挫折をしてしまった時、どうする?パート2
今日は前回に引き続き「挫折をしてしまった時どうするか?」についてスラムダンクのシーンから考えていきたいと思います。
花道君は海南戦で痛恨のパスミスをして決定的な挫折をしましたが、2日で復活しました。
こんなに早くに復活できればいいですが、ほとんどの方がそうはいきません。
長期にわたって引きづってしまいがちです。
そんな時、時間はかかったものの復活した選手がいます。
誰だと思いますか?
「バスケがしたいです」の名言を残した三井君です。
彼がどんな道を辿って、どうやって復活してきたのかを見ていきます。
人生初めての長期離脱
中学MVPの実績を引っさげて三井君は湘北高校に入学してきました。
彼はまだバスケット界では無名の学校でありながら、安西先生を慕い、湘北高校での全国制覇という目標を掲げてのバスケット部に入部してきたのです。
そして入部後すぐに1年生同士で練習試合に臨みます。
この時三井君の前に現れたのが、現主将の赤木君でした。
三井君と赤木君は違うチームに分かれての試合。
最初はMVP三井君の思い通りでしたが、赤木君のガッツあるプレーと身体能力に徐々に試合の流れが変わります。
無理に赤木君をかわそうとした矢先、三井君は膝に大怪我をしてしまいます。
これが彼にとって、人生最初の挫折だったのでしょう。
三井君は頑張ってインターハイ予選に間に合わせようとしますが、練習中にまた怪我を再発。
結局予選には間に合わず、同学年の赤木君の活躍に自分のポジションを奪われた彼は、バスケットから離れてしまいます。
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3年生になり三井君は湘北高校バスケットボール部に復帰することになりますが、彼がバスケットボールから離れないためには、本人はどうすれば良かったのか?そして安西先生や彼の同級生達はどうすれば良かったのでしょうか?
大目標と小目標
三井君が湘北高校に入学した理由は、「安西先生の元でバスケがしたい」でした。
そんな彼にとって湘北高校での目標は、ズバリ全国制覇です。
ところが、入学早々に目標を達成するための試練が襲い掛かります。
いきなりの怪我、そして赤木君にポジションを奪われたことによる喪失感、これらによって三井君は不良グループとつるむようになりました。
大事なことは、大きな目標が叶えられそうもなくなった時にどうするか?です。
三井君や赤木君が入部した湘北は、弱小校でした。
いくらスーパースターの三井君やポテンシャルの高い赤木君が入部したこところで、早々変わるものではありません。
まして全国制覇をするとなると、激戦区神奈川予選を勝ち抜かなければ行けません。
神奈川には海南や翔陽といった強豪がひしめいています。
まずこれらのチームと戦えるベスト8くらいまで残らないといけないのです。
つまり全国制覇という大目標を達成するために、少しずつ湘北が強豪校と戦える状態になるための小目標をクリアしていくこと、このことが大事になってきます。
小目標は常に変化する
小さな目標を少しずつクリアしていくことが、遠くにある大目標に達成するために必要なことです。
とはいえ、人生にアクシデントはつきものです。
三井君のように思わぬ怪我、病気、災害などによって計画が大幅に変更することもあり得ます。
そんな時、小目標はいくらでも変更してよいのです。
大目標さえ変わらなければいいのです。
この時三井君が取るべきだった思考は、「今年のインターハイ予選に出るという目標は達成できない。だが全国制覇は絶対してみせる!!だから、今は怪我をしっかり治して冬の選抜こそ大暴れしてやる」
そのための小目標は「○ヶ月後に復帰する」
そのための行動は「医者の言う通りにしっかりリハビリする」
だったはずです。
この考えや行動が三井君ができていれば、違うバスケ人生を歩めていた気がします。
三井君が上記の考え方ができなかっとしても、チームメイトの誰かが、三井君と全国制覇という大きな目標を共有できていたら・・・
三井君にこのような目標への考え方を安西先生が伝えていたら・・・
三井君は道を逸れることはなかったんじゃないでしょうか?
日々のコミュニケーションと相互理解
私は三井君の「バスケがしたいです」のセリフがとても印象に残っています。
それは大人になるにつれて、素直に自分の気持ちを表現できない私自身と重なるからです。
だからこそ同僚やチームメイトとは、コミュニケーションを取っておかないといけないことを教えられました。
これは何も「ベラベラおしゃべりをしろ」というのではありません。
口数は少なくてもいいのです。
でもしっかり自分自身の素直な気持ち、本音を話すことです。
三井君は木暮君になぜ湘北高校に入学したのかを語っています。
このことをもう少しチームメイトに語ってたら、チームメイトがもっと三井君の気持ちや性格を知っていたら、三井君はグレることはなかったんじゃないかと思っています。
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