見出し画像

Audible 書評 斎藤幸平 「ゼロからの『資本論』

Audibleで聴いた本のショート書評です。運転しながらとかメモも取れない状況で聞いていますので、頭に残ったことだけを記します。

マルクスの「資本論」については、学生時代から聞いたことは当然ありますが、読もうとしたことは一度もありませんでした。ソ連の社会主義、中国の共産主義の思想のもととなったものですが、今やソ連は解体され、中国も一党独裁の極端な資本主義に走っている中で、マルクスの思想について学ぼうとする気は起きませんでした。

ただ、Audibleのタイトルで「資本論」とあったので、ちょっと勉強してみようと軽い気持ちで聞き始めました。

聞き始めて、これは運転しながら聞くような内容ではないなと思いながら、内容が面白いので、最後まで聞いてしまいました。

斎藤幸平氏は、マルクスの資本論を現代社会の事象と照らして、現代の資本主義の問題点を鋭く指摘しています。マルクス理論は、今の時代でも十分通用するのだと感心しました。一方で、ソ連や中国の共産主義は、マルクスが描いた社会主義とはほど遠いとの議論を展開します。

最後の部分で、我々はどうすべきかが語られていますが、今一歩納得の行くものではありませんでした。

いずれにせよ、難解と言われるマルクスの「資本論」について少しはわかった気になりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?