間違いだらけの食べ方

近畿地方を中心に展開する定食屋チェーンの宮本むなしは、ごはんのおかわりが自由です。

ホッケやら紅鮭やらの魚の身を乗せて、それをごはんに混ぜて食べるのが乙なのですが、先日なんとなく、これは一般的な食べ方ではないのではないか?と疑問に思いました。

うちでは食卓に魚が出るたびに、まず身をほぐして鮭フレークみたいにして、その後にごはんに乗せて食す、というのが当たり前でした。

今まで宮本むなしの店内でも、平然とこの方式でやってきたのですが、もしかしてふつうはやらないのだろうか?魚とごはんはそれぞれの器に乗せたままなのが正解なのだろうか?

他所様の食事風景ってあんまり見ないものなので、いまいちよくわかりません。まあ不正解だったとしても自分はごはんに魚の身を乗せますし、それが嫌な人とは結婚しませんが……。

あと、長年にわたってうちでは当たり前だったのが、お好み焼きをナイフとフォークで食べるという慣習です。だいぶ大きくなったときに外でお好み焼きを食べに行ったとき、箸しか出てこなくて戸惑いましたから。

いや、確かに日本料理のお好み焼きを西洋の作法で食べるのはおかしいので、箸が正解なのは納得がいくのですが……。でも、ナイフとフォークのほうが食べやすくない?箸だと上手く引きちぎれなくない?

ということをむかし友達に力説したところ「なに言ってんのおまえ」みたいな反応をされ、彼は箸で器用に引きちぎっていたので、まあ自分が異端なのだと認めます。でもやめない。

ところで関西以外の家庭の食卓では、お好み焼きが日常的に出てくるということはあるんですかね?関東では、お好み焼きじゃなくて、もんじゃ焼きが出るのでしょうか?

もんじゃ焼きは2回くらいしか食べたことがないのですが、あれも箸よりスプーンのほうが食べやすそうな気がしたなあ……。

そういえばこの場を借りて主張したいことがあるのですが、よく関西人はお好み焼きをおかずにごはんを食べるとか言われますが、個人的にはあの言い回しは間違っていると思います。

ごはんをおかずにお好み焼きを食べる、が正しいとわたしは思う。平沢唯さんもそう歌っておられました。ごはんはおかず。

ついでにこれも主張したいのですが、たこ焼きをおかずにごはんを食べる人は都市伝説なので存在しません(断言)。

たこ焼きはおやつ。ミスタードーナツとかサーティワンアイスと似たような立ち位置。

たこ焼きの食べ方もまた、箸より爪楊枝のほうがありがたいなあという気持ちがありまして、いや別に箸で摘んでもふつうに食べられるのですが、爪楊枝で中のタコをほじくり返す楽しみがひとつ減ってしまうのが物足りない。

ほじくり返したタコを先に食べてしまい、中身がなくなってフヤフヤになった、タコのいなくなったたこ焼き……ではない、もはやただの「焼き」を味わうという、この二段階の楽しみ方ができない。

たこ焼きの楽しみ方としてあまりにも邪道すぎるのは自覚しているので、結婚することになったらこの癖については矯正したい。今のところその予定はないのでしませんが。

あと、牛丼の肉を先にぜんぶ平らげてしまう癖もあって、残りはふつうのごはんになってしまうのでそれじゃ意味ねえだろとよくツッコまれるのですが、これもまた、自分としてはベストな食べ方なので直す気がない。

先に視界に映るのは牛肉なわけだし、牛肉が目の前にあったらそりゃあ真っ先に牛肉を食らうのが礼儀作法というものなのです。……誰にも理解されませんが。美味ければ良いのです。きっと煉獄さんもそう言ってくれる。

あと、メガマックは必ず解体してから食べます。というか、解体しないと食べられません。それに、ウエハースもついうっかり解体したくなりますし、ピーマンの肉詰めも、ロールキャベツも……。一体いくつあんねん。

サウナはたのしい。