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輝ける人生(2018)

人生に迷えるシニア世代の奮闘を描く
ベテランのスパイスがぴりりときいた、味わい深いイギリス映画

いくつになっても、人生は輝ける! さまざまな事情を抱えたシニア世代がダンスや仲間を通して、有意義な人生を見つける姿を描くイギリス映画です。

【ストーリー】
中産階級の豪邸が軒を連ねるイギリス・サリー州。専業主婦サンドラ(イメルダ・スタウントン)は幸せの絶頂にいました。35年連れ添った夫マイクは警察本部長を勤め上げた功績が認められ、州からナイト爵を授与されたばかり。しかし、これから楽しい年金生活を過ごすはずだった矢先、マイクの定年退職パーティで、夫の浮気を目撃してしまうのです。
家を飛び出したサンドラは、姉ビフ(セリア・イムリー)の元に転がり込みます。ロンドンの古びた団地で、金や名誉とは無縁の気ままな独身生活を送るビフは、10年疎遠だった妹の訪問に驚きながらも、迎え入れます。

自由人のビフと安定志向のサンドラ。2人は性格の不一致から疎遠になりましたが、心の中では互いを求め合い、つながっています。激しい衝突も微笑ましく映る、凸凹コンビの姉妹を2人のベテラン女優が息ぴったりに演じています。

夫の裏切りのショックで荒れるサンドラを見かねたビフは、かつてサンドラがダンサーの卵だったことを思い出し、自分が通うダンス教室へサンドラを連れ出します。

なかなか前向きになれないサンドラでしたが、妻の介護をするチャーリー(ティモシー・スポール)や離婚歴5回の美人弁護士ジャッキー(ジョアンナ・ラムレイ)など、さまざまな事情を抱えたシニア世代との触れ合い、そして本当は大好きなダンスを通して、変わっていきます。

監督は、製作時72歳のイギリスの名匠リチャード・ロンクレイン。シニア世代ならではの切ない事情をさりげなく織り込み、笑って泣ける、ビタースイートな作品に仕上げました。

元プロダンサーも参加した、シニアたちのお茶目なダンスシーンも必見。
ベテランのスパイスがぴりりときいた味わい深い映画です。

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