神はいない
日本は宗教の信仰が浅いためこのようなテーマ絵お掲げても物議を催さないが,海外ではそうはいかないだろう.
キリスト教ではイエスキリスト,イスラム教ではアラーが神とされている.そしてその神の教えは絶対だ.
なぜ彼らは神を信じているのだろうか(彼らといったが私たちも例外ではない.日本人は大事なイベント,成功したいことがあると最終的には神頼みをする.)
そもそも神はなぜ存在するのか.これを説明するための理由は大きく2つに分けることができる.
一つ目は,人々を統治するため.古代の強大な国家が存在していない時代までさかのぼろう.そこには小さい集落が多数存在していた.小さい集落だと農業,街づくりの規模は限られる.そこで,集落の長たちはこう考えるのが普通だろう.
「周りの国を支配してもっと発展させ豊かにしよう.」
この言って勝ち残ったものが王だ.しかし,国が大きくなるにつれ反乱やクーデターが起きるのは必然だろう.なぜなら,その政治方針が気に食わないものが多数いるからだ(最近の日本では,安倍辞めろというものがSNS上に多数いたがまさにあれ).反乱がおきると王の立場は揺らいでしまう.つまり,王はしょせん人間なのだ.絶対の存在ではない.
何としてもトップの座を守りたい王はある考えを思いつく.
「自分が絶対の存在だと周りに認めてもらうしかない」
その時に登場するのが神だ.
「神は人間ではない超越的な存在で,この地の生みの親.宇宙一の存在だ.その神は私をこの国の王にした.」
と言ってしまえば,王の立場は絶対のものになる.
このようにして,国をうまく収めるために政治利用されたのが神という存在だ.
二つ目は,宇宙の誕生を成立させるため.物理学,特にその中でも宇宙学は近年確立した分野でありブラックホールでさえ最近の発見だ.ニュートンが万有引力の法則を発見して以来,宇宙学は急速に勢いを増した.
それ以前は宇宙についてよくわからなかった.月や太陽はなぜ空に張り付いているのか.空に輝く光ってなんだ.地球の周りを太陽が回っているんだよね?今となっては常識のことがいろいろ議論されていた.
そんな中,哲学者やそのほかの科学者,教養がある人などはこう思っていた.
「地球ってどうやってできたの?」
もちろん当時は物理学が発展していないため説明がつかない.
この事象について説明するために用いられたものが神だ.
アフリカのある民族によれば,世界の始まりの時に存在したのは水と暗黒と神だけだと.ある日のこと,神は腹痛を覚えて太陽を吐き出した.それでも痛みは治まらず地球,月,星々,それからワニや亀などいくつかの動物を吐き出し,最後に我々人間を吐き出したと.
こうした創世神話は,人間の疑問を解決するためのツールとして非常に有効なのだ.もちろん,そんな神話はでたらめだと,今の私たちにはわかるだろう.
神がいないのだから前世の行いが悪かったから,来世は男になりたいなどといった望みはないのだ.死んだら無になる.天国や地獄はない.名前だけ元の世界に存在し忘れ去られる.人の記憶はなくなる.
このことについて考えるとめちゃめちゃ怖い.死ぬのが怖くなる.
じゃあどうすればいいのか.
後悔しないように,今を全力で生きろ.
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