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地元で働くという選択 ~外に出たからこそわかる愛南町の魅力~

今回のインタビューでは、愛南町役場で事務職として働く上根さん、中村さんにそれぞれのご経歴やどういった業務をされているかおうかがいいたしました。

ーご経歴を教えていただけますか?

上根:愛南町出身で地元の小・中学校、隣接市の高校に進学し京都の大学に進学後、新卒で愛南町役場に就職しました。

中村:私も愛南町出身ですが、幼少期に隣接市に引っ越し、愛媛大学に進学し3,4年生時に愛南町で養殖業や海について研究を行っておりました。

県内の水産会社へ1度就職して研究や営業を経験したのですが、好きな場所で働きたいという思いがあり、別の市での臨時職員を経て愛南町役場へ転職し現在働いています。

ー幼少期に育った愛南町に思い入れがあったのですか?

中村:はい、両親も真珠の養殖業をしておりまして、幼い頃から海に関わる機会は多くあったので海にもともと興味があり、高校生の頃から海に関する研究へ進みました。そういった記憶もあり、自然が豊かで美味しい食材も多い愛南町が良い所だと思っていたんですね。

現在も、私自身が愛南町で働いているということに誇りを持っておりますし、愛媛県の最南端にこんなに良い場所があるんですよということをもっと知ってもらいたいと思っています。

ーすごいですね!上根さんも関西に出られた後地元に戻られる決断をされたんですね。

上根:もともと地元に戻るという選択肢はなかったのですが、就職活動がコロナ禍とかぶり、このまま家族にも会えなくなるのかとも思いました。そんなときに愛南町役場の試験があることを家族に教えてもらい、地元に戻ろうと決心しました。

それと、就活時には民間企業の営業職の仕事がどうしても向いていないのではとも思っていたんです。そんな中で、公務員の行政サービスであれば、企業における利益の獲得ではなく、住民の利益を考えて仕事をするという点が、私に合っているのではとも思えました。

ー中村さんは、水産系の研究職ではなく事務職で入られたんですね。

中村:はい、愛南町の前に臨時職員をしていたときに、市民課でマイナンバーに関する仕事をしており、そこで専門職じゃなく事務職も良いかなと思ったんです。さまざまな仕事を経験し携わるのも経験だと。

ただ、入庁時には現在所属している水産課に配属されれば良いなとは思っておりました。

ー現在はどのようなお仕事をされているんですか?

中村:愛南町の水産物のPR、漁協や私が卒業した南予水産研究センターという愛媛大学の施設と連携した活動を行っております。

本庁勤務は4人、支所に6人おりますので全員で10名ほどが所属しています。

私が担当しているのは、漁協などを対象とした補助金関連の業務です。町単独で出している補助金もあります。

ー外へ行くことも多いのですか?

中村:そうですね、事業所とのやり取りだったりや水産物のPRは課全体でやっていることなので、外出したりイベントに出たり、あとは小中学生に向けた「魚食」という授業であったりと、幅広く動いています。

ーどのように仕事を覚えていったのですか?

中村:まずは昨年度担当されていた方の業務履歴などを見ながらやっていました。それでわからないことは周囲に聞くという形です。今の上司はすごく優しく常に聞きやすい環境を作っていただいてるので、入庁したときからわからないことがあったら聞きまくってました。

ー愛南町は非常に水産業に力を入れているんですよね。

中村:はい、真鯛の養殖量や、鰹の水揚げ量は全国でも上位と誇れるものですし、なによりそこで働く養殖業者さんたちが熱意が高く、非常に研究熱心であることを普段感じています。この方々のためなら動きたいな、と日々思えているので、すごくやりがいがありますね。

ーでは上根さんのお仕事も教えて下さい。

上根:総務課の職員係に所属しており、人事給与関係の仕事をしてます。令和4年度からは、男性の育児休業取得率を上げるために取り組みを行っています。実際に、育児休業取得率は100%を達成いたしました。

ーそれはすごいですね!係には何名所属されているんですか?

上根:3名所属しています。私が保険、別の方が共済関係といったように、それぞれで役割分担しながら連携し業務にあたっている形です。

人事関連の業務なので、3月から4月にかけてが最も忙しい時期です。このため、入庁し最初に配属されたときはいきなり最も忙しい時期で、周りもバタバタしているなかで自分も何をして良いかわからず大変でした。

ただ、つきっきりで上司にも教えて頂き、異動されていた前任者もわざわざ私のところへ来て教えていただけました。上司とのコミュニケーションで困るといったことは一切なかったです。

ーそうやって仕事に慣れていくなかで、徐々に育休取得率向上といった新たな取り組みも担当していったのですね。

上根:はい、我々の係は職員さんが必ず関わるので、いろんな案件が飛び込んでくるんですね。育児休業も取るのは職員さんですけど、そのための制度整備は職員係の仕事です。入庁しこの仕事で丸々3年経ちますけど、いろんなことを経験させていただきました。

ー働き方はいかがですか?

中村:残業は、忙しさの時期にもよりますが適度にあります。とはいえ、6時ぐらいに家に着いているというときも全然ありますね。

上根:私も落ち着いてる時期が多いので、そのときは同じくらいの帰宅時間です。

ーおふたりとも現在の所属課から全く別の業務へ異動される可能性もありますがどのように思われていますか?

上根:部署が変われば対応する相手も違うし不安もありますが、新たな経験を積めますしどんな部署に行っても絶対自分のためになるので頑張りたいなって思ってます。

中村:今と違う窓口業務や事務の仕事は、全く嫌ではなく、むしろ今後はやっていきたいなと思っています。幅広く経験していきたいですし、町の方々と関わることにも抵抗はないです。

ー是非お互いに、所属課の業務でのおすすめポイントを教えて下さい。

上根:事務スキルがすごく上がります。私は大学を卒業するまでExcelは触ったこともなかったのですが、関数など基本的なことから覚えていくことができます。

勤務初日から、もう半端じゃないくらい使うんですよね。ですので事務スキルは本当に上がることをおすすめしたいです。

中村:例えば小中学校に行って、調理実習や魚に関する授業をしたときに、一目で子供たちが喜んで、興味を持ってくれたなとわかるので楽しいですし、やりがいを感じます。やってよかった、頑張ってよかったなと思いますね。その点がおすすめです。

上根:やっぱり、公務員となったからには、住民と直接話して関わっていく経験はいつかやりたいですね。

ー新たにチャレンジしていきたい業務があるんですね。

上根:男女共同参画の研修も受けて知ったのですが、女性職員は窓口業務に携わることが多くなるところも多いようなんです。

それでキャリアを積めていないが故に管理職になれていないといった現状もあるようで、産休育休など私生活でどのような事情があったとしても、なにも影響なくキャリアを積んでいきたいと思っています。

ーでは、愛南町の暮らしについても教えていただけますか?

中村:スーパーマーケットもありますし、暮らすことに関しては不自由はないです。あと、人との距離がすごく近くアットホームな感じなので溶け込みやすいと感じましたね。

1回顔を合わせれば、2回目は何回も会ったことがあるような関係になれるというか、他の街ではない親近感を感じます。

職員間もそう感じますし、例えば広報誌に1度載ったら街で声をかけてもらったりということもあります。

上根:私も1度は都会に出てみたいと思って進学もしたのですが満員電車が苦手で、トラウマでしたね。その分基本的には車で移動する愛南町での暮らしは自分に合っていると思います。通勤も車で5分程度です。

中村:あと、スポーツや体を動かすことが好きなので、愛南町で役場以外の方とバレーボールやソフトボールで交流もしています。仕事終わりや土日にあり、そういった時間も確保できているので仕事以外でもすごく充実してます。

ーでは最後に伝えておきたいことはありますか?

上根:私達2人は、上司や周囲に恵まれていると思うんです。公務員の仕事は所属によって忙しい時期や仕事内容も全く違いますし、私ももともとイメージしていた公務員の仕事とギャップはありました。

だからこそ、いろんな仕事があるので、自分に合う仕事や想像以上の仕事も見つかると思います。少しでも興味を持っていただけたらぜひ受けていただきたいなと思っています。

ーありがとうございました!

この記事は2024年6月6日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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