【のんびりシネマ】トゥルーマン・ショー
情報社会、すべての人が発信者となったこの時代に、最も恐ろしいものはなにか?考えたことがありますか?
最近になって怖いなぁと思うのが、【ネタバレ】です。
レビュー至上主義になったところも相まって、映画、漫画、小説、ビジネス本、レストラン、アトラクションに至るまで、「すでに観た人はなんて言っているの?」というのが気になってしょうがない状況になりました。1500円で体験・体感できるものの選択肢が大幅に増えたことは言うまでもないでしょう。かつ、絶妙に失敗したくない、と思ってしまう値段です。ちょっと贅沢なランチ?レトロ映画をじっくりと?ベストセラーのビジネス本でモチベ上げ?気になっていた漫画数冊?膨大な選択肢がライバルになるため、「あーあ、これならランチ行った方がよかったじゃん」とか言われると、ショック。そんな体験の方が記憶に残ってたりするんだけどな。
駄作を楽しむ、という文化はほぼ消えたように思います。
そして、自分だけの目でモノを観るという経験も、減っていくのだと思います。
ネタバレの対処法は、ネタバレを踏む前に作品を観ること。
この一点につきるのでは、と思います。それはそうだろ、と言われそうですが、ネタバレしないのがマナーという認識はあっても、避けられない場合がある。どうしてもネタバレされずに観たいようなものについては、早めにみておくのが吉。
【カメラを止めるな!】がブームの時、観るまではTwitterを開くのでさえためらいました。
ネタバレされた経験も、ネタバレした経験もありますが、どちらも「いつか読もう/観ようと思っていた名作」に関するネタバレでした。意図せずネタバレが勃発するのです。危険です。楽しむことができないのが一番もったいないので。
前置きが長くなりましたが、ネタバレ踏む前に観た方がいい!と思い、
トゥルーマンショーを観ました。
面白いから、調べないでほしい
とにかくネタバレを踏まずに見てほしい、というのが本音です。
トゥルーマンショーは、張り巡らされた違和感と、突拍子もないけど考えされせられる舞台設定が魅力。最後には、自分たち視聴者のあり方まで考えさせられてしまう、衝撃作です。
この作品「実は~~だったのです。」そして、「実は〇〇でもありました」という、驚きの事実が発覚する場面が、1時間47分の中で何度も訪れます。この事実をひとつも明かさずにあらすじを説明すのるのはほとんど不可能です。ですから、あらすじには触れずにおきましょう。
映画の中身について触れるのは、ふたつだけ。主人公のトゥルーマンは保険会社に勤めるサラリーマンで、この映画のカテゴリは「ファンタジー映画」。これだけでも充分な違和感といえます。【特殊な世界の物語】であり、【主人公の成長と選択の物語】です。違和感の正体を、ぜひ見つけてください。
輝かしい受賞歴・著名なキャスト
公開当時、多くの輝かしい賞を受賞しています。
■ゴールデングローブ賞(第56回 1998年度)
男優賞(ジム・キャリー)
助演男優賞(エド・ハリス)
音楽賞(フィリップ・グラス、ブルクハルト・ダルウィッツ)
■ヒューゴー賞(1999年)
最優秀映像作品賞
■サターン賞(1999年)
最優秀ファンタジー映画作品賞
脚本賞(アンドリュー・ニコル))
どんな真実が待っているのか。
謎がひも解かれたとき、主人公トゥルーマンは何を選ぶのか。どうして彼の世界はそんな形をしているのか。彼の周りの登場人物は、どう行動するのか。
ぜひ、その目で確かめてみてください。
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