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理学療法士1本でやっていきたい、それでもお金の不安は取り除きたい!そんな方へ(2)『まずは損をしない』

はじめに

前回の記事では理学療法士として働きつつ、共働き以外でお金の不安を取り除く方法として投資という選択肢を挙げ、その1歩目としてまず損をしない方法を知るというテーマで書かせていただきました。

前回に引き続き今回も山崎元さんの著書「詳しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を元に書かせて頂きます。

損をする可能性があるのは投資をしている人だけではない!

前回は銀行だけにお金を預けないということと、投資を考える際にプロに頼ると手数料をぼったくられるので、「お金のプロには近づかない」ということをお話しさせていただきました。

ここで注意して頂きたいのは、「自分は投資をしないから損なんてしない」と思っている方々です。

お金の価値は変わる

前回の銀行預金でもお話ししましたが、そもそもの前提としてお金の価値は一定ではないため、今手元にあるお金、例えば100円で買えた野菜やジュース、お菓子などがいつまでも100円で買えるわけではありません。私の親が子供だった時は10円あればガチャガチャを一回回せたと言っていました。今は1回200~500ほどだと思います。

もちろん、物価が上がれば給料も上がりますが、ここで考えて頂きたいのは、今貯めているお金の価値は下がる可能性があるということです。

だから、今最低限必要なお金以外の将来のためのお金には今から働いていてもらうべきだと私は考えています。


その保険本当に必要でしょうか?

投資以外に損をする可能性があるものとして他に保険があります。

社会人になり家族を持つと保険の重要性は増加すると思います。しかし、重要なものだからこそ人任せにすると損をすることになります。

保険は損な賭け

保険の仕組みはよく宝くじで説明されます。当たったらお金が貰えて外れればそのお金は運営側に回ります。

ちなみに宝くじや競馬は還元率(収入に対して買った人に戻るお金の割合)は宝くじで約45%、競馬は約75%であるためほぼ確実に損をします。

保険料には人件費、広告費、保険金詐欺で不当に支払われた保険料等も含まれています。(文中ではこれらのお金が支払った保険料の半分ほどを占めているため、還元率50%の宝くじであると比喩されています。。。)

必要な保険と不要な保険

かといってもしもの時に備えておくのは決して悪いことではありません。そのため、必要な保険と不必要な保険を見極める必要があります。

社会保険を知る

日本は国民皆保険という素晴らしい制度があるため基本的に「医療保険」や「がん保険」、「介護保険」は国の保険で賄うことができます。

もしも、治療にお金がかかってしまったとしても「高額療養費制度」があるため年収370万〜770万円であれば月8万円以上の医療費はかかりません。

「2人に1人」それでもがん保険は不要?

しかし、そうは言っても、2人に1人ががんになると言われているためがん保険はあったほうがいいと思われる方もいるかもしれません。

ですが、保険はもしもの時に備えるものです。もし、保険会社が真面目に働いていてはがんになる人が多すぎてお金が足りなくなってしまうとは思いませんか?

つまり、がん保険もこちらが必要以上のお金を支払っていると考えられます。

また、がんに対して有効な治療の大半は保険適応であるため、やはり保険料に回す分があるなら貯蓄した方がいいと考えられます。

生命保険は?

生命保険も要注意です。まず、これは当たり前の話ですが、保険料が支払われる時には自分は死んでいるので決して自分が得をすることはありません。

なので、「残された時に困る家族がいる期間」=「子供が自立するまでの年月」以外は必要の無い保険です。

なので

①まだ自立していない子供がいる人だけ「残される人数×1000万程度で」

②10~20年の掛け捨て(期間がすぎたら解約&お金は帰ってこない)

③死亡保障のみのシンプルなものを

④ネットで探す

このポイントを押さえておけば十分で保険料も最小限に押さえられます。

また国民年金か厚生年金に加入していれば遺族には遺族年金が支払われるそうです。

そして、忘れてはいけないことはここで節約した分はがん保険もそうですが、堅実な投資に回して貯蓄しておくことです。そうすれば損することなく、将来のお金の不安を減らすことができます。

その他の保険

他に重要な保険といえば「自動車保険」や「火災保険」がありますね。

これらは、国の保障は無い上にもしもの被害時や加害時に莫大な負担を抱えることになるため、月数千円程度のものであれば十分意味があると言えるそうです。


最後にこれだけ、家について

ここまで長くなりましたが、投資をしない人が最も大きな損をする可能性があるのが「家」です。

「賃貸で毎月支払うお金を●年払い続ければこの家はあなたのものです。毎月家賃を払うのが馬鹿らしく無いですか?」みなさん一度は聞いたことありませんか?

これ、危険です。

銀行のために保険とローンを組む

まず、ローンを組む際、銀行に生命保険入らされます。=「死んでも払え」ということです。この保険は家族ではなく銀行のための保険です。

そして、ローンには相当な手数料=金利がかかり、家の維持費や固定資産税などもかかります。特に金利による複利の効果は恐ろしいです。

買った瞬間価値は落ちる

また、その家や土地に提示された金額に見合う価値があるかわかりません。(多くの物件(特に新築マンション)はその値段の3割が売り手の利益=買った瞬間価値が3割落ちます)

特にこのブログを見てくださっている方は若い方が多いと思うので、これから一生そこで暮らす可能性は低いのではないでしょうか?

暮らす場所を変える必要がある時に家を持っていたら、大変ですよね、しかもその家を売ろうにも買った時より確実に価値が落ちています。

家は人生が安定してから

これらのリスクを考えると、住む場所が安定しており、収入も増え素早く返済できるようになってからにするのが将来の不安を減らす方法であるといえますね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は銀行預金、保険、家の3つは投資をするしないに関わらず多くの人が損をする可能性が高いものとして紹介させていただきました。

これらの3つをまとめると、

将来の不安を減らしたいのであれば今必要な最低限のお金を把握して残りを貯蓄、運用に回すべし。と言ったところでしょうか。

この記事を通してみなさんが自分も損をする或いは既にしている可能性があることに気づいて頂けたのであれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

小林






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