永野和紗

こんにちわ。永野和紗です。スキなこと

永野和紗

こんにちわ。永野和紗です。スキなこと

最近の記事

第三話 音の声

音楽を奏でているときだけは夢中になれる。いつも僕の頭の中に出てくる言葉たち。同級生とのいざこざ。それらは遠くに行き、音だけが響いている。ギターを手に取り、ドラムと奏でるそれは音楽と呼べる者ではないが、たしかに僕が音を出し、聞こえてくる者だ。この時間だけは誰にも支配されず、自由だ。

有料
200
    • 第二話

      週末には台風が近づいてくるらしい。やる気などとうに忘れしぶしぶ机に向かい勉強する日々である。机には時計と問題集、ノートとひどくありふれたものが覗き飾り気は何もない。

      有料
      200
      • 名も無き記憶 第一話

        雨が降っている。外はよく見えない。窓には雨粒がたたきつけられ、わずか1メートルほど先は白とグレーだ。 ぎゅうぎゅうに詰め込まれた教室の中で、果たしてこれが本当に青春だろうかという思いを抱きながら教鞭をとっている先生を皆で見ている。みなひとりひとり個性があると、当然のことをなぜ私が第一人者であるような言い方をするのか。みなそれぞれ考えていること、興味があること、顔すら違うのだ。そりゃ個性があるに決まっている。それは自明なことなのだ。あえてわざわざいう必要はない。あと80年。こ

        有料
        100
        • 小さな少年

          窓際から眺める眺めは地上から予想したそれとは違っていた。2階から見える景色はもっとつまらないものだと思っていた。人は下を向き、工場からはけむりがもくもくと出ている。スマホをいじっている人、木に寄りかかり人を待っている人がここから見える。昔なら、ここから見えるであろう距離に本を読んでいる人が見えたはずなのに。その姿はもう影も見当たらない。

          有料
          100

        第三話 音の声

          二種類の人間

          人には、二種類の人間がいます。探偵を必要とする人間と探偵を必要としない人間である。 こんな映画が始まる前の広告であるシネアドを誰しも一回は見たことがあるだろう。

          有料
          500

          二種類の人間

          失敗しろって言うけどそれって子供の頃からやってることだよね

          今日はふと思ったことをすこしだけ楽しく読んでもらえるよう書こうと思う 学校帰りに歩きながらふと思ってそれを忘れないように、残そうと思う キングコングの西野さんやホリエモンさんが講演会で言っている「失敗」ということについて考えてみようかなって 「失敗しろ」っていうけどさ、それって子供の頃から散々やってきたよな~って思うんだ うまく相手に自分の思いを伝える方法を子供の頃から失敗しながら今まで生きてきたわけで。熱々の薬缶、味噌汁、ココア。これは触ったり観察しながら初めてのこ

          失敗しろって言うけどそれって子供の頃からやってることだよね

          習慣にしていること

          私が習慣にしていうることは、毎日コーヒーを飲むことでも、体操をすることでもない。それはそれでとてもいいのだが それは毎週、図書館にいくことだ。 図書館に行くこととはすなわち見聞を広げることにつながるのだ。 私はあまり感情を表に出せる人ではないから、図書館に行き、そこで感動と発見の足し差を味わっているのだ。

          習慣にしていること

          呪術廻戦

          多分これまで読んできた漫画のなかで一番面白いであろう、呪術廻戦という漫画がある。 呪術廻戦とは現在、週刊少年ジャンプで芥見下々により連載されている漫画である。 この作品、いったい何が面白いのか。 一言でいうと、登場人物がかっこよすぎる。 作中で古人にもっとも恐れられ畏怖された呪霊を圧倒してしまうスペックをもったキャラクターがなんと2話目で、登場してしまう。 その人物が本格的に戦う場面があるのだが、敵をフルボッコにするシーンが爽快で敵方に同情してしまうほどだ。 誰も

          妄想する時点でそれはもう起こりえない

          「人が空想できる全ての出来事は起こりうる現実である。」          ――ジュール・ヴェルヌ        (19世紀フランスの小説家・SF作家・政治家、1828~1905)

          有料
          100

          妄想する時点でそれはもう起こりえない

          私が本を知った日

          私は中学になるまで本というものがなぜあるのか。図書館がなぜこんなにもあるのか。世界の図書館といわれるほどのものがあるのか。全くその世界を知らなかった。 これは私が本を知り、はまってしまった理由である。 私の中学では何か一つの委員にならなければならない。この制度本当に面倒くさいと思った。だから暇そうな図書委員にした。それが私を本の世界に連れ出してくれたきっかけだった。 わたしは、本など絵本でぎりぎり読むくらいの時期にともだちのけいちゃんにこう質問した。 「私、本読んだこ

          私が本を知った日

          阪急電車

          初めに断っておくが、これは小説についてである。 阪急電車が好きで開いてくれてたあなたにはとても申し訳ないことした。そのまま読んでも損しないような内容をかけるよう頑張ろうとは思う。 「阪急電車」これは私の愛してやまない有川浩の小説である。 あらすじを大雑把に言うと阪急電車の偶然乗りあせた者達が織りなす物語である。 僕はおすすめの本はと言う問いに対して必ずこの本を挙げる。それほどこの本は素晴らしいのだ。 素晴らしいを1つだけ挙げるとしたら、それは複数視点描写である。これ

          阪急電車

          世界の隅っこの森の中で

          鳥のさえずりも木々の中を通り抜ける風の音もなにも聞こえない。ただここは森の中だと思ってしまう。 自然が香る草の匂いも土の独特なあの香りもしない。だけどここは森のだと思う。 頭上から降る一抹の光。落ち葉が積もった土を昔のかすかな記憶を思い出しながら踏む。でもここは森ではない。 ここは世界の隅っこのさらに奥の方にある。だれもここへは来てくれない。みんなから認知されてもいない。漠然と神様すらもしらない私とあなたの秘密の場所。

          有料
          100

          世界の隅っこの森の中で