適材適所が人を生かす!
ウチに天才はいない。だがウチが最強だ
これは、私が好きな言葉の一つで、スラムダンクの名言の一つになっている言葉でしょう。
海南大附属高校バスケ部高頭監督の言葉です。
木暮:シューターとしての才能なら負けてないはずだ
【SLUM DANK新装再編版9巻P94】
海南の神君が3Pシュートをバシバシ決めるのを見て、そして三井君の類まれなバスケセンスを見て、木暮君はシューターには「才能が大事」と思っていたのかもしれません。
しかし高頭監督はそんな木暮君の言葉を否定します。
高頭監督:本物のシューターは練習によってのみ作られる!!
あくなき反復練習だけがシュート成功率をアップさせるのだ!!
神はあれから1日500本のシューティングを欠かしたことはない!!
【SLUM DANK新装再編版9巻P98】
高頭監督は努力の大切さを語っています。
ただここでちょっと考えてみます。
神君は本当にただの努力家なのでしょうか?
努力さえしていれば、本当に海南大附属のようなチームでレギュラーを取れるのでしょうか?
自分が勝てる場所を見つけ、そこで勝負する
必要なのは主役・脇役とバランスの取れたチーム作りをすることだ。(中略)自分の勝てる場所を見つけて、そこで勝負する。これだけは誰にも負けないという強みを見つける。そうすれば自分の生きる道はおのずと開けてくるはずだ。野球だけの話ではない、どんな仕事、会社、組織でも同じことが言えるだろう。
【〈超二流 天才に勝つ一芸の究め方〉より】
プロ野球でヤクルトスワローズや阪神タイガースなどで監督をつとめられた野村克也さんの著書の一言です。
海南大附属には主役に、エースで主将の牧君がドンと座っています。
それに威圧感のあるセンター高砂君、驚異の身体能力と野生的カンを持っている清田君などがいます。
彼ら以外にも海南には身体能力やバスケセンスに優れた人がたくさんいると思われます。
こんな主役級の能力があるメンバーの輪に入っていくには、どうすればいいか?
ここで神君は自分のチーム状況や得点パターンを考えたはずです。
ゴール前から牧君や他のメンバーが決めてくれる。その分相手チームも中を警戒する。その分外が手薄になるから、『外からシュートを決める3Pシューターがチームにとって必要なんじゃないか』
こうして神君は3Pシューターとしてのポジションに目をつけ、必死にアウトサイドからのシュートを練習したのでしょう。
自分の想い✖️チームの課題
自分の想いや得意なことは誰でも目が行きます。
ただそれをチームや社会が望んでいなければどうなるでしょう?
残念なことに埋もれてしまうだけだと思います。
やはりチームの中で自分の才能を生かしたい、自分の居場所を見つけたいなら、チームが望んでいることと自分の得意なことを掛け合わせることが重要なのです。
もし海南に日本一の3Pシューターがいてたら、神君は同じように努力したでしょうか?
私はしていないと思います。
それ以外に自分の活躍できるポジションを探しているでしょう。
チームの弱点を見つけ、その穴を埋める。
そうして神君は努力を続け、海南のポジションを掴みました。
そんな彼はいつしか、牧君との最強コンビとして周囲の人々から認められます。
【SLUM DANK新装再編版9巻P100】
早々とセンターを諦めさせた高頭監督、素早く3Pシューターの道を見つけた神君、二人の決断は最高の適材適所になりました。
いぶし銀の活躍をする神君を、私はいつも尊敬の眼差しで見てしまいます。
まさしくスラムダンクの中で超二流と思われる彼が、3年生になれば、どんなポジションを掴んでいるのか見てみたいものです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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