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~自分のOSをアップデートするための新しい学び~ #インタビュー 原幸子vol.2

原さんは、信頼しあえる仲間とともに新しい学びを経験します。

実際に何を学び、どんな変化が起きたのでしょうか?
また、原さんがこれから目指す社会とは?

早速伺っていきましょう!

vol.1はこちらからご覧ください)


ー実際に手を動かして形にすることで理解が深まる

ーー実際にProject M'INTでどんなことを学んだのでしょうか?

一番印象に残っている学びは、システム思考です。
問題をいろんな人に共有してもらえる有効な手立てでして、問題をシステム図におとして考えるんです。まず、その問題にかかわっている各プレーヤーを書き出し、さらにそれぞれがどのような感情を持っているのかも書き出します。すると、各プレーヤーがどのような関係があるのかを明確にできます。紙に落として俯瞰する事で問題を説明・共有しやすくなりますし打ち手も見えてくる大変良いメソッドです。
例えば、「今後解雇規制が緩和されるなどの理由により、人材の大流動化時代が到来した場合、社会にどのような変化が生じるか?」という点について考えたのが以下の図です。

人材流動化.pptx (1)

("人材の大流動化時代における社会の変化”について因果関係を整理したループ図 原幸子作成)

このメソッドを使うと、誰が何を言ったかではなく、プロブレム(問題)ベースで議論ができるので、様々な問題についての理解が進みやすくなります。またスタートアップが事業を様々な相手に説明する際にも、これを下地にしてディスカッションすると、その事業の背景含むシステムについて理解してもらいやすくなると思います。現状に問題があるのならばどこに手をうつか、自分はシステムのどこに位置するのか、考えやすくなりますね。また、自分で手を動かしてシステム図を作るうちに理解が高まりますし、見えてこなかった問題が出てくる事もあります。考え方として、皆知っておくと有益なツールではないでしょうか。

ーー実際に手を動かして視覚的にわかりやすい形にすることが大事なんですね。Project M'INTで学んだことでご自身に変化はありましたか?

問題を俯瞰して見る考え方の習慣がついたと思います。世の中に対する不満が不満だけで終わらない、と言いますか、物事を問題ベースで考えることで、自分は何ができるだろうという思考にも繋がります。この思考習慣を身につけることで、誰でも人生における意思決定がしやすくなるのではと感じています。新しい武器を手に入れる感覚ですね。


ー社会全体がアップデート出来るように

ーー最後に、これから何を目指していきたいのか?原さんのビジョンを聞かせてください。

まずは、Project M'INTの学びが世の中に広く知られてほしいです。この考え方を持つ人が増えて、世の中に対して問題解決に取り組む能力がある人が増えてほしいと思っています。
出来れば、こども達にもこういった学びの機会をぜひ持ってほしいです。これから人生を切り開いていく上で意思決定の質をあげていけますし、色んな人を巻き込んでいける学びは様々な場面で役立つのではないでしょうか。

また、私自身の問題意識をこれからも追求していきたいですね。特に、仕事の環境に関する不合理など、社会システムの問題で不当な扱いを受けている人がフェアに扱われるように、世の中を良い方向に変える活動をしていきたいです。実は M'INTがきっかけのご縁で、職場をより良い場にしていくサービスのお手伝いをさせて頂くことになりました。これもM'INTという場に参加したことで得られた、思ってもない機会でした。

ーーvol.1でも話が出た年齢バイアスなど、不合理が疑問視されていない社会に対する怒り、正義をもっと通したいという強い意志を感じます。

そうですね。会社や社会に対して思うところがあっても、実際に声をあげることって難しいですよね。その共同体の中でやりづらくなるのではないかとか、個人の能力の問題だと矮小化されてしまうんじゃないか、とかどうしても考えてしまうと思います。社会の構造に問題があるのに、我儘と見られたり、自己責任とされてしまう。でも、女性のハイヒールの問題など、ここ最近若い人を中心に、声を上げる人が増えてきているのを感じます。とても素晴らしい事だと思います。
問題意識をベースに様々な問題を語ることで、その社会課題の認知度を高めていきたいですね。当たり前になってしまっていることをきちんと崩し、古いものはアップデートして、みんなの生き方がその時代によりフィットしたものに向かえるようになるといいですよね。そのために行動を起こしている人を支援していきたいですし、問題には加担しないようにありたいです。一人では続かない活動でも、支援があれば続けられます。私はその一人をきちんとリスペクトし、二人目に踊る人になりたいと思っています。
社会問題に対し、個人が発信し、拡散する。それが現実社会を動かす。今まで不満を抱えながらも黙っていたことに文句を言っていいんだ、と多くの人が気付き始めているのではないでしょうか。システム思考などを用いて、旧来の慣習に従うだけではなく、問題を認識し、議論できる人が増えて、この動きがさらに加速するといいですよね。


Project M'INTでの新しい学びを通し、自分の目指す方向を再確認した原さん。
知的かつ冷静な思考に熱い心をを兼ね備えた原さんが目指す、これから社会を一緒に見たい、と心から感じました。原さんのこれからの活躍に期待しています!

fin.

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