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カウンセラーの「燃え尽き症候群」【原因とサイン】

おはようございます、心理カウンセラーのRikuです。

現在大学で心理学を学んでおり、将来は心理セラピストを目指しています。

本日は「カウンセラーの燃え尽き症候群【原因とサイン】」という話をします。

コロナウイルスによって、世界中でうつや不安障害などの精神的な問題を経験する方が急増しました。

それによってカウンセラーやセラピストの需要が高まっているのも事実です。

日本ではまだあまり身近にはないかもしれませんが、例えば、イギリスだと精神的に参ってしまった子供たちのケアをするプロのカウンセラーや心理職の人数が足りず、プロのケアを受けるのに半年以上待たないといけないというケースも増えています。

このように、人の心のケアをする人の需要が高まっている一方で大きな問題が、彼ら自身の燃え尽き症候群です。

以前、知り合いのカウンセラーの方とお話をした時も、その方の知り合いのカウンセラーさんで、彼ら自身が精神的に疲れてしまいカウンセラーを辞めてしまうという方も多いそうです。

人のケアをする側の人間が精神的に疲弊してしまう事を「医師のバーンアウト」と言うんですが、このバーンアウトが現在非常に増えています。

これには原因があります。まず、1番大きな原因は自分自身のケアを怠ってしまう事にあります。

長年人のケアをする仕事に携わる人であれば特に、自分の事よりも他人の事を優先することに慣れており、自分自身のストレスや疲労に気づかないケースが多いです。

段々と蓄積されているストレスや疲労を無視し続け、自分自身のケアを怠ると、気づいた時にはもう手遅れになってしまいます。

僕の肌感ですが、日本人は特にこの傾向が強いように思います。

医師やカウンセラーだけではなく、他人の為に働く人達は、自分達のお客様を最優先にし過ぎて、自分自身のケアが疎かになりがちです。

これは日本の教育も影響しています。日本では集団主義の下、他人との調和を強く求められます。

その中で「利己的になるな」「他人を優先しなさい」という教育が当たり前になっていました。僕が小学生や中学生の時もそうでした。

その結果、自分の事を犠牲にしてでも他人を優先しないといけない、他人に尽くさないといけないという考え方の人が非常に多いと思います。

しかし、それではせっかく相手のために一生懸命頑張っているのに、相手が幸せになる前にあなた自身が疲弊し、精神的にも病んでしまいます。

なので、他人のために一生懸命頑張るという事はとても素晴らしい事なんですが、それ以上に自分の事にも目を向け、自分自身のケアもしっかりとしてあげて下さい。

「バーンアウト」はさまざまな職種で起こります。そしてその兆候はいろんな形で現れます。

まず、1番分かりやすいサインは、自分の仕事の愚痴が増える事です。

居酒屋で仕事の愚痴を溢しているサラリーマンの方をよく見ますが、彼らはバーンアウトかもしれません。

そして、二つ目は「自分の仕事は素晴らしい、いい仕事だ」と自分自身に言い聞かすようになる事です。

本当はしんどいのに、「なんでこんな仕事してるんだろう」と思っているのに、そう思っている事を認めたくなくて、必死で自分の仕事を肯定しようとしていませんか?

そんなあなたももしかするとバーンアウトかもしれません。

少し長くなりすぎてるので、今回はここまでにしますが、バーンアウトの対処法も近々ご紹介したいと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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