プロップテック情報

プロップテックに関連した情報を発信します。

プロップテック情報

プロップテックに関連した情報を発信します。

最近の記事

【解読#5】PropTech 3.0: the future of real estate (5) Chapter 4 Smart Real Estate

プロップテックのサブカテゴリーの1つであるSmart Real Estateを見ていきます。 本リサーチペーパーでは、2つの定義をあげています 1. テックプラットフォームを「活用」する建物:テクノロジーを用いて運営が効率的になった建物のことを指しています。例えば、iPhoneを活用することで、外出先から建物内のエアコンを切る機能などが挙げられます。 2. テックプラットフォームを「支援」する建物:テックの活用を支援するために作られた建物です。データセンターなどが挙げら

    • 【解読#4】PropTech 3.0: the future of real estate (4) Chapter 3 PropTech 2.0: the new wave

      それでは、現在の潮流であるPropTech 2.0の概要を見ていきます。 CB Insightによると、2019年時点でプロップテックにより88億USドルの資金調達が行われました。調達金額は前年対比約65%の増加で、一件あたりの平均調達金額は1,090万USドルから1,740万USドルに上昇しています(本リサーチレポートでは2015年までのグラフを掲載)。 なお、シードファンディングとは、初めて外部より資金を調達するラウンドのことです。調達された資金は、主に市場調査やプロ

      • 【解読#3】PropTech 3.0: the future of real estate (3) Chapter 2

        3.0があるならば、2.0はどうした。1.0もあるのではないか。 本チャプターでは、PropTech1.0と2.0までに至る流れについて言及します。 PropTech1.0は、米国や英国などにおいて、1980年代中頃に勃興しました。なぜこの時代なのかというと、パーソナルコンピューターの出現が大きな要因となっています。1977年にはApple IIがリリースされ、その6年後には、IBM PC XTが市場に登場しました。表計算ソフトの登場などにより、データを用いたリターンの分

        • 【解読#2】PropTech 3.0: the future of real estate (2) Chapter 1

          Chapter 1では、プロップテックの定義を明らかにしていきます。 以下のベン図がこのChapterの肝となる部分です。 プロップテックとフィンテックが大きく重なりあっている部分を「Real estate FinTech」と呼び、プロップテックの中でもフィンテックに少し重なっている部分を「Shared economy」としています。そしてプロップテックの中に「Smart real estate」という区分が存在します。 示唆は以下の2点です。 1. フィンテックは、一

        【解読#5】PropTech 3.0: the future of real estate (5) Chapter 4 Smart Real Estate

          【解読#1】PropTech 3.0: the future of real estate (1) 概要

          オックスフォード大学は、現存する大学の中で3番目に古いとされており、世界有数の大学として知られています。特に不動産関連の学問では、同大学サイードビジネススクールが主体となり、2017年に「Oxford Future of Real Estate Initiative」というプロジェクトを立ち上げ、プロップテックをはじめとする不動産関連の分野に注力しています。 今回は、同プロジェクトを牽引するAndrew Baum教授が公開したリサーチペーパー「PropTech 3.0: t

          【解読#1】PropTech 3.0: the future of real estate (1) 概要

          何がプロップテック市場の拡大を後押しするのか

          プロップテックという単語が浸透しつつあるものの、日本のプロップテック市場は他国(特に米国)と比べて、発展途上であると認識されています。換言すると、日本市場は今後成長する余地があると考えられます。 そこで今回は、米国のプロップテック市場を題材にForbesが掲載している、「プロップテック市場を牽引する要因」をまとめた記事を紹介します。 Peak State Venturesのパートナーであり、42Floorsの共同創設者であるJason Freedmanは、プロップテック市

          何がプロップテック市場の拡大を後押しするのか

          インドのフィンテックRealX、ブロックチェーンベースの不動産サービスを開始

          インドにおいて、ブロックチェーン技術を不動産に活用するサービスがローンチしています。 インド初のRealXは、不動産所有権の一部を取得することができるオンラインサービスを2020年より提供しており、ブロックチェーン技術を活用して、所有記録を保持しています。直近では、バケーション利用を目的として家を貸し出すマッチングサイトのTrpivillaと提携しており、投資家はバケーション用の不動産に投資することが可能です。 今後も、ブロックチェーン技術を活用したサービスが増えていくこ

          インドのフィンテックRealX、ブロックチェーンベースの不動産サービスを開始

          プロップテックのスタートアップ数は過去10年で300%成長し、8,000社に

          JLLの調べによると、プロップテックのスタートアップは過去10年間で300%増加。資金調達総額は970億ドルに達する。そのうちの50%以上が米国に拠点を構えるプロップテックである 【出典】 https://www.prnewswire.com/news-releases/proptech-startup-funding-on-track-to-break-real-estate-industry-records-in-2021-301362233.html

          プロップテックのスタートアップ数は過去10年で300%成長し、8,000社に

          Coyote Softwareが商業用不動産向けデータ記録サービスを提供開始

          英国に拠点を構えるCoyote Softwareは、商業用不動産向けにクラウドベースのCRMシステムを提供しています。 今回発表したCoyote PLUSを活用することで、顧客のアクイジションチームやアセットマネジメントチームは、Coyoteのデータ管理チームに物件やディールの情報を蓄積させることができます。 アクイジションチームが実際に取引するのは、紹介される物件のうち5%にしか満たないと言われており、95%もの物件のデータが活用されずに放置されていると言われています。

          Coyote Softwareが商業用不動産向けデータ記録サービスを提供開始

          【記事】UXを意識するプロップテック(Built-ID創業者Ms. Savannah de Savaryの寄稿)

          コミュニケーションSaaSを提供するプロップテックのBuilt-ID創業者Ms. Savannah de Savaryによる寄稿を下記の通り要約しました。 - コロナ禍を通して全世代でテクノロジーを活用する動きが活発化。住宅や事業用不動産のエンドユーザーにおいても、テクノロジー活用をより求める傾向 - ただしコロナ禍以前、不動産業界は他業界対比、デジタル化が遅れていた点に注意。コロナ禍以降、積極的にテクノロジー活用を活発化させる必要 - より良いプロップテック製品を開発する

          【記事】UXを意識するプロップテック(Built-ID創業者Ms. Savannah de Savaryの寄稿)

          レントロール管理の効率化を手がけるPRODA、340万ポンドを調達

          2017年創設のPRODAは、ING Venturesをはじめとする投資家より、340万ポンドを調達します。 PRODAは、レントロール管理の効率化を図るクラウドサービスを提供しています。 【出所】 https://www.privateequitywire.co.uk/2021/09/23/306638/ing-ventures-invests-proptech-proda

          レントロール管理の効率化を手がけるPRODA、340万ポンドを調達

          iバイヤーのHomeLight、3億6300万ドルを調達

          iバイヤーとして知られるHomeLightは、Zeev Venturesをはじめとする投資家より、1億ドルのエクイティ(シリーズD)及び2億6300万ドルのデットを調達しました。 調達資金を活用し、既存の下記サービス2点を強化する予定です。 - HomeLigth Trade-in:買主は、現在住んでいる家と引き換えに新しく家を購入することが可能 - HomeLight Cash Offer:買主に現金を提供するサービス 【出所】 https://www.housingw

          iバイヤーのHomeLight、3億6300万ドルを調達

          QuantmRE、Algorandのテクノロジーを活用して不動産取引市場のブロックチェーンに参入

          2021年8月17日 不動産の流動化商品を手掛けるQuantmREは、Algorandの技術を活用し不動産取引のブロックチェーンに取り組みます。これにより、個人から機関投資家まで、住宅のエクイティの一部を売買することができ、市場の流動化に繋がります。 【出所】 https://www.globenewswire.com/news-release/2021/08/17/2282136/0/en/QuantmRE-Leverages-Algorand-to-Launch-a-

          QuantmRE、Algorandのテクノロジーを活用して不動産取引市場のブロックチェーンに参入

          米国Regions Bank、不動産テックBuiltと提携し建設業者の資金調達をサポート

          2021年7月14日 米国Regions Bankは、建設ローンに関するテクノロジー企業であるBuiltと提携し、建設業者やデベロッパーに対して、効率的なレンディングサービスを提供します。 Regions Bankは米国Fortune 500の一社で、リテール、コマーシャル、モーゲージ等さまざまな分野においてバンキングサービスを提供しています。 【出所】 https://getbuilt.com/news/regions-bank-digitizes-homebuild

          米国Regions Bank、不動産テックBuiltと提携し建設業者の資金調達をサポート

          米国Porch Group傘下のHomeowners of America、イリノイ州でサービス提供開始

          2021年6月8日 損害保険会社のHomeowners of America (HOA)はイリノイ州でサービス提供を開始することを明らかにしました。これにより、当社は米国7州でサービスを提供することになります。当社は、2021年4月に、Porch Groupに買収されています。 シアトルに拠点を構えるPorch Groupは、インスペクターや引越し業者、不動産エージェント等をはじめとするホームサービス企業14,000社以上にソフトウェアサービスを提供しています。 【出所

          米国Porch Group傘下のHomeowners of America、イリノイ州でサービス提供開始

          不動産SaaSプラットフォームのNavigatorCRE、1,720万ドルを調達

          2021年8月3日 シアトルに拠点を構えるNavitorCREは、1,720万ドルをシリーズA調達し、英国市場に参入します。 Fulcrum Equity Partners及び既存投資家の主導する本調達により、NavigorCREは北米および西欧でのビジネス拡大を図ります。 【出所】 https://www.navigatorcre.com/press

          不動産SaaSプラットフォームのNavigatorCRE、1,720万ドルを調達