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アルギン酸がメタボリックシンドロームを抑制する!その働きには腸内細菌が仲介しているとは!?

食物繊維をもっと掘り下げるシリーズの今日は第3弾で、アルギン酸です。

アルギン酸と言えば、わかめや昆布など、海藻のヌルヌルした部分に含まれる天然の水溶性食物繊維です。

血圧の上昇を抑制したり、コレステロール値を下げる働きがあります。そしてなんといっても、腸内細菌のエサになるっていうことですね。

2021年のプレスリリースによると、慶応義塾大学とカイゲンファーマ(株)の研究により、海藻に含まれる食物繊維アルギン酸ナトリウム(以下SA)が腸内細菌を介してメタボリックシンドロームを抑制することが明らかになりました。

高脂肪食を与えたマウスにSAを摂取させるとバクテロイデス属菌が著明に増加することが分かったというのです。

バクテロイデス菌は、欧米人に多く、高脂肪食を摂取する人が多いということはあるのですが、SAが腸内細菌叢の組成や代謝物を変化させることで、腸管内の炎症を抑え、メタボリックシンドロームを抑制するというのは、SAの効果と言えるのもだと思います。

水溶性食物繊維が腸内細菌のエサになるということは、まずは重要なことですが、そのエサを食べた後に、どのような代謝物を産生し、人体にどのような影響を与えているかが、より重要なことだと言えます。

腸内環境を健全に保つことがメタボリックシンドロームを抑えるとなると、SAを含むわかめや昆布を積極的に摂取する意味はありますね。

画像はわかめスープですが、焼き肉にはわかめスープが定番です。高脂肪食にわかめスープ!理にかなっていると言えますね!