見出し画像

Back numberの言葉遊び

僕は大学1年の初期に仲良くなった人からBacknumberを教えてもらってその頃から聞き出したのだが、今聞いても大学生の時を思い出すくらいBacknumberは僕の年表に載ることになった。

そして、今回は最近発売したBack numberの新アルバム「ユーモア」に収録された曲の好きな言葉遊びを3曲紹介したい。

まずアルバム1曲目の「秘密のキス」にて

太陽がいくつあったって
君がいないならもう Rainy day
突然の英語のせいで
切実さが伝わらないね

秘密のキス Backnumber

クゥ~ってなるほど素敵な曲だ。このJPOP特有の英語の単語出てくるのを茶化しているようにも思えるし、この歌の主人公の「好き」の伝え方が分からない可愛いらしい不器用さも読み取れる。
こういった生活の中にある言葉遊びを依与吏さんは常に仕掛けてくる。

11曲目の「ヒーロスーツ」にて。

戦隊モノだったら僕は何だろう
まず赤じゃないし んー焦げ茶とかか

ヒーロースーツ Backnumber

クゥ、ってなるよね!?このムサい、凡人の主人公を書き表すのが上手いんですよね。つくづく思います。戦隊ヒーローの赤は主人公だから、自分には合っていない。自分のような教室の端っこにいるような存在は「こげ茶」であるという落語かのような言葉遊び。
あと、途中の「んー」も良いんですよね。また令和ロマンが漫才を始めそうですが。この感嘆詞によって主人公の情けなさや頼りなさが読み取れるんですよね。依与吏さんの作詞は聞いてて二ヤついてしまうような魅力があります。
あと、この曲のイントロを初めて聞いた時、星野源さんの曲かと思いました。何かストリングスの使い方が似ているんですよね。是非聞いてみてください。

最後に、アルバム最後の曲となるヒット曲「水平線」から

毎日が重なることで
会えなくなる人も出来るけれど

水平線 Backnumber

このフレーズは先ほど紹介した2曲とは少し違う選出なのですが、この短いフレーズでこの世界を描いていて心に刺さるんです。

大学を卒業して間もない僕からすると、社会人となり今までは毎日のように顔を合わせていた人と会わなくなり、会いたい人ともこの期間を経て今後一切会わなくなる世界線もある。

それぞれの毎日(仕事だったり、環境だったり)を懸命に互いに生きていくことで離れていくこともあるというこの世の摂理のような切なさを表しているなと思います。恋愛でも友人関係でもあることですよね。

今回は、いつもの投稿と種類が全く違いましたが、興味深い歌詞を紹介させて頂きました。是非、一緒に聞きましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?