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世界の隅っこの森の中で

鳥のさえずりも木々の中を通り抜ける風の音もなにも聞こえない。ただここは森の中だと思ってしまう。

自然が香る草の匂いも土の独特なあの香りもしない。だけどここは森のだと思う。

頭上から降る一抹の光。落ち葉が積もった土を昔のかすかな記憶を思い出しながら踏む。でもここは森ではない。

ここは世界の隅っこのさらに奥の方にある。だれもここへは来てくれない。みんなから認知されてもいない。漠然と神様すらもしらない私とあなたの秘密の場所。

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