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「双極性障害」からの回復12 さいきんの話

このマガジンは過去のことを主に書いているのですが、やっと記事を書くエネルギーが貯まってきたので、今回はいま現在のことを書こうと思います。2021年夏〜いまの、全然「さいきん」じゃないかもしれない話です笑

2021年夏に父が亡くなりました。

数年前から肺の難病を患い、2021年春に急速に悪化し入院。最後は父の自宅で看取りました。
私はここ5年程疎遠だったので、看護も介助もサポートも、私の精神が持つ精いっぱいの、とても小さなことしかせず、それでも過去のトラウマが多いに刺激され度々発狂していました。

そういう状況と並行して、職場での部署移動があり、結果的に仕事を辞めることになりました。

週4日のパートで働いていたのですが、「双極性障害」の症状が回復して安心していて、段々仕事にも慣れてきて慢心が出ていました。3年目になり毎日の繰り返し作業に飽きて、仕事へのモチベーションがかなり下がった時期がありました。

上司からの当たりが強くなり、それが数ヶ月続いてますますミスが増えるという悪循環になっていたので、何かを変えたくなりました。
かなり迷ったのですが、フルタイムの仕事ができるように会社と話し希望は叶えられたのですが、部署移動で仕事内容が変わったことにより結局ついていけなくなり、また症状が出始めて耐えられなくなり辞めたという経緯です。
(一時的に抗不安薬と眠剤の頓服薬が増えましたが、辞めたことで再発までの悪化には至らずでした。辞めなかったら再発していたと思います)

この「会社の人に適切な相談ができず、突然辞める」という失敗は、以前正社員だったときもやっていて、注意していたのにまたやってしまったーーー、という落ち込み。。
そして、自分の希望で移動しておきながら、周囲に迷惑をかけまくり辞めたことの申し訳なさ。。

ほんとうに色々なことが重なった夏でした。

出来事が教えてくれること

この経験から、ネガティブな状況からする決断(今回の場合は部署移動すること)は、一度止めたほうがよいことを学びました。

「私も普通の人みたいに週5フルタイムで働きたい!月20万円稼げるようになりたい!そしたらやっと病気前の自分が目指してた所に辿り着ける!自分を認めてあげられる!」

私はこれは「我欲」だなと思いました。

回復したから、もう通院してないから、薬は飲んでいないから、病気前と同じだ、やっと「普通の人」と同じように働ける。という思考。思い込み。

「普通の人」っていったい誰なんですかね。

つい「初心」を忘れてしまうんですね。
生きているだけですごい。自分に合う仕事があるだけで有難い。

会社や同僚には沢山迷惑をかけてしまったので本当に申し訳なかったのですが(…過度の「申し訳なさ=罪悪感」も私の課題のひとつではありますが)、私の中でこの「失敗」から見えてきたものがありました。

1. 再発するまで我慢せずに辞めることができた
2. 退職日まできちんと勤められた(以前の失敗時にはそのまま会社に行けなかったので)
3. 週5日フルタイムで働くことにとらわれすぎていた
4. 無意識に母の生き方を目指そうとしていた
5. 長く仕事が続かないのは「精神疾患」の経験があるからではなく、元々のキャラクターなのではないか


3と4は同じところからきていて、私の母はフルタイムで長年働きながら家事も3人の子育てもしていた「スーパーウーマン」だと思っているので、「子どもがいない私は、せめて仕事だけでも母のようにならなきゃダメだ」という強迫観念なのかなという感じです。

そして5は、いままでは「石の上にも3年」という言葉の思い込みが強く、新卒から20年弱、一度も同じ職場で3年以上続いたことがないというコンプレックスがあったのですが、そもそも私のタイプとして「時間や期間的に自由だと気持ちが楽で、やってみたいことは試してみたくなり、1人も好きなマイペース」だったな、と。(趣味や習い事などは3年以上続きます)

世間の常識、社会的に求められること、親から学んだこと。そういうものに縛られ過ぎて、自分を縛り過ぎて、苦しくなって、「病」を得て、回復してきたけどまだ縛っていて、、そういう、母が亡くなってからの20年だったかなと思います。


かなり長くなってしまった!そして最後のオチは「さいきん」のことじゃなく「20年」のことでした笑

いまは、2021年秋から週2〜3日の期間限定のパートをしています。自由な時間も多いので、新しいことを始めたいなと思っていて、いまからどう人生が動いていくのか楽しみです☺️

次回は過去に戻り、私の回復の力になった本について書きます。


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