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『子どものやる気を支えるモチベーションの心理学』親御さん向けワークショップレポート

 こんにちは。オンラインメンタルスクール プシケの松尾です。中高生のための心理学メソッドが学べるオンラインスクールをやっています。
 「心理学メソッド?」「ワークショップ?」 伝わりづらいところもあり、親御さん向けのワークショップ提供の機会を設けました。春休みに中高生に提供した『モチベーションの心理学』ワークショップを親御さん向けに作り直し、そばでかかわる大人の理解が伴って相乗効果が出る内容にしました。

ワークショップづくりで大切にしていること

 親御さん向けワークショップでは、お子様に提供するワークショップで大切にしていることが伝わるように心がけました。オンラインワークショップをつくる際大切にしていることについてお話ししたいと思います。

 アウトプットが7割以上

 プシケが提供しているのは心理学メソッドであり、心理学ではありません。心理学オタクにするための学校ではないのです。悩みを抱えた時、問題に直面した時、力を発揮したい時等、”日常に活きる心のスキルの獲得””心の成長を促進する経験の提供”が目指すところです。頭ではわかっているけれどもそう思えない・できないということは躓きがちなところ。自分なりに落とし込み実践できることを重要視しています。なので、ワークシートへの書き込み・ロールプレイング・ディスカッションなどなどのアウトプットに必要なインプットを用意しています。ワークショップ内では考える時間・アウトプットする時間を多く設けて、焦らせずにじっくり考えられて自由に発言できるようにしています。そして、日常に活かせるように毎回ホームワークを出して実践し、次回のワークショップでふりかえるようにしています。

 安心安全な場づくり

 アウトプットが本質的に行えるには、参加者や運営陣への信頼と安心が必要です。そのために工夫していることは主に3つあります。
 1つが運営陣自身がほどよく自己開示的でのびのびと楽しむ雰囲気を体現することです。内容に応じて実体験を語ったり冗談を言って場が和むようにしています。
 2つ目が”心理的安全性”を担保しうる安心安全のルールを毎回提示することです。例えば、「シェアしていいことのみ話す」(センシティブで個人的なことでも正直に話さなければならないわけではない。ひとりひとりが話す(話さない)権利を持っているということ)。そのうえで、「参加者の発言など具体的な内容は口外しない」(自分自身の経験・感想などは自己責任だけれども、信頼し合い安心して話せるようにみんなで場づくりをしましょう)等といったことがあります。
 3つ目がアイスブレイクを工夫し丁寧に行うことです。オンラインの面白みを生かし、相手を知り自分を説明できるゲームを用意します。ゲームは複数用意しておき、様子を見て選び、柔軟に行っています。心理療法のイメージワークや芸術療法等から着想したオリジナルのものが多いです。
 また、ワークショップ前に一人ひとりのお子さんと会ってヒアリングを行っています。困りごと、対人関係上の苦手や得意、考え方や性格の傾向を把握しつつ、運営陣との信頼関係がこのときに築いておけるようにしています。全体的にオンボーディングを大切に丁寧に行っているということです。少々長くなってしまいました(笑)

 「面白くてためになる!」と思える見せ方

 丁寧に準備し気を配りつつも、深刻で重たい雰囲気にしないように気を付けています。メンタルヘルスについて扱うこと=暗くしんどいことというイメージの刷り込みをしないよう、ざっくばらんに話し、考え、共有し、メンタルヘルスリテラシーが持てるような空気づくりを意識しています。具体的には、専門用語を使わず、本質をつかみながらキャッチ―な言葉に置き換えること、具体例を中高生の身近な状況で提示することをしています。スライドはポップなビジュアルデザイン、文字は最小限に視覚情報を見やすく、1スライド2分以内でスライドは多め。話が入ってくるようにする工夫です。

『子どものやる気を支えるモチベーションの心理学』の内容

 ここまでながーくなってしまいました(笑)。『子どものやる気を支えるモチベーションの心理学』について、親御さん向けに変えた部分をご紹介します。今回は親御さん向けなので、あえて専門用語を使っています。

GW企画 (1)

GW企画 (2)

GW企画 (3)

GW企画 (4)

 モチベートの方法・次元についてお伝えし、自発的にやっているときにいわゆるご褒美を与えることはモチベーション向上にならないことをお伝えしました。ただ、ご褒美があることは悪ではなく、そこから経験や内省を経て内発的なモチベーションが生まれてくることもお伝えしました。そして、応用行動分析という心理学の流派の理論を紹介し、行動分析と望ましい行動を促すためのフレームワークを用い演習しました。

これからも「心理学を、もっと身近に」

 プシケは、家族丸ごとサポートできる中高生のための心理学メソッドが学べるオンラインスクールを運営し、ワークショップ提供していきたいと思います。お気軽にお問合せください!


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