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わたしはセロ弾きのゴーシュ:中村哲

『日本は、頑張って、頑張って、歯を食いしばって、豊かさを手にした。でも、平和の有り難さを忘れつつありはしないか?』

2023年12月5日朝日新聞 天声人語の一説に目が止まりました。

平和ってなんだろう?
豊かさってなんだろう?
有り難さってなんだろう?

2023年12月5日 朝日新聞朝 天声人語


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わたしは、明日12/7から、フィリピンの貧困層へ支援に出かけます。このタイミングでアフガニスタン出身で日本で医療に携わる医師の話題を読むとは、面白い巡り合わせです。

フィリピンは、日本と比べると、平和でもないし、豊かでもない。

太平洋戦争では、フィリピン国土が日本とアメリカの戦地となりました。死者の数は、戦い合っている両国よりも、はるかに何の関係もないフィリピン人の方が多いのです。

現在、世界のどこかで戦争が続いています。ウクライナーロシア戦争、パレスチナーイスラエル戦争、、、。


日本人として、フィリピンを見ると、平和でもなく、豊かでもない。比較の基準が一般的なら、多くの方はそう感じることでしょう。

金銭的、物理的、経済的、教育的、衛生的、いろんな項目で、絶対的に低値を示す国であることは確かです。

しかし、人が主観的に感じる ”幸せ度” を加味すると、フィリピンはとても平和で、とても豊かです。生きていることへありがたいと思う感謝の気持ちがとても強いお国柄です。

各項目がどんなに低値でも、自己承認、自己満足、家族愛が素晴らしい国です。心の豊かさが、各自の人生において大きな比重を占めることを考えると、わたしはフィリピン人から学びたいことがたくさんあります。

ということで、ルーティーンワークのように、明日から今年3回目のフィリピンに出かけます。


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中村哲さんは医師で、アフガニスタンでの積極的な活動をされた方です。凶弾に倒れましたが、後世に数多くのことを、私たちに残されました。

2019年12月4日、アフガニスタンで銃撃され亡くなられた医師・中村哲さん。
本書は、中村さんが出演したNHK「ラジオ深夜便」の6番組より、インタビューに答えるその肉声を忠実に再現するものです。

ハンセン病根絶計画から、空爆下の診療所開設と水源確保事業、そして用水路開通まで。
「長年の活動の原動力は何でしょうか?」という問いに対して、中村さんは自らを、宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえました。

本書には、本人が執筆したらおそらく触れなかったと思われる感慨や本音が随所に表れています。
自身について多くを語らなかった医師・中村哲の心の内を知ることのできる貴重な証言の記録です。

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2019年12月4日に残念ながら亡くなられたので、ちょうど丸4年が経ったんですね。


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2021年12月26日に下記マインドマップを書きました。

わたしは「セロ弾きのゴーシュ」
まこさんマインドマップ 2021.12.26


このマインドマップを書いた時期は、父親が87歳で他界する2ヶ月前。そして、私が27年勤めた会社の退職を決意した時期です。

一大決断をする上で、多くの書籍を読んで、自問自答して、友人たちとワークショップをしながら、自分なりの思考を整理した時期でした。

マインドマップを見返すと、「キッカケ→縁」のブランチが気になりました。現在、わたしはセカンドライフを充実して楽しく過ごす上で、「縁」をとても大切にして、行動起点にしています。

その方向性は、このマインドマップが発信源なんだろうか? って思いながら、眺めて楽しみました。


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私は、NPO法人DaredemoHeroの支援者としての活動をしているソーシャルインベスター(社会投資家)です。


NPO法人DaredemoHero理事長のブログを下記に掲載します。フィリピンと日本の関係について書かれています。

岸田首相がフィリピンを訪問し、マルコス大統領との首脳会談を行いました。日本は80年代から一貫してフィリピンに対する最大の援助国であり、2023年3月にマルコス大統領が来日した際も、フィリピンのインフラ整備などへ6000億円の支援をすると表明しています。

これらの海外支援に対して、バラマキという厳しい声が聞こえる中で、支援を受ける国に住む日本人の一人として、現地で活動する日系NGO職員として、しっかり考えるべきだと思っています。

政府にしかできないこと、政府だからこそできることはたくさんあります。同時にNGOにしかできないこと、NGOだからこそできることがあると私は信じています。

そして、その両者がうまく連携を果たしたとき、さらなる力が発揮されます。それが果たせたとき、支援を受けているフィリピンの利益だけにとどまらず、日本にも様々な形での還元がもたらされるはずです。

日本からの貴重な支援が「バラマキ」と言われないよう、支援という「お金」に「心」をのせることができるのも、現地に根付いて活動するNGOにこそできる役割だと信じています。

NPO法人DaredemoHero 理事長



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