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魚沼市役所で暮らして働いてみた正直な感想〜東京からUターンした二人の若手職員に直撃〜

東京の大学を卒業したあと新潟県魚沼市役所で勤務されている若手職員の方々、桜井 凜(さくらい りん)さんと伊藤 太一(いとう たいち)さんにお話を伺いました。

ー自己紹介をお願いします。

伊藤:入庁して3年目で、現在は市民福祉部健康増進課地域医療係で働いています。新潟県長岡市の高校を卒業後、東京の八王子市の大学に進みました。4年間東京で一人暮らしをし、地元の魚沼市で就職しました。

桜井:入庁2年目で、市民福祉部生活環境課環境対策係に所属しています。南魚沼市の高校に通って、私も同じく八王子市の大学に進学後、魚沼市へ戻ってきました。

ーおふたりとも東京へ進学されていますが、大学卒業後、民間企業で働くことも考えられたのでしょうか。

伊藤:就職を意識し始めたとき、最初に漠然と地元の新潟県、中でも生まれ育った魚沼市に戻りたいなと思っていました。

魚沼市役所は採用人数がそんなに多くないものの、大学時代に飲食店でのアルバイトを通して人と接する仕事が好きだということに気づきました。さらに将来の子育てについて考えると、大体きまった時間に仕事ができる環境が良いと思ったため、魚沼市役所の受験を決意しました。

桜井:私は市役所と民間のどちらも検討をしました。当時はオンラインで面接を受けることもできたので、東京や新潟県内の民間企業も並行して就職活動を進めていました。

実は、大学1年生のときには全く帰ってくるつもりはなかったのですが、3年生のときに新型コロナウイルスが流行した時に長い間帰省した機会があって、そのときにやはり地元は住みやすいし、もっと家族と過ごしたいという気持ちが芽生えて、戻りたいと思い始めたんです。

ー伊藤さんは、どのようなお仕事をされているのでしょうか。

伊藤:健康増進課地域医療係では、地域の医療について考えたり、市立病院の医療機器の整備や必要な工事を発注したりしています。課全体では約30名と大きいのですが、私の係は係長と私の2名だけなんです。

ー専門的な知識が必要になるかと思いますが、どのように業務を学ばれたのでしょうか。

伊藤:前任の方から引き継ぎ書を頂きました。その方は他の課に異動されているのですが、最初の頃は引き継ぎ書を見てもわからないことが多々あるので私のところに来て下さって、丁寧に教えていただきました。

医療機器を発注するときには細かい仕様などの専門用語が全然わからない時があったのですが、内線で聞いたり直接教えてもらいながら覚えていきました。前任の方にすぐ聞ける環境があったので、安心して取り組めました。

ー桜井さんのお仕事内容も教えてください。

桜井:狂犬病の予防注射や、犬の市への登録に関する業務、墓地の管理、地域の老人クラブや自治会に花を配る「花いっぱい運動」や、駆除薬剤の貸し出し業務、再生可能エネルギーの補助金などを担当しています。

クマの出没対応も生活環境課の業務なのですが、令和5年度は春だけでなく秋に多く出没しているので、その対応も増えていますね。令和5年は、木のみがほどんど実らない状況なので、クマが冬眠前に食べ物を求めて人里の方に出てきてしまって、目撃されることが多くなっているんです。

通常は市のホームページに載せたり、警察や鳥獣保護員の方に情報提供をして終わるのですが、出没が多かったため、他課に協力依頼をして、市内のパトロールをおこないました。

生活環境課は待機要員として事務所に残ってパトロールをしたり、他課にパトロール当番を割り振ったりすることもあります。

私は作業着で仕事をしている時もあるのですが、入庁する前はまさか自分がスーツを着ないで仕事をすることになるとは想像できなかったです。クマの出没対応も狩猟会の方のお仕事だと思っていたので、市役所の仕事だと知った時は驚きました。

ーお仕事の中でのやりがいについて教えてください。

伊藤:医療機器や病院関係の工事を自分で発注する際に、色々事前に調べたり、調整などが必要なのですが、実物を見た時に「自分が携わったもの」が物として残ることにやりがいを感じます。

例えば1個の医療機器を買うにしても、メーカーによって仕様が異なるので、どのような機器が必要なのか詳細にヒアリングしてから、発注をかけます。医療機器なのでどれも値段が高く、いつも緊張感を持って業務にあたっています。

さらに、入庁してすぐ新型コロナウイルスワクチンの集団接種業務が始まって大変だったのですが、会場で市民の方とお話しができたことも良い経験になりました。

桜井:私は、「花いっぱい運動」で配布した花が通勤ルートに植えてあると、とても嬉しい気持ちになります。運動終了後は花を配布した団体から実績報告書を提出してもらうのですが、窓口で「この花がとても綺麗に咲いたよ」と声をかけていただくのも嬉しいですね。

最初の頃は花の種類も全くわからなかったのですが、今は言えるようになりました。

狂犬病の予防注射業務では、1年目は犬が苦手だったのですが、2年目くらいからは少しずつ慣れてきて、犬種もわかるようになってきましたし、今まで関心がなかった薪ストーブや太陽光発電についても、段々仕組みがわかるようになりました。

ー部署内では職員同士の交流もあるのでしょうか。

伊藤:結構頻繁にあります。暑気払いや忘年会、新年会があるのですが、その都度、多くの方が参加しています。係長から誘っていただくこともあります。家が近い人は歩いて帰れるところにお店がありますし、遠くに住んでいる人は車を置いていったり、一回家に帰ってから送ってもらう人もいます。私はお酒が好きなので、ありがたいです。

先日は他市との交流会イベントもありました。

桜井:私の部署でもよく交流があります。繁忙期を終えて飲みにいくこともありますし、30歳以下の青年部でも集まることがあって、いろんな部署の若手の職員と交流することもありますね。

ー様々な人と出会えるイベントが多いんですね。残業時間についても教えてください。

桜井:春は繁忙期なので時間外勤務が増えますが、通年残業することはないです。あとは10月のイベントと、狂犬病の集合注射で土日に出勤をします。あとは交通事故等で油漏れなどの緊急時で呼ばれる緊急当番以外は、週末に勤務をすることはないです。

伊藤:私も、4月は事務仕事が増えますね。あとはもうすぐで終了するのですが、新型コロナワクチンの集団接種などで土日に出勤することがあります。それ以外は、年末年始に補助金の申請で少し繁忙になるのと、医療機器の発注が集中する時期はバタバタしますね。

ー魚沼市での暮らしはいかがですか。

桜井:快適な暮らしができていると思います。東京に出たあと魚沼市へ戻って暮らしてみると、学生の時よりも快適に感じています。公共交通機関がそれほど発達していない点は時々不便だと感じますが、今は車もあって運転もできるので、不自由なく過ごせていますね。

あとは雪が多いので車の運転は気をつけなければいけませんが、ウィンタースポーツも楽しめます。

伊藤:出かける場所でいうと、魚沼市には居酒屋などの飲食店も結構あるので、遊んだりするのには十分だと思います。

ー働きやすさについてはいかがでしょうか。

桜井:魚沼市役所はとても働きやすい場所だと思います。市役所の風通しはとても良いですし、職員もみなさん優しくて、業務のことで質問をした時には優しく教えてもらっています。上司も話しやすいので、とても恵まれていると感じます。

入庁するときも採用数がそんなに多くはないので、市民の方からも覚えてもらいやすいです。実際に入庁一年目に「あなた、新採用の子ね!内示で見たよ。」と言って頂いたこともありました。

ー最後に、魚沼市役所職員を希望される方々へメッセージをお願いします。

伊藤:魚沼市役所は暮らしやすく、働きやすい場所です。私も最初は職員同士の上下関係が気になっていましたが、みなさん優しいので安心して働くことができます。

また職員が所属できる部活もあり、私は野球部に所属しているのですが、他にもサッカー部、バスケ部、バレー部などあって、大会に出場することもあります。

部活に入ると普段関わることのできない他部署の人とも知り合いになることができるので、仕事で関わる機会がある時もとても話しやすいです。多くの人と繋がりがあるとより働きやすくなるので、是非新しく入って来られる方にも参加して頂きたいです。

ーありがとうございました。

この記事は2024年4月23日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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