公共とデザイン

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「公共の再編を通じて、私の内なる光を灯す」をミッションに、企業・自治体・共同体と実験を共創するソーシャルイノベーション・スタジオです。お仕事依頼/ご連絡はTwitterDM or サイトのお問い合わせから https://publicanddesign.studio/

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    企業・自治体・共同体と実験を共創するソーシャルイノベーション・スタジオ「公共とデザイン」が運営するメディアです。クリエイティブ視点でガバナンス、民主主義、市民参加などの理論と実践例をお届けします。 プロジェクトのご依頼、登壇や研修、協業などのご相談はサイトのお問い合わせからどうぞ。 https://publicanddesign.studio/

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一般社団法人公共とデザイン_2023年活動実績

こんにちは、一般社団法人公共とデザインの石塚です。去年に引き続き2023年の活動をリスト化しました。 👉2022年の活動履歴はこちら 👉2021年の活動履歴はこちら プロジェクト実績イノベーションラボ|渋谷区 昨年度から引き続き、渋谷区と共にソーシャルイノベーションラボの検討を行っています。コンセプトのブラッシュアップやリサーチ、コア機能の実証などを進めています。今後、いろいろと情報も公開していけたらと思っています。 産まみ(む)めも|自社事業(日本財団助成) 「産

    • 【試し読み】『クリエイティブデモクラシー「わたし」から社会を変える、ソーシャルイノベーションのはじめかた 』はじめにを公開|公共とデザイン

      はじめに「どうせ、何をやっても変わらないのではないか」 2020年のCOVID-19の爆発的流行、気候危機、経済成長の鈍化、少子高齢化……複雑になり続ける社会の問題は、不確実さ・予想のできなさに直結し、それは未来に対する希望の持てなさにもつながって、「投票しても変わらない。制度や行政だけに頼って声をあげても限界がある。暮らしはよくならない」─ そんなどんよりとした空気感の蔓延を肌で感じます。 「でも、社会を変えていくのは行政や国でしょ?」「この状況は政治家がなんとかするべ

      • 誰もがデザインする世界へ。武蔵野美術大学・岩嵜博論さんにきく、内発性の発露とあいだをつなぐ「メディエーション」から、公共を再編する

        今回は、武蔵野美術大学クリエイティブ・イノベーション学科教授の岩嵜博論さんと、公共とデザインの石塚・川地・富樫による対談を行いました。岩嵜さんは、ストラテジックデザインとデザイン理論、マーケティングを横断的かつ実践的に教育の場で試されている方。 ソーシャルイノベーションやコデザインの文脈でも話題にあがる「専門家によるデザイン」から「全ての人がデザインする時代になる」という大きなパラダイムシフトのもと、いかに公共の全体性と個人の創発のバランスの舵取りをしていくか、そこにおける

        • ソーシャルイノベーションは、個人の“もやもや”から始まる。内発性にもとづく協働を実現するには?【井上英之×西部沙緒里×公共とデザイン】

          登壇者プロフィール井上 英之(いのうえ・ひでゆき) 4月に発売の最新刊はこちら。ぜひ予約・購入してみてください。 西部 沙緒里(にしべ・さおり) 「産む」にまつわるストーリーメディア「UMU」はこちらから 「個人の内発性」こそがソーシャルイノベーションのカギ「各々のフィールドで生きる状況の当事者を中心に、新しい関係性を生み出しながら、これまでの当たり前の価値認識やシステムを問い直し、変容に導く創造的活動」──公共とデザインでは、「ソーシャルイノベーション」をそう捉えて

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        • 【試し読み】『クリエイティブデモクラシー「わたし」から社会を変える、ソーシャルイノベーションのはじめかた 』はじめにを公開|公共とデザイン

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          家の間取りから郷土玩具まで、日常に潜む「ステレオタイプな家族観」を相対化したい|デザイナー・秋山慶太、デザイナー・越出つばさ、建築家・齋藤直紀

          ペンギンは同性カップルで、フクロウは養子縁組で子育てする?──越出さんが活動しているアーティスト&デザインデュオ・TAK.STUDIOと、秋山さんが運営するデザインスタジオ・ふしぎデザインは、展示『産まみ(む)めも』に向けて共同で作品を制作しているのですよね? 越出:はい。私たちは『ハリコドモ』という作品をつくっています。同性カップルでも子育てをするというペンギン、自分たちが産んでいないヒナをカップルで育てた事例が報告されているフクロウ、主にオスが子育てすると言われているエ

          家の間取りから郷土玩具まで、日常に潜む「ステレオタイプな家族観」を相対化したい|デザイナー・秋山慶太、デザイナー・越出つばさ、建築家・齋藤直紀

          揺れ動く家族観、不妊治療がもたらす葛藤。アートで問いかける「産む」のリアリティ|美術家・井上裕加里、美術作家・碓井ゆい

          変わらない家族観が、生きづらさをもたらしている──井上さんは「産む」プロジェクトで、展示『産まみ(む)めも』に向けて、どのような作品をつくっているのでしょうか? 井上:特別養子縁組制度や里親制度を利用した経験がある当事者の方、もしくは利用を希望しているカップルの方に、家族の絵を描いていただき、それをもとに臨床心理士の方とお話しいただく様子を映した映像作品を制作しています。 描いた絵を見ながら、ご自身の「家族」に対する気持ちを掘り下げていただく。すると、さまざまな立場の方々

          揺れ動く家族観、不妊治療がもたらす葛藤。アートで問いかける「産む」のリアリティ|美術家・井上裕加里、美術作家・碓井ゆい

          オープンイノベーションの真髄を小学校の先生から学びましたーー。尾山台リビングラボ・坂倉さんに聞く、ともに変化し未知に向きあう関係・場の創発論

          ゲストプロフィール 聞き手・編集:石塚 理華・富樫 重太 執筆:水藤 琴乃 継続して「コトコト煮込む」コミュニティの味噌汁化とは?石塚:今日はインタビューよろしくお願いします。まずお聞きしたいのが、おやまちラボで何かプロジェクトを行う時に、周りに住んでる方や学生は、どのように関わっているんですか。 坂倉:プロジェクトごとにその都度考える感じですね。今年から始まったプロジェクトなので、いろいろなやり方を試しているところです。いわゆるリビングラボの一番素朴なユーザー参加のデ

          オープンイノベーションの真髄を小学校の先生から学びましたーー。尾山台リビングラボ・坂倉さんに聞く、ともに変化し未知に向きあう関係・場の創発論

          共創を導くパーパスの理想と現実:吉備友理恵さん『パーパスモデル:人を巻き込む共創のつくりかた』創刊イベント 

          こんにちは、公共とデザインです。2022年9月5日に吉備友理恵さんの著書『パーパスモデル:人を巻き込む共創のつくりかた』刊行記念を兼ねて、公共とデザインおよび学芸出版社さんの共催で、イベントを行いました。この記事では、公共とデザインの3人と吉備さんで「パーパスモデルとはなにか」「パーパスの生まれ方とは?」といった問いについてディスカッションした後半のパートをまとめています。 ゲストプロフィール吉備友理恵 株式会社日建設計イノベーションセンタープロジェクトデザイナー。199

          共創を導くパーパスの理想と現実:吉備友理恵さん『パーパスモデル:人を巻き込む共創のつくりかた』創刊イベント 

          アーティストとともに、「産む」にまつわる価値観を問い直す。プログラム参加者募集!

          一般社団法人公共とデザイン(以下、公共とデザイン)では、公益財団法人日本財団の2022年度助成で「地域とそこに暮らす市民と共に行う持続可能な都市づくり」事業が採択されました。本プロジェクトでは、不妊治療や特別養子縁組などをふくむ「産む」にまつわる価値観と選択肢をテーマに、当事者と協業しながら、リサーチ・ワークショップ・作品制作・作品およびプロセスの展示等を行っています。 本プロジェクトにて、9月〜11月で開催する全4回相当のワークショップに参加していただける一般参加者の方を

          アーティストとともに、「産む」にまつわる価値観を問い直す。プログラム参加者募集!

          亀岡市との子育てリサーチプロジェクト: 依存しあえる子育て環境と、母からわたしを生きること。

          こんにちは、公共とデザインです。 2022年の頭から3ヶ月ほど、亀岡市役所SDGs創生課ブランド戦略会議チームさん・株式会社Tunagumさんと一緒に、「共働き世帯を中心とした子育てにまつわる悩み事」をリサーチするプロジェクトを実施しました。この記事では、プロジェクトの概要や明らかになったことを、簡単な考察ふまえて説明します。 プロジェクト概要 背景: ここなら子育てしたくなる、に向けて今回のリサーチは、亀岡市への移住を促進するためのブランド形成が出発点にでした。チームの

          亀岡市との子育てリサーチプロジェクト: 依存しあえる子育て環境と、母からわたしを生きること。

          のび太くんはルールメイキングのモデルとなるか?法学者・稲谷龍彦と批評家・杉田俊介が考える、「弱さ」を包摂するアーキテクチャ設計

          わたしたちが「民主主義」という言葉を使うとき、無意識に「強さ」を求めてしまっていないでしょうか? 政治リテラシーを高め、正しい情報を手に入れ、適切な意思決定をする──「投票に行こう」と呼びかける言葉には、そうした主体たることを暗黙のうちに要求する考え方が潜んでいるように思えます。 もちろん、よりよい民主主義の実現に向けて、個々人が妥当な意思決定をできるようリテラシーを高めることは必須です。マイノリティであるがゆえに、「弱い」立場に追いやられてしまっている人々が、「強さ」を

          のび太くんはルールメイキングのモデルとなるか?法学者・稲谷龍彦と批評家・杉田俊介が考える、「弱さ」を包摂するアーキテクチャ設計