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「双極性障害」からの回復11 自分軸と他人軸

この数ヶ月、仕事のストレスと家族関係のストレスと自分の趣味の大きな変化が重なり、気持ちや身体を保つのが中々大変な時期でした。
そういうときこそ、自分自身に「いまどうしたいの?」「どうありたいの?」と常に問いかけることで「自分軸」に戻り、人生を主体的に考えることが大事だなぁと改めて実感しています。

私が「自分軸」「他人軸」という言葉を知ったのは、就労支援デイケアに通いだし、その生活リズムに慣れてきた2018年春頃。いつものように気持ちが辛くなりインターネットの海を彷徨っているときに、根本裕幸さんという心理カウンセラーの方のブログ(というか公式サイト)を見たのが初めてでした。

そのサイトでは、読者からの相談メールに答えるという形で、心理面からアドバイスや解説をされていて、ユーモアもある文章なので私には読みやすかったです。
恋愛についての相談も多いのですが、それに限らず親子関係や夫婦関係、子育てなど幅広く書かれています。「うつ病」や「双極性障害」など精神疾患そのものについてではないですが、そういう経験をされた私と似たような方やご家族やパートナーがいま苦しんでいるという方も相談していたので身近に感じられて、その当時は読み漁っていました。
膨大な量の文章があるのでサイト内検索がすごく助かり、「自分軸」とか「自己肯定感」とか「自己受容」とか気になるワードを入れて参考にしていました。

そのサイトで色々学んだり、本を買ってワークをやったりする過程(「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)など)で、見えてきたことがありました。


私は、困ったことが起きたら「どうすればいいの?」と、まず母親や周りの人に頼ってばかりの子どもでした。
成人してからも、悩みがあれば友人や誰か頼れる人に「こういうことがあったんだけど、あなただったらどうする?」とすぐに他人に意見を求め、その人のアドバイスを参考にして、そこから自分はどうするかを考えていました。

つまり、「まず自分の頭で考える」という習慣がまったくなく、挙句には他人の意見通りのことをやって失敗したらその人のせいにする、という最悪なことを長くやってきました。自分の意見や意思を持たず、表さず、責任もとらない。困難にぶち当たると自分がどうしたいのか、何がやりたいのかまったくわからない、自分が見えない状態になりやすい。
長い間、「私はどうしたいのか?どうありたいのか?」という問いかけを最初に私自身にしなかったので、それは、自分で自分を蔑ろにしているということなんだと気づきました。すごく他人軸に偏った生き方でした。

どうしてそういう生き方をしてきたのか確実なことはわかりません。元々ある周りに敏感な気質や優柔不断さに加えて、小さい頃から意見を否定されたり失敗を責められる体験が多かったことや、母親が過干渉で不安定だったこと、そういう母親とベッタリした距離感で育っていく中で、失敗を極端に恐れ「いつも正解を求める」習性が身についてしまったのかなと考えます(子ども時代から「精神疾患」を患うときまで、私の頭の中を支配していたのは「お母さんに怒られる」という言葉でした)。
これは以前カウンセリングで指摘されたことでした。自分ではないどこかに「正解がある」と思っているので周りに「正解」を聞きにいってたんでしょうね。


自分軸をつくるために、どうしたいのかまったくわからなくなっている自分のために、サイトや本で学びながらやったことは、

・好きなものリストと嫌いリストをひたすら書き出す
・したいことリストを沢山書き出す
・自分の魅力・長所を沢山書き出す
・買いたいものリストを沢山書き出す など


朝、通勤の車内で必死に書き出しました。いまでもスマホのメモ帳に残っていて、落ち込んだときや自分がわからなくなったときに眺めています。そうすると、見えなくなっていた「私」というものが具体的に見えてきて、少しだけ自信や勇気をもらえる気がします。
この記事を書くためにサイトを久しぶりに覗いたら、「1日1回、自分に気持ちいいことを与える。それを毎日記録し数ヶ月続ける」というのも見つけたので、早速やろうと思います。

こういう書き出したり、それを毎日続けたりすることって、ある一定のエネルギーがないとできないと私は思うし、やるときも本当に苦しいです。でも、諦めずにコツコツやるといつの間にか心に筋肉がついたなぁ、少し強くなったかなぁと感じられるときが来て、それが嬉しかったりします。

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