【106日目】地域と、平時と非常時と、作業療法士

こんばんは。

昨日の夜中の地震は大丈夫でしたでしょうか?

宮城・福島では死人や負傷者が出ていたり、ゲームセンターの天井が抜けたり、東北新幹線の運行が中断されていたりと、被害が出ているようです。

僕が暮らしている場所は東京ですが、幸いなことに停電もなく、大きな変化なく過ごせています。

しかし、それでも最近の地震の中では比較的大きな揺れで、とても怖かったです。

一番大きな揺れの後にも、また地震がくるかもしれないと不安がありましたが、しばらくしてからは落ち着くことができました。

落ち着いたら落ち着いたで、今度は自分以外の人で、少し気になる人がいることに気がつきました。

それは、買い物サポーターとしてお世話になっているおじさまと、こども食堂のボランティアでお世話になっているおじさんです。

お二人ともご高齢で独居、家の中は散らかっていて、しかもスマホ音痴なので、災害時に何かが起きるリスクの高い方々です。

赤の他人ではあるのですが、そんなことを気にするくらいの関係性になっていたことに気付き、少しだけ驚きました。

しかし、だからといって直接の連絡先を知っている訳でもないので、何か行動を起こせるほどの深い関係性ではないことにも、同時に気がつきました。

血の繋がっていない多くの人々がそういった関係だとは思いますが、あとちょっとだけ踏み込んで、災害時くらいは連絡が取れるような間柄になっておくことができれば、万が一の時に何かお役に立つことができるのかもしれません。

もちろん災害時だけではなく、平時から定期的に関わる機会があることも、何かが起きる可能性の高い高齢者に対しては重要なセーフティネットになり得ます。

僕が今住んでいる地域では、普段から何気なく関わっている高齢の方々が、そのお二人以外にも沢山います。

例えば、朝ランの時に横断歩道で旗振りをしてくれているおじさんや、近所で犬を飼っていていつも挨拶をしてくれるおばさんや、近所の中華屋さんのおばさん、シニアステーションで働いているおばさん、利用者として通っているおじさん達などです。

地域に住まわれていて、接点のあるそういった方々の、何気ない日常の変化に気がつけて、そのことにさりげなく触れられるような。

普段から、そんな関係性になっていられると良さそうです。

それができると、僕の作業療法士的な悩みの一つが解消されます。

その悩みとは、「病院」ではない場所で、「作業療法士」という肩書きも、白衣という制服もない状態で、どうやって「地域」で困っている人と出会うのかという悩みです。

皮肉なことに、病院では無条件で困っている人に出会えて頼りにされますが、地域ではそうもいきません。

しかし、地域においては、非常時よりも平時での関わり次第で、困っている人を減らせるかもしれない。

つまり、予防的な関わりは、地域では「肩書き」も「制服」も関係なく、一般人として行うことが出来るのではないか、という発見です。

そしてそれは、「病院での作業療法士」としては、絶対にできないことなんですね。

地域に住まわれている方々の、何気ない日常の変化に気がつけて、そのことにさりげなく触れられるような関係性を築くこと。

困っている人に出会おうとするのではなくて、すでに出会っている人との関係に目を向けること。

この辺が、地域で作業療法士としての役割を果たす際には、必要なことなのかもしれません。


本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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