はじめての涼子おねえさん
インターネットというものはいつどこで炎上するかわからないので、たとえこのような場末の弱小noteであれど、油断は許されず、健全な発言のみに留めておき、公序良俗に反するようなことは書いてはいけません。たとえ心の中で思っていても、書いてはいけません。
まず、あえて言うまでもなく、特定の人物および団体を攻撃するような内容や、誹謗中傷は人としての尊厳を失うことになるので、絶対に避けるべきである。自分も、かねてから気をつけてはいます。
具体的には、著名人の名前を出すときは原則的にさん付けで書くし、明らかにイジりの範疇を越えていることは書かない。ご本人にもし見られることがあったとしても困らないようなことしか書かない、ということを心がけている。
しかし、人間は愚かな生き物であり、間違っているとは理解していても、つい思ってしまうことはある。そして、日本の法律には、人権を脅かされない自由がある裏側で、言論の自由というものもある。
極論をいえば、人を殺してはいけないが、人を殺したいと思ってしまう気持ちがあることを表現することは自由である。
もちろん、それを他人に向けてはいけないが、気持ちを表現するだけなら自由である。
実際にアイドルのプライベートを覗いてはいけないが、アイドルのプライベートを知りたいという気持ちを表現することは自由である。
実際にアイドルにいきなり恋心をぶつけることはよろしくないが、アイドルにガチ恋することそのものは自由である。
そして、かつてガチ恋していたことを自白することも、また自由である。
そのような観点から、私はあえて、徒然なるままに、書かせていただく。絶対に傷つく方が確実にいるにもかかわらず、また、万が一にもご本人に見られたら実に困ると自覚しつつ、これを書くのは本当に心苦しくはあるのですが、それでも、書かせてほしいのです。
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ぼくも、広末涼子おねえさんとおつきあいしたかった。
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いや、あの、すみません。本当にすみません。なんかもう生まれてきてすみません。カナブンよりもごめんなさい。これは『すべてに射矢ガール』という漫画のネタですが、頭に矢が刺さっている主人公の口癖です。
そう、頭に矢が刺さったのです。あれは、平成がまだ1桁台だった頃のこと。平成9年あたりですかね。まだ小学生だった自分は、広末涼子おねえさんにガチ恋していた。
MajiでKoiする5秒前と涼子おねえさんは歌っていらっしゃいましたが、ボーダーのTシャツの裾からおへそが覗いた頃にはもう、自分はMajiでKoiした5秒後だった。
気がつけば、三ツ矢サイダーのCMに出ている涼子おねえさんのシャツの裾から一瞬だけ覗くおへそを見るためにテレビを凝視するなどしていた。その頃にはもう、涼子おねえさんがとってもとってもとってもとってもとってもとっても大スキになっていた。
おそらく自分が、生まれて初めて恋心を抱いた3次元の女性が広末涼子おねえさんである。
それまでの女性は、みんな2次元でしたからねえ。
佐倉魔美さん、早乙女乱馬さん、おキヌちゃん、水野亜美さん、ゆきめさん、天上院桂さん。……ひとりだけ水を被ると男に戻っちゃうふざけた体質の方がいらっしゃいますが、このように私は、セル画のおねえさんにばかり恋をするキモオタ小学生であった。
ちなみに設定的に歳の近いアニメキャラクターにはなぜか惹かれなかった。しずかちゃんにもククリにもイサミにも紗南ちゃんにも恋をすることはなく、おねえさんばかりに憧れていた。
などという暴露はともかくとして、初めて現実世界に存在するおねえさんに恋をしたのが、広末涼子おねえさんだったのです。
それは我が革命であった。それは我が開花であった。それは我がヰタ・セクスアils……いや本当におこられるぞコラ。
とにかく、涼子おねえさんしか興味がなかった。
巨乳の2人のおねえさんが前屈みになってブラジャーの隙間から谷間を見せて「だっちゅーの」という芸風は今かんがえたらふつうにドスケベであるが、あれには特に何も感じなかったのになあ。
パイレーツっていま何をされているんでしょうね。片割れのおねえさんは後にちょくちょく雑誌のグラビアで見かけた覚えはあるのですが。
ちなみに、恥ずかしくて言わないだけで、あのポーズにかすかなトキメキを覚えていた自分と同世代の男子は一定数いるでしょうね。というかさっきから30代以上にしか伝わらん人名ばかり出しておるな。14歳なのに。
今でもマインドは10代のつもりなので、いつでも広末涼子おねえさんに憧れているし、たとえあの頃のような純粋なおねえさんでなくても、叶わぬ恋であっても、ずっとおねえさんは生き続けているんだ。
絶対に不倫は肯定しないし、彼女のしたことはひどいことだと思うけれども、延々と続くバッシングを見るのは悲しい。
もう一度、すべての記憶を戻せるなら、いっそのこと、涼子おねえさんと会わなかった世界線へ……。
その世界線では、ずっと早乙女乱馬さんが理想の女性および男性であり、何かに目覚めていたかもしれないな。あるいは紗南ちゃんと相模くんみたいな関係を築くことに憧れてJSのヒモに……。
ろくなこと思い付かないので、やはり涼子おねえさんに出会えて良かったです。
サウナはたのしい。