携帯3大キャリアから格安SIMに変更しない人たち
ミニマリストゆみにゃんさんとゆっくりとお話をさせていただく機会を得ました。
彼女はYouTuberとして積極的に金融情報を発信されています。現在7,000万円の資産でFIRE生活、悠々自適な生活を楽しんでいます。
ミニマリストと名乗り、多くの相談者に金融相談してアドバイスをされています。そんな体験から、「人はなかなか行動しないものだ」と痛切に感じておられました。
固定費の見直し提案をしても、携帯電話料金や保険料削減は、「人はなかなか行動しないものだ」の典型例のようです。この点が私もとても同意できました。
今日はこのことについて書いてみようと思います。
◇ ◇ ◇
家計見直しとして、固定費削減の大きな項目は、携帯電話のキャリア変更です。日本には3大キャリアとしてドコモ、ソフトバンク、auがBig3。この3大キャリアと契約をすると、月々の携帯料金はとても高く支払う必要があります。
3大キャリアには、アハモ、ワイモバイル、UQモバイルが用意してくれています。現在では、格安SIMがドンドン普及しており、とてもリーズナブルな価格でスマホを使用することができます。
3大キャリアと格安SIMの違いはほとんどなく、3大キャリアから格安SIMにしても、大きなデメリットは受けません。月々の支払い料金が安くなるメリットしかない乗り換えです。
その情報を活用することが家計見直しで、1番最初にするべきことです。多くの相談者がその事実を知っています。知らない人は皆無です。
それなのに、
それなのに、
それなのに、
相談者は3大キャリアで多額のお金を支払い続けて、格安SIMに乗り換えることしないようです。行動としては起こさないようです。
◇ ◇ ◇
どうしてなのでしょう?
データを調べてみました。2023年3月のデーターで月々に3,000円以上携帯電話料金を支払っている人は55%いました。ゆみにゃんさんのコメントでは、まだ7割が3大キャリアを使っていると言っていました。
ちょっとびっくりな金銭感覚のなさです。
あえて無知と呼びます。
そのデータによると、変更しない理由としては、
・手続きが面倒
・不便を感じていない
・興味がない
・キャリアブランドへの信用
・理由は特にない
これらが主な理由でした。私が感じた事は、1つも納得できる理由はありませんでした。
手続きが面倒とは、
→メリットが全くわかっていない無知な状態。
不便を感じていないとは、
→デメリットが全くわかっていない状態。
興味がないとは、
→金融に対して無知な状態。
キャリアブランドへの信用とは、
→コスパ感覚が間違っている状態。
特に理由がない、
→全てにおいて無知な状態。
あえて、キツめにバッサリ切り捨てる表現をしてみました。家計の見直しをして、支出を抑えたい要望がありながら、上記理由があることは、とても矛盾したことです。情報が十分にあり、わかってはいるけれども、行動できないの典型例です。
◇ ◇ ◇
家計の見直しや金融リテラシーに限ったことではありませんが、知っていても行動できないこととは、知っているだけで理解していないということなのでしょう。
「聞いたことはあるけど、、、」って感じでしょう。
理解していない状態なので無知ではないのかもしれません。知ってはいますからね。
しかし、聞いたことがあるだけで、理解できず、正しい解釈ができないようであれば、その情報に意味を持ちません。
比較表をもとに、無視できるレベルのデメリットに過大リスクを置いたり、ものすごい恩恵を受けるメリットに重要視を感じないのは、無知というカテゴリーにまとめちゃいます。
無視できるレベルのデメリットとは、自分の3大キャリアが受信できているのに、友人の格安SIMが1年間に2,3回電波の届かないことを経験した。
こんなエピソードを過大リスクと捉えると、3大キャリアに変更できないと決定づけてしまう。
そして、メリットの年間5万円、10年で50万円削減できることと、天秤にかけることができないのでしょう。
天秤にかけて、それでも3大キャリアが良いと判断したのであれば、その選択肢を尊重します。しかし、アンケートの結果では、「めんどくさい」が大きなパーセンテージを占めていました。たぶん、何も考えてないから、そんな理由を述べていると想像します。
◇ ◇ ◇
人は生命に危機があるほどのリスクはない限り、行動ができないものなのかもしれませんね。携帯キャリアの変更程度の事は、行動してもしなくてもいいことだから、行動を起こすことをしなくていいレベルの事象です。日常に大きな不便を感じてない人も多いようですから。
本末転倒な話ですが、貯蓄ができないとか、お金がないとか、そんな嘆きを口にすることは、やめてもらいたいものです。
だって、目の前に解決方法があるのに、行動しないんですから。
◇ ◇ ◇
私は節約による家計見直しで、携帯キャリア変更を強く勧めた経験はありません。保険も見直した方がいいよとアドバイスはしますが、金融相談で重点を置いて、行動を促すことはしていません。私は、所得増進、投資中心で、その後に、家計見直しの順番だからです。
ゆみにゃんさんは、本を出版されてます。所得を増やしたり、運用中心の書籍より、ミニマリストで節約方法の内容の本のほうが、よく売れているようです。その理由は、一般的に、節約が手始めに取り掛かりやすからだと、おっしゃってました。
私も金融相談をしていて、節約の話はあまりせず、投資の話ばかりをするので、ハードルが高いんだろうなって、なんとなく気づいていました。相手のステージを考えるならば、相手のレベルに合わせなきゃいけないなって気づきました。
◇ ◇ ◇
さて、今回、懇親会で、「人はなかなか行動しないものだ」とFIRE友人たちが口を揃えたことが、とても面白い会話となりました。
行動しようとしない人たちの特徴に、悩みを相談したら満足する人たちがいます。つまり、節約することが目的ではなく、相談することが目的になっているのです。だから、キャリア変更もしないのでしょう。
「やりゃいいのにね」
ただの成功者の自慢話に聞こえるのか?
簡単で再現性のあるマニュアルをやってみようと行動に移すのか?
それはあなた次第です。
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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com