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クラウドファンディング40%達成・チケット情報・アーティストコラムがスタート

<クラウドファンディング40%達成しました!>

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おかげさまで、クラウドファンディングが目標額の40%を達成しました。ありがとうございます!次はいよいよ目標額半分への到達を目指します。引き続きよろしくお願いいたします。周りの方々にもぜひお話しください!
 クラウドファンディングアドレス↓
https://a-port.asahi.com/projects/projectnaka2021/

<アウフタクトコンサート、チケット発売しています>
 アウフタクトコンサートのチケットが発売中です。すでにお求めくださった皆様、ありがとうございます。
 チケット販売先:https://projectnaka.stores.jp/

 ガイドラインに従い、感染症対策を講じた上での開催となります。限られた席数のご案内となりますので、生での鑑賞をご希望の方はぜひお早めにお求めください。
  どのチケットをお求めいただく際にも、販売サイト上やチケットに記入されている注意事項を必ずご確認くださいますよう、お願いいたします。
 なお、コンサートの詳細、チケット購入の手引きはこちらをご覧ください。
  https://www.projectnaka.com/auftakt-concert
 現在編纂中の公演ブックレットも中身の詰まったものとなる予定です。こちらもご期待ください。
 
<コラム>
参加アーティストによるコラムをお届けします(隔回となる場合があります)。初回は主宰・ピアニストの伊澤悠です。

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 もともと時間を細かく決めて生活する癖がある。ピアノの練習に費やす時間、食事の準備をする時間、この日は楽譜を買いに行く、この日はドラッグストア、この日は…と何でも決めてしまう。友達と飲みに行ったり、コンサートや演劇に足を運んだりするときは、それまでに練習や他の作業をどう終わらせるのか、これまた計画しないと気が済まない。そのうち、休憩する時間さえもなんとなく縛られている気分になってくる。

 新しいプロジェクトを始めようと決めて以来、「ピアノの練習に支障をきたさぬようにすること」は自分との約束である。このキチキチしすぎた生活パターンに、もう一つ重要で大きな仕事が、単純に追加されたというわけだ。

 取り仕切る立場として、想像以上に仕事は多い。公演内容を練るのはもちろんのこと、こうしてものを書くことも増え、皆無に等しかった著作権への知識を叩き込み、様々な申請書類も…ただでさえピアノの前で自分の力量不足を実感する毎日なのに、パソコンの前でもそれ以上に「無能な自分」と対峙するのは、なかなかストレスフルである。どうにも頭が回らなくなるところまで来て、やっとのことで、えいっと外に飛び出す。パソコンもピアノも手元にないのだから仕方ないと腹をくくり、頭をフレッシュにできる瞬間だ。ベルリンの空は青く高い。今の季節は木々の緑も本当に美しく、21時くらいまでは明るい。その「明るい夜」に、森林公園を歩くのは格別の気持ちよさである。

 木々の下では、老若男女が(もちろんビール片手に)おしゃべりに興じたり、本を読んだり、何もせずただ寝そべったりしている。それを眺めてぶらぶらしながら、好きな詩人リルケの一篇をぼんやり考える。

---すべての存在を突き抜けると、一つの空間に達する。
  世界内面空間。鳥は静かに飛んでいく
  私たちを横切って。ああ、もっと成長したい私、
  その私が外を眺める、その時私の中に樹が育つ。---

 自然を自己の内面に照らし合わせる思考が、当たり前に自然のもとに集う人々の生活があるからこそ生まれることを、こうして体感する。日常の小さな気付きの蓄積が、文化や芸術の理解を深める助けになることは、とても多い。
  でも、やることに追われていると、そんな些細な機会は逃しがち。パソコンやピアノとにらめっこしているだけで森や鳥について語るなどナンセンス、たまには散歩に出て、緑の恩恵に浴さなければ…と思いつつ、次に“さぼる決意“ができるのを待っている。

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