日本の現実と外国人価格:フィリピン人ナースから学ぶべきこと
日本で看護師として働きたいフィリピン人のニュースを読みました。 なんと説明会の面接に訪れたのはわずか17人しか集まらなかったというNHKニュースです。過去最低になったようです。
フィリピン人はホスピタリティに優れた人たちが多く、ナースという職業は国民性を反映して、多くの人が看護師資格を持っています。看護師資格があると、フィリピン国外で働くことはとても容易で、 フィリピン国内より高い給料を先進国で稼ぐことができます。
フィリピン人は英語で話すことが日常ですので、アメリカで看護師免許を持って病院で働く事は、日本の大企業サラリーマンのおっさんより、はるかに多額の給料がもらえます。
意外と知られてな事実が、フィリピンは世界3位の英語人口です。なんと9,000万人。人口の9割の人が英語を話すことができます。
そんな背景があるので、日本でわざわざ働く必要が ありませんよね。しかも日本では英語も使えませんし。17人が集まっただけでも感謝かもしれません。
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複数回、フィリピンのセブ島に滞在しています。フィリピンにいると、いつも感じる事は日本とセブ島の価格差です。日本人の月給が400,000円だとすると、フィリピン人の月給は40,000円です。ざっくりと1/10。
だから、 フィリピン人は利用しないけれど、外国人が利用するもの、例えばゴルフとか、射撃とか、スキューバダイビングとか。観光客しか利用しないものには、現地フィリピン人と外国人の価格設定が異なる場合があります。
これは外国人はフィリピン人よりお金を持っているだろうと誰もが認める事実があるので、その価格設定で誰も気にならないわけです。
また、外国人から見た外国人専用価格設定は、それほど高いと感じる値段でもないからです。
またセブ島のビーチリゾートのホテル代金においては、1泊の料金が、フィリピン人の月給1ヵ月です。特に外国人価格設定をしているわけではありませんが、その価格設定だと外国人しか宿泊しませんよね。
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さて、近い将来、経済的にどんどん落ちていく日本においては、観光を柱に国策が取られることが考えられます。日本は観光資源がとても豊かなで、かつ安全な国ですからね。
そして、外国人価格設定が日本でも行われるかもしれませんね。
東京ディズニーランドの入場料が日本人10,000円、外国人30,000円とか
銀座の寿司屋:日本人10,000円、外国人50,000円とか
ついにここまで落ちぶれたか〜って感じですけど、
そんな日が来るのでしょうか?
いや、すでに、
東京に多くのホテルが進出してきています。
コンラッド、ペニンシュラ、アマン、アンダーズなどの外国資本ホテルの値段は、1泊で約20万です。特に、外国人専用価格設定ではありませんが、すでに、この価格になっています。将来じゃないですよ、現在の価格設定です。
京都のホテルも高騰しています。リッツカールトン京都は、最低料金が一泊30万円からです。
さて、一般的な日本人は、この料金で、
宿泊することができるでしょうか?
こんな値段で泊まれるわけがないだろう! とびっくりしている人ほど、純粋な日本人です。
今日現在、外国人は、「日本は安いな〜」と喜びながら、この価格帯のホテルに1週間ほど滞在して200万支払っていることが事実です。
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日本は、フィリピンと比べると、まだまだ豊かな国です。だから、フィリピンの人たち出稼ぎに来てくれています。しかし、このNHKのニュースでは、フィリピンからのナースは来てくれなくなるかもしれませんね。
過去の記事に引用です↓
日本人は、平和ボケしてはいないでしょうか?
まさかとは思うけど、
バブル期の世界を席巻した時代の栄光のままとは思ってないでしょうか?
高齢者はそう勘違いしていても構いませんが、
生産年齢の世代は、しっかりと日本の現実を見た方がいいですよ。
アメリカ人や中国人に、日本のすべてのものが安いと爆買いされていることは、なんとも思わないですか?
最悪、外国人価格設定が日本でも始まっても、面白おかしくニュースになるだけで、世界から置いてきぼりであることに気づかないんだろうな〜。
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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com