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This is mareeba

about me

・北陸の小さな港町出身
・都内私立大学法学部を卒業
・休学ワーキングホリデーでオーストラリアでの生活を経験
・テレビ業界を齧った出版業界人

僕 × モラトリアム

上京に伴い親元を離れ、知らない土地での一人ぼっちの戦いの代償は、夜の静けさの中で人知れず襲ってきた。

向けるべき熱量の矛先が分からずじまいで、「バカやって笑って疲れて寝る」という単調な生活の日々。同じようなライフスタイルを送る者だらけの環境にどこか安心し、危機感なんて持ち合わせていなかった。

この普遍的な生活こそが道であるとさえ思えた。大学に入れば何かが変わると信じてやまなかった期待と、代わり映えのない生活への失望。何かを変えざる負えないという扉の前にいた。

「Comfort Zone」から飛び出し、かつては忌み嫌っていた「独りの時間」を積極的に設け、「好きの確立」にフォーカスした。

その過程の中で次第に外の世界への渇望が強まり、オーストラリアの地を踏んだ。「ワーキングホリデー」というまっさらなノートに沢山の色鉛筆で描くストーリーは、水を得た魚のように踊り出し、生きた道筋を照らし出した。

だが、決して毎日が光っていたわけではない。何かを成し遂げなければいけないという焦燥感に駆られる日々の中で、弱い自分と向き合って泣いた夜もある。道化を演じながら、一歩踏み出した先の景色の明るさと暗さを知った。

誰しもが正解か不正解か分からない道を歩き、「自己・他者」との軋轢に折り合いを付けながら前を向いている。社会人となった今でも或る種のモラトリアムは続いており、燻っている最中である。だからこそ、同じように燻った者の心に何かを届けられると信じている。

僕 × 本

ジャンルを問わず知恵が結集している本を読むことは、現代を生きる僕にとっては人生のヒントである。

本こそが自らの知的能力を引き上げ、見識力と創造性の土台となると考える。

彼らとの対話が自身の価値観に語りかけ、多くを見聞することで一度きりの人生の色が濃くなり、選択肢の幅が広がるだろう。

知らないモノを知る為のデバイスとしての本によるワクワク感は、旅をすることに匹敵するとさえ考える。

僕 × テレビ

傍で笑う私小説の1人ひとりによってどんどん狂っていく自我をぶつける場所(テレビ制作会社)を見つけた。

テレビを持たない僕が面白いと感じるものを、専門家たちにプッシュする毎日。

顔も見たことのない誰かが作った既存のコンテンツに沿うネタを探し回る毎日。

価値観をすり合わせた先がアリかナシかの単純作業の毎日。

だが、文章と写真で働きかける刺激的な日々は、新しい扉をノックするキッカケとなった。

多様な学びがそこにはあり、現時点の生活に於いて大きなヒントになっている。

さいごに

昨今、ネットの普及により娯楽が多様化し、読書をしない層が増えつつある。

しかしながら、誰もが発信できるネット情報には、波及力と嘘と見抜くことができない巧妙さが備わっている。

「リアル・フェイク・演出」の線引きをできない者達による弊害が顕在化しているのは周知ではないか。そこで、良くも悪くも出版業界の端くれである僕らの活動により、メディアリテラシーの発達を促したい。

テクノロジーに執着する味気ない生活を送る中で、ちょっとストップして受動的情報の提供に身を委ねる時間があってもいいと考える。

個々人が場面によって「本」と「Web情報」を使い分け、リアルな体験を基に確固たる意見を創造できるようなヒントをここに。

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