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人は感情やイメージで動かなくなる

科学的に証明され、
論理的にも納得していたとしても、
イメージとか先入観とか感情的に許せないものってありますよね。

そんなことを考えてみたいと思います。



人は感情で動く

私はどちらかと言えば、頭で考えて、論理的、合理的に行動する方です。直感ではなく冷静に判断することが心地よいのです。

しかし、多くの方と面談していると、考えるより先に感情が判断基準になる人によく出会います。

感情が人々を動かす力は、驚くほど強力であり、人を行動に駆り立てる原動力となります。相談相手に、論理的に納得してもらうように話しかけて反応が鈍くても、たった一言のピンときたワードに反射的に高揚される人もみえます。

喜び、愛、怒り、悲しみなどの感情は、私たちの行動や選択に深い影響を与えます。行動変容に躊躇していた人が、たった一言をきっかけに、「すぐやってみます!」と決意を固めたりもするものです。


人は感情で動かなくなる

一方で、負の感情によって動かなることもあります。不審や不安、失敗への恐れなどが感情が行動を制限し、停滞させることがあります。

また、感情が過度に制御されると、冷静な判断や理性的な行動が難しくなります。頭で理解する余地が全くなくなって、大きな行動制限をかけ続けることになります。

例えば

原子力発電所の放射性汚染水の問題。
汚染水を十分の希釈して、安全性は保障されているのに、海上放出を反対し続ける心理とか。

野生のクマが街に降りてきたら人命に危険であることは十分わかっています。わかっているけど、射殺することに反対することとか。

国のためには、リニアは国家プロジェクトとして有益であることはわかっているので賛成。 けれど、個人的感情と意地で反対する静岡県知事とか。

こんな難しい例じゃなくても、
検尿に使ったコップどれだけきれいに洗っても、そのコップで水は飲みたくないみたいな話だと思うんです。


先入観

人には科学的とか論理的とか関係なく先入観を持ちます。感情とか、イメージって言葉は、先入観とも似ています。 

事実やデータなど客観的な指標とは関係なく、主観的判断が強く出過ぎると、間違ったイメージで判断を誤るんだと思います。

人の感情は簡単ではなく、後から客観的事実を知り得てからも、間違った先入観やイメージを訂正できるほど、人は素直ではありません。静岡県知事のように。

◇   ◇   ◇

私は、フィリピンが好きで頻繁に訪問しています。滞在期間は半年以上になりました。良い点も悪い点もわかっています。

しかし、多くの友人は、フィリピンの悪いばかりに目を向けます。とても残念でなりません。客観的事実として良い情報を知り得てからも、「でもフィリピンでしょ」と悪い点を強調してきます。

アメリカ留学は、カッコよくてハイエグゼクティブなイメージ。
フィリピン留学は、カッコ悪くてダサいイメージのようです。

その印象が分からなくもないのですが、自分が大好きな行動を否定されると、あまり気分がいいものではありません。

まあ、慣れましたけどね。
先入観とは恐ろしいものです。


投資について

個別の金融相談をしています。
「投資は危険、大損する、ギャンブルだから近づくな!」
強く強くイメージしている方によく出会います。

私は、その人の行動変革を促そうとする気持ちは一切ありません。コーチングのプロでもありませんので、寄り添って、より良い未来へ伴走することもしません。

相談に来るくらいですから、その方々は投資に興味はあるんだと思います。

しかし、保身なのか、新しい情報を一切拒絶されてしまうと、それ以上話したいとは思いません。

早めに引導を渡すのですが、すがってくるので、鬱陶しいです。
間違った先入観を取り払ってあげるほど、私はお人よしではありません。

方法を教えてと尋ねられれば、アドバイスしますよ。
やり方を真似したければ、真似することは歓迎します。
「まこさんついて行っていいですか」と言われて気分がいいので、どんどん連れていきますよ。


しかし、「背中を押してよ〜」と依頼されて押したけど、押しても動かないじゃん。「もっと〜」と言われても、自分で動かない人の行動を促すことはしませんよ。そんな苦労を追いたくなし、良かれと思って逆恨みされるのも嫌だし。仕事ならするかもしれませんが、ボランティアなんですから。

来るものは拒まず。
去る者は追わずは同然。
さらに、ついてこない者も置いていきます。

話が逸れましたが、言いたかったのは、間違った先入観です。
間違った先入観は、主観からきていますので、客観的な情報を素直に取り入れるスキルが必要です。

思い当たる方は、ぜひ取り組んでください。

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なりたい自分

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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com