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円安(うれしい)× 株高(うれしい)= とってもうれしい

世界には多くの通貨があります。投資をする上で、特に、日本円とアメリカドルの基本を押さえておく必要があります。



外貨建てと円建ての違い

ご自身の金融資産のうち、外貨で運用されている比率を把握しておくことは、とても大事なことです。お金の相談会をしていると、NISA口座で積み立てをしている投資信託を日本円と勘違いしている人がいます。

例えばeMAXIS Slim S&P500、eMAXIS Slim オルカンは、外貨で運用されています。日本円で購入して、評価額が日本円で表示され、運用益が日本円で見ることができるので、勘違いするのだと思いますが、外貨運用ですよ。

債券でも、外貨建ての日本の会社や、逆に、円建ての外国の会社もあります。外貨建てだと通貨の為替の影響を受けます。現在だと日本の政策金利は低いの外貨建ての方が利回りは良くなる傾向にあります。

常に、外貨建てか円建てかを意識して、ご自身のポートフォリオを眺めてください。


外貨建て資産は円安だと増えるの?

リベ大の両学長が、外貨建て資産を持っていると円安+株高=天国であると話していたYouTubeがあります。その中から引用します。

外貨建て資産とは、主にアメリカドルで運用されている金融商品のことを意味します。外貨建て資産が日本に住む日本人にとって天国か地獄かを判断する図表について説明します。

アメリカ市場とは日本のTOPIXや日経225に相当するものです。NYダウ、S&P500、NASDAQ指数のことを意味します。

仮に株価が変動していない状態の時は、
円安は天国(うれしい)
円高は地獄(かなしい)

仮にドル円為替が変動しない時は、
株高は天国(うれしい)
株安は地獄(かなしい)

ここまでは簡単ですね。
それを掛け合わせると、下記図の通りです。

円安(うれしい)× 株高(うれしい)= とってもうれしい→天国
円高(かなしい)× 株安(かなしい)= とってもかなしい→地獄

円安(うれしい)× 株安(かなしい)= 相殺→変化なし
円高(かなしい)× 株高(うれしい)= 相殺→変化なし

マトリックスを簡潔に説明するとこんな感じになります。


みんな円安×株高の恩恵を受けています

私の保有する2つの投資信託を例に挙げます。

楽天証券で投資信託eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を保有しています。2024年年初からの6ヶ月間の評価額推移をお示しします。

MoneyForwardのスクショです。

この半年間は、円安(140円→160円)+株高(4,600→5,600)です。
うれしい×うれしい=むっちゃうれしい

グラフにすると下記のとおりです。



もう一つ3年間のつみたて投資信託をお示しします。当初一括で買ったり、スポット買いしたりしていますが、参考にご覧ください。

SBI証券で、SBI-V S&P500インデックスファンドという投資信託です。

この3年間は、円安(110円→160円)+株高(4,000→5,600)です。
むっちゃうれしい×むっちゃうれしい=めっちゃうれしい



めっちゃとむっちゃの違いって何だろう?
まあ、そんなことええか、、、


現在、含み益は最高値でしょ!

先日、東京ビッグサイトで資産運用エキスポに参加しました。登壇する講師が、「みなさまの金融資産は円安、株高の影響で、現在最高値を更新し続けてることでしょう!」とお話をしてました。最高値「さいたかね」と読みます。

そして、会場で聴講している投資家すべての人が大きく頷いていました。実は、2024年1月にも資産運用エキスポに参加した時も、登壇した多くの講師が同じセリフを冒頭に話しています。

投資をしている方は、近年、日本株もアメリカ株も最高値を更新し続けているので、それに連動して、ご自身の含み益もドンドン増えていることなのでしょう。

数百人参加している会場の人が、「お金増えているでしょ?」の問いかけに、みんなが素直に頷くのは、とても心地よく同調しました。

一方、頷かない方もおられます。勝手な想像ですが、その人たちは投資失敗ではなく、投資をしてないだろうなと眺めていました。だって、投資してさえすれば恩恵を受けられる相場ですかね。

投資をしているかしてないかで、ものすごく貧富の差がついていることは、想像にたやすいですね。


株価は上がり続ける可能性があるが、通貨はボックス相場です。


さて、2024年7月時点での天国話をしたところで、今後の展開について考察します。こんなに長く、株価が上がり続け、円安傾向が続く相場は珍しいですね。いつまでも続かないでしょう。

為替は、上がり続けることも、下がり続けることもないので、いつか120−130円くらいに落ち着くと思います。いつかとは、1年後か3年後か10年後かわかりませんが、いつかです。各国の通貨の流通量で変動するのですから、デフォルトにならない限りは、ボックス相場になるってことでしょう。

株価は、上がり続けます。近いうちに大きく下げることはあるかも知れませんが、長期で見れば、大きな確率で上がっているはずです。世界人口が増えているのだから消費は増えるに決まっているのですから。

ということは、投資は辞めずに、ずっと続けることでマイナスはありません。前述の天国・地獄理論からすると下記の2通りです。

円安(うれしい)× 株高(うれしい)= とってもうれしい→天国
円高(かなしい)× 株高(うれしい)= 相殺→変化なし

このどちらかです。株高が決まっている要素ですから、為替がどちらに動いても負けはありませんってことです。

為替の変動幅は気にしないで投資することが、マインドを振り回せれないで済むテクニックかも知れませんよ。


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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com