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【解読#2】PropTech 3.0: the future of real estate (2) Chapter 1

Chapter 1では、プロップテックの定義を明らかにしていきます。

以下のベン図がこのChapterの肝となる部分です。

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プロップテックとフィンテックが大きく重なりあっている部分を「Real estate FinTech」と呼び、プロップテックの中でもフィンテックに少し重なっている部分を「Shared economy」としています。そしてプロップテックの中に「Smart real estate」という区分が存在します。

示唆は以下の2点です。
1. フィンテックは、一部のプロップテック分野において、今後成長する方向性を決める良い指針となりうる。例えば、ブロックチェーン技術はビットコインなどに使われる技術ですが、不動産取引においても活用されることが期待されています。
2. プロップテックはフィンテックのサブカテゴリーではない。例えば、米国の類似取引情報をまとめたCompStakは情報収集や分析のサービスを提供するものであり、フィンテックに関連するものではありません。

それでは、プロップテックの円を細かく見ていきましょう。上記の通り、プロップテックには3つのサブカテゴリーが含まれています。
1. Real Estate FinTech;不動産所有権の「取引」を促進するプラットフォーム
2. Shared Economy;不動産の「利用」を促進するプラットフォーム
3. Smart Real Estate;不動産の「運用」を促進するプラットフォーム

そして、プロップテックは以下3つの行動に対して変化をもたらすとされています。
A. Information Provision:各種情報の伝達や共有
B. Transactions:情報を用いて査定した取引の実行
C. Management and Control:不動産の運用状況管理

これらの内容をまとめると以下の表のようになります。

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【まとめ】
本Chapterでは、フィンテックとの違いを絡めたプロップテックの定義について確認しました。


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