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~自分が自分らしくあるために~#インタビュー 藤井由布子vol.1

Project M’INTβ版パイロットプログラム0期生フェローへのインタビュー最終弾!

今回は、藤井由布子さんです。

ワーキングマザーとして働きながらも、自分らしい働き方を求めて心の中はずっとモヤモヤしていたという藤井さん。

何がきっかけでProject M'INTへの参加を決めたのでしょうか?

早速伺っていきましょう!

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藤井由布子(ふじいゆうこ)
SONYと富士通で最先端のテクノロジーを使ったプロダクトやサービスの国内外におけるプロモーション、ブランディングを歴任。ヨガやダンス、異文化コミュニケーションスキル、教育などあらゆる手段を通じて、すべての頑張る女性やマイノリティがもっと健康に、自分らしく生きられるような世界を作ることをこれからのミッションと考えている。
Project M'INTでは「マミートラック」について発表。 ワーキングマザーが仕事と子育ての板挟みにより昇進機会・モチベーションの低下を起こす社会的なメンタル構造を紐解き、社会全体の根底にある固定的なジェンダー観を変えるための施策を提案している。現在、ホリスティック・ウェルネス コミュニティの立ち上げに携わっている


ーProject M'INTはモヤモヤから抜け出す突破口

ーーProject M'INTをどうやって知ったのですか?

Project M'INT創設者の植山智恵さんと以前からの知り合いで、智恵さんが日本に帰国する際に連絡を取ってお会いしたのがきっかけです。以前、私も智恵さんと同じSONYで働いていまして、一時期ちょうど同じフロアで仕事をしていたんです。同年代ということもあり、挨拶を交わしたり、組織全体で一緒に飲みに行くといった感じの間柄でした。SNS上でも繋がっていましたので、私の退職後、智恵さんも退職し、アメリカに渡って様々な教育分野で学ばれていることは知っていました。そして、帰国してProject M'INT立ち上げるという話を聞いて、ぜひ会いましょうと私から連絡を取って再会しました。
当時私は、出産を経験し一年半ほどブランクを経て、現在の会社に再就職をしていたんですが、すごくモヤモヤした状態でした。「会社員をいつまでやるのか?しかもワーキングマザーで出世するのには多分すごく努力しなきゃいけない。けど、そもそも出世したいんだっけ?」という思いが心の中にありました。なので、同年代で自分とは違う生き方をしている女性という面でも、智恵さんが会社辞めた後にどんな経験をして、日本でどんなことをしようとしているのかとても興味がありました。単純に話を聞きたかったんです。

ーーなるほど。とりあえず話を聞きたいと思われたんですね。

そうですね。あと、大人の学び直しプロジェクトをやられるって聞いていたので、純粋にその内容を知りたいな、と思いました。その後、智恵さんが登壇されるイベントに2回程参加し、Project M'INTパイロットプログラムに応募を決めました。

ーー参加しようと決めたポイントはなんだったのでしょうか?

参加したイベントで、智恵さんが実際にProject M'INTのプログラム内容を話されていたんですが、とても面白いなと思ったんです。あの時は正直、内容はそこまでよくわからなかったんですが(笑)、Project M'INTでは今まで学んだことがない種類の、小手先ではない本質的な学びが出来るのでは、という直感がありました。

ーー今までにない新しい学びをしてみたい気持ちがあったのでしょうか?

今まで会社では学びの機会を多々頂きました。例えば、イノベーション創出の教育プログラムなどに出させてもらった事があるんですが、そこで学んだことは「イノベーションを起こし現実化するために大切なことは、想いのマネジメントや身近な社会課題に気づくためのマインドセット。さらに、どう周りを巻き込みながら自分が動いていくか?」ということでした。いわゆる学校教育では学んできてない種類のマインドセットやスキルセットがこれらからは必要なんだな、ということは分かったんです。けれど、自分の想いやビジョンへの確信も、それを身につける場所もうまく見つけられませんでした。頭では変わらなければならないことは分かってはいるけど、実際自分がどうしたらいいのか分からない状態で、とにかくずっとモヤモヤしていました。

ーー頭では分かっているけど、どうすればいいんだろうと感じていたんですね。

それに、育児をしながら働く中で、長時間労働にコミットをし評価を得るタイプの働き方や、会社の中で規模の拡大やポジションを追い求め続けることの是非について考える中で「自分やこどもたちの生き方、働き方はこのままで本当に幸せか?私はずっとそこにいたいのか?」という疑問も湧き上がっていました。
そんな状況の中、身の回りの課題への気づきをきっかけに、自分たちでイノベーションを起こしてビジネスをしている人がいるということを知り、また、自分にとって身近な存在である智恵さんがまさにそれに向かって行動されているのを目の当たりにしました。Project M'INTは私にとって突破口になるんじゃないんかと思ったんです。

ーー一度会社員というレールに乗ってしまうと、なかなかそこから踏み出しづらいですよね。

それはあります。特に、子どもが生まれたことが大きいですね。自分以外に養う存在が生まれたことで、すごく守りに入っていました。会社の仕事を今までのようにできるか分からない、子どもがいつ熱を出すかわからい、お迎えの時間も決まっていて時間は限られている。すでに育児、家事で手一杯なうえ、仕事にフルコミットすることを求められるとしたら体がもたないだろうな、としり込みをしていました。子どもは親の環境の変化を敏感に感じ取りますし、それも考えてしまうとここ何年かはすごく慎重姿勢でした。また、再就職をした際、育児や女性の活躍に理解がある会社にしか面接をしてもらえなかったという実体験もあり、「違う生き方をしてみたい」と思って退職したのにも関わらず、再就職したのは結局、大企業でした。安定と働きやすさを求めて決めてしまったんです。

ーー子育てで大変な中、再就職を決めることだけでも大変なことですよね。

焦りしかなかったです。約一年半ブランクがあったんですが、その時はお金を稼いでいない自分や社会に属していない自分にすごく不安を覚えたし、「とにかく早く働かなきゃ」ということだけを考えていました。今思えば、あの焦りはなんだったんでしょうか(笑)

ー初めて腑に落ちた自分の想い

ーーそのような状況で、実際にProject M'INTで学んでみてどうでしたか?

Project M'INTで学ぶ以前の自分にはもう戻れない、と思うくらい大きな変化がありました。
まず、マインドセットの変化が訪れました。Project M'INTに参加する前は「社会人はこうあるべき。ワーキングマザーはこうあるべき。」という、本当はどこにも存在しない、社会や見えない誰かの”こうあるべき”を自分の価値観にしていました。薄々気付いてはいたんですが、Project M'INTのカリキュラムの最初に行う自己認識セッションを経て、自分がいかに他人軸に翻弄されていたのか、はっきりと認識できました。その他人軸の価値観を取り払った上で、自分が本当は何をしたいのか、と考える時間は私にとって初めてで、とてもありがたい経験となりました。
さらに、退職、出産、再就職という人生の流れの中で、誰かと自分の本当の想いを共有してみるのも初めてでした。「本当はこういうことをしてみたい」と自分の想いをはっきりと表に出すことに最初は不安を感じ、かなりの勇気が必要でした。しかし、いざ出してしまえば、自分がモヤモヤしていたことがクリアになり、そして「私はこれがやりたい」とか「社会のここが変だと思っていて、良くしたいんだよね」という想いに共感してくれる人がいたことが本当に嬉しかったです。「私が思ってきたことはこれでいいんだ」と初めて腑に落ちました。

ーー自分の本当の想いを見つめて共有できたんですね。今までの価値観から抜け出し、自分の心に素直になることに不安はなかったんですか?

あまり不安はなかったですね。私の場合、今までもなんとなく気付いていたけど、忙しさの中で蓋をせざるをえなかったという状態が続いていました。ずっと気持ち悪い感じがしていたので、「やっとすっきりした!」という感情のほうが大きかったです。
多分、これから実際にアクションを起こすときに恐怖が湧き上がってくるんじゃないでしょうか。でも今はずっと溜まっていたものがすっきり解消し、自分の体と心が繋がってとてもハッピーです。

ーーそれは藤井さんにとってとても良いことですね!

そうですね。しかも、3月のプログラム開始から短期間で変化を感じ取ることができました。多分一人じゃ無理だったし、Project M'INTでの学びがなければ出来なかったと思っています。多様なバックグラウンドとプロフェッショナルを持ったフェローを含めたこのコミュニティがあったからこそ、です。

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(Project M'INTパイロットプログラムのメンバー)

そもそも最初は本業以外の活動も出来るとは考えていなくて、智恵さんに「私は多分週一時間くらいしか時間が取れないから、複業はむりです。」と伝えていたくらいでした(笑)しかも、コロナウイルスの大流行により環境が大きく変わって、在宅で育児や家事をしながらの本業、個人的に始めていたヨガインストラクターの勉強、そこにProject M'INTでの学びが加わり、もうパンク状態でした。けれども、素晴らしいご縁に恵まれて、5月からウェルネスコミュニティの運営にも関わらせていただいています。プログラム開始前はこんな自分の姿は全く思い描いていませんでした。予想以上の変化です。


藤井さんは、他人軸を取り払い、自分の想いを見つ直すことで、長年抱えていたモヤモヤがなくなり、心身ともに大きく変化しました。

では、Project M'INTでは実際にどのようなことを学んだのでしょうか?そして、本業以外の活動を通して叶えたい想いとは?

次回vol.2で詳しくお聞きしたいと思います!

vol.2へ続く

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