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時空間をさまよいたい

自分は0歳の頃からドラえもんが大好きです。

なので、もしあのひみつ道具があったらいいのに、ということは1日に5〜6回は考えるし、週1ペースで『のび太と鉄人兵団』のリルルのその後のことを妄想しては脳内で泣いています。

そんな自分が夢見るのが、時空間を泳いでみたい、ということです。

ドラえもんのひみつ道具のひとつに、タイムマシンというものがあります。いやいや。ありますとか言われなくても知っとるわ、というほど有名ですよね。

皆様もご存知のとおり、よく映画なんかではドラえもんやドラミちゃんがレバーを引いたりボタンを押したりして、行きたい時代に飛べるように、マシンを操作しています。

ですが実はあれ、マシン無しでも過去や未来へと行くこと自体は可能だったりします。

実際に、初期の原作では、例のグニャグニャな時計がたくさん浮かんでいる亜空間の中をドラえもんがふわりふわりと泳いでいる様が描かれています。

『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん』の第1巻『愛妻ジャイ子⁉』内での1コマなのですが、当時のずんぐりむっくりな体型も相まって、無表情で浮かぶこの姿はなんともいえない可愛さがあります。

作中で明言されているわけではないので、あくまでただの妄想ですが、グニャグニャな時計がグニャグニャと回転するあの時空間の中は、宇宙のような無重力状態なのではないかと推測します。

過去と未来と現在の狭間で、ただただ流れに任せて泳ぐ。そして、テキトーに流れ着いた時代に行く。やってみたい。

透明マントもセットで持っていくけど。着いたのが戦国時代で、いきなり火縄銃とか撃たれたら洒落になりませんから。

あと、テキオー灯と翻訳コンニャクとグルメテーブルかけも必須アイテムだよな。普段はあんまり出てこないけど映画になるとよく出るトップ3だなそれ。

冒険がしたいというより、ずーっとダラダラと1ヶ月くらい時空間を漂っていたい。

朝も夜もないあの世界、そもそも時間という概念があってないようなあの世界。確実に居心地がいいと思うんだよなあ。なんのスケジュールにも縛られないし、飽きたりミスったりしたら、スタート地点の時間に戻ってリセットできるし。

そのためにはタイムマシンの一刻も早い開発が必要なのですが、果たして自分が生きているうちに実現するのかどうか。実現したとして、一般人に買える価格ではないでしょうね。

初期のパソコンやケータイが一部の富豪しか持っていないものだったように、やはりタイムマシンの初号機はイーロン・マスク氏のような人物が購入するのでしょう。

やがてレンタルビジネスが始まり、レンタカーのように数千円で数時間〜数日のあいだ借りられるシステムが構築されるかもしれない。

その頃には、乱用されないように航時法が制定されているはず。

なので、宝くじや馬券の当たりを見に行くために未来に行くとか、人生をやり直すとかの目的での未来旅行は不可。

その代わり、ただただ意味もなく時空間を泳ぐのが流行る社会。時空ドライブですな。

日常を忘れて時空間でリフレッシュ。いかがでしょうか、誰かすごく偉い科学者の方。21世紀ちゅうなら自分も頑張れば生き延びられると思うので、あと80年以内にできませんかね?

余談ですが、原作ではタイムマシンは2008年に発表されています(てんとう虫コミックス第41巻『未来図書券』より)。

サウナはたのしい。