見出し画像

MINTでの学びを最大限活用し、想いを実現していく #3期生インタビュー

先月プログラムを卒業した第3期生へのインタビュー、第2弾!

プログラム参加の決め手、実際に参加してみて実感していること、ご自身に起きた変化、これから目指していくこと、などを聞いてみました。

今回は、じっくり内省が出来るコーチングの機会と、新たな学びを求めてMINTへ参加された大野丈さんです。

詳しく伺っていきましょう!

画像1

大野丈(おおの じょう)
株式会社Lean on Meにて障がい者支援をされている方を対象としたオンライン研修サービスのセールスを行う。その傍ら、地方創生プロジェクトのコーディネーターやキャリアコンサルタントとしても活動中。ひとりひとりの特性を活かした組織づくりに関心があり、Project MINTでは「ありのままの自分を大切にできる人を増やす」ことを追求してきた。

-MINTのメッセージとコーチングに惹かれて

-- ミントへ興味を持ったきっかけは何でしょうか?

 まず、MINTの「自分らしくパーパスを実感しながら、創造性と才能を開花し続ける世の中を創る」というメッセージにとても惹かれました。私自身はまだここまで言語化が出来ていなかったのですが、「1人1人が大事にしたいものを大事にできる社会になったらいいな」と思って生活をしていましたので、共感しました。


-- MINTのメッセージに共感頂いたんですね!

 そうですね。さらに、コーチングを受けられる機会もあることがこのプログラムの特徴であり、そこにも魅力を感じました。スキルアップする為の講座は世の中に沢山ありますが、コーチングを取り入れて内省する機会がある講座をみたのは初めてでした。個人的にコーチングにも興味があったということもあり、プログラムに組み込まれていることで僕自身が実現したいことにとてもコミットしてるのではと感じました。
 また、僕自身はキャリアコンサルタントの資格を持っていまして、内省支援をする大切さを認識しています。今までは一人で内省する機会が多かったんですが、コーチと共に改めて自分を見つめ直したり、また、言語化出来ているつもりで出来ていない部分が見えてきたり、ひょっとすると新しい自分が出てくるかもしれないという期待もありました

-人は誰しも大事にしたいものを持っているはず

-- コーチングに対する期待もあったんですね。先程お話いただきました「1人1人が大事にしたいものを大事にできる社会になったらいいな」と思われるきっかけは何だったのでしょうか?

 以前、プロサッカー選手のキャリアサポートの機会を偶然頂いたことがきっかけになりました。これは、初めてキャリア支援をした経験でもあり、とても印象深い出来事になりました。
 相手は当時21歳の若い選手でして、彼は高校時代からチリへサッカー留学していたほど一途にサッカーに打ち込んできた方でした。ですので、サッカーが人生の全てであり、サッカーが上手いことが彼の中での最大の価値観になっていました。夢を一途に追いかけて打ち込んで来たので当たり前のことなのですが、そんな彼に対し「僕がキャリア支援として彼に何が出来るのか」と考えたときに、「サッカーが全てではなく、『サッカー以外でも大事にしていることがあるのではないか?』ということを知ってもらいたい」と感じました。サッカーに深く夢中になっていたがゆえに、忘れてしまったもの、いつのまにか蓋をしてしまった大事なものがあるのではないか、と感じたんです。


-- なるほど、既にあるものの本人が自覚出来ていない部分があるのではないか、ということですね。

 そうですね。サポートを始めて半年経った頃、「自分の得意なことを活かして事業を考えてみよう」という企画が行われることになりました。彼は、サッカーに苦手意識がある方、今までほぼ経験がない方が一緒にボールを蹴ることでなにか繋がりを感じられるようなイベントをしたいと考えまして、私もそのイベント実現に向け企画・運営を全力でサポートしました。当日は天気が悪かったにも関わらず、参加枠一杯の人数が集まり、大成功を収めました。それは、今まではグラウンドなど準備してもらう側だった彼が初めて準備する側になった経験であり、イベント成功へ向けて一生懸命に準備を進める姿はとても印象的でした。
 さらに、イベント終了後、皆で振り返りをした際にも他のメンバーが「成功して良かった」と話す中で、その彼は「人に喜んでもらったり笑顔になってもらうことが、こんなに幸せだということに初めて気付きました。とても大きな収穫でした。」と話したんです。そんな言葉が出てくるとは全く想像しておらず、彼の変化を感じると共に、彼自身が大事にしていたサッカー以外での価値観が現れた瞬間でした。


-- それはとても嬉しい瞬間でしたね!
  
 このイベント以外でも、変化を感じる瞬間がありました。このキャリア支援が決まった当初、僕自身もサッカー好きなのでとても嬉しいことだったのですが、当時まだキャリアコンサルタントの資格も持っていなかったので、キャリア支援に対して経験や知識がなく、全くの手探り状態でした。そこで、まず何をしたかというと、最初の一か月で内省をしたんです。「何でサッカーをしているのか」など、改めて認識してもらった方が、ビジネスや今後のキャリア支援の面で大切になってくるのではないかと考えてのことでした。幼少期の思い出など思い出してもらったり、それと同時並行で営業にチャレンジしてもらったり、様々なことをしました。また、私と繋がりのあったNPO法人を立ち上げている方や、起業家など枠にとらわれずに活動している方々に沢山会ってもらい、その方々に会って何を感じたのか、常に言語化をしてもらったりしながら、内省を深めていきました。
 その過程で、彼自身が、今までのサッカーという一つの世界の中だけではなく、世の中には色々な人がいて色々な考え方があるということに気付くことで価値観が広がっていっているのを感じました。また先程お話したイベントで、自分の得意なことを活かして人を喜ばせる経験をし、彼自身が本来持っていた気持ちが湧き出てきて価値観変動が起こったのを実感したのも本当に嬉しい瞬間でした。
 

-- 内省を深めていくことも大きく影響したんですね。 

 しかし、これは私がサポートしたからとかではなく、彼自身がサッカーという深い価値観を持っていたところに、たまたま縁があってサッカー以外の世界観を知るきっかけや環境があったからこそ、彼自身が本来持っていた想いものを出せたのだと思います。深さを活かしながら、ちょっとしたきゃかけで自分の持っているものが開花されたイメージです。
 これは、環境が人に与える影響の大きさを実感した出来事となりました。世の中には色々な人がいて、悩んだり、辛かったり、環境によって抑制されているものがあるのではないか、と。この僕自身が感じていたことを、MINTでは体系的に学べる、ということもプログラムに魅力を感じた一つです。
 彼との出会いによって僕自身も価値観が変わりましたし、能力の優劣や努力の有無ではなく、それ以前の土台の部分、人との出会いやきっかけなどが選択できない方も多くいるはずだし、「そういうきっかけを創ることが出来たら幸せだろうな」と強く感じた機会となりました。そこからキャリアコンサルタントの資格取得など、さらなる行動にも繋がっていった大きな出来事でしたね。

画像2

-内省、新たな学び、そしてまだ見ぬ新しい自分

-- 大野さんにとってとても大きな素晴らしい出来事だったんですね!そもそもMINTのことはどのように知ったのでしょうか?

 MINTが主催していたコーチナイトというイベントをFacebookで見かけたのがきっかけです。その頃、キャリアコンサルタントの資格を取り活動をしている中で、「キャリアコンサルタントやコーチングは、現状に本当に困っていて何とかして自分を変えたいと強く思っている方にしか届かないのではないか」と課題感を持っていました。「本当に困ってしまう前段階にいる方に、キャリアコンサルタントやコーチングをお届けできたら、もっと笑顔が増える良い社会になるのではないか」と強く感じていたんです。そんな中、MINTがコーチングでイベントをしていることを知り、単純に驚きましたし(笑)、とても興味を持ちました。これがMINTとの出会いでしたね。


-- MINTでは具体的に何を学びたいと思ったのでしょうか?

 まず、内省が出来るということで、改めて自分を見つめ直せる前半のMind hackをとても楽しみにしていました。また、一緒に受講するメンバーが内省することでどのように変化するのか、にも興味がありました。
 さらに、後半のMastery of wisdomでは新たなリーダーシップの在り方でしょうか。今までの上位から下位へ向けて指揮系統があるような在り方から変化が起きている中で、この変化の激しい時代において実際にどんな考え方があるのか、システム思考なども学びたいと思いました。働いているだけでは学ぶ機会がないですし、色々が学びが溢れていてそもそも何を学べばいいのか分からないですよね。知識面・スキル面でとても期待し、楽しみにしていました


-- 参加の決め手はなんでしょうか?

 そうですね、僕自身は「自分が何をしたいのか」、ある程度言語化が出来ている状態でしたので、実は「そんな自分が参加していいのか?」という不安がありました。といいますのも、参加者には、現状から一歩踏み出したいと思っている方や、自分を見つめ直したいという方が多いのではないかと考えていましたので、一緒に学んでいくメンバーに迷惑となってしまうのではないかと感じたんです。しかし、智恵さんと個別相談をする中で、今の自分と1年前の自分を比べてみたときに方向性は変わらないものの、今は新しい自分になっていることに気付くことが出来ました。その変化をポジティブに捉え、敢えてMINTという環境に飛び込むことで、今までとは違うさらに新しい自分に出会えるのではないか、と参加を決意しました。実際に受講してみたらメンバーにも恵まれ、これは杞憂に終わりました(笑)

-何気ない日常への感謝を認識し、パーパスが進化した

-- ミント全体を通じて学んだこと、得たことはなんでしょうか?

 沢山ありますが、まずは、パーパスを「ありのままを紡ぎ、感謝の輪を広げる」と進化させることができました。今まで「ありのまま」や「自分らしくいられる」というキーワードを認識はしていましたが、他のフェローとMind hackでの対話を通じ、さらに内省を深められたことはもちろん、僕の周りにいる大切な友人たちの存在のありがたさに気付けたことも大きかったです。
 Mind hack最終日にパーパスの発表会があったのですが、普段なかなか感謝の言葉を伝えられていない、けど人生において起点となった大切な友人たちに声を掛けたら、4人ほど参加してくれたんです。貴重な休日にわざわざ参加してくれて、それだけでもありがたいことなんですが、僕の発表を聞いてフィードバックをもらい、改めて、周りの方たちに恵まれていること、そして、そのおかげで自分自身が落ち着いた状態でいられること、それに対して大きな感謝があることを改めて実感することができました。そこから「感謝の輪を広げる」という言葉が加わり、パーパスが更に進化しました。自分の中で、改めて目の前のことや当たり前にあることへの感謝を認識できたことがとても大きかったです。
 あとは、システム思考です。物事は色々なものが複雑に絡み合っているということ、現場にいると目の前にあるものに囚われて忘れがちですが、その裏にあるもの=本質的なものを意識して考えるようになりました。本業先はベンチャーですので、日々問題に対処する中でも大切にしています。


-- 本業でも活かされているんですね!ご自身にはなにか変化がありましたでしょうか?

 そうですね。先程お話した「感謝を大事にしていく」ということに気付いた事もそうですし、他のフェロー達も頭を悩ませながら共に学んで行く中で、最終的には「これをしたい」と言えるようになり、学びを通して沢山の方が変わっていく瞬間を見ることができました。そのおかげで、「人は良い方向に変わっていくことができる」ということを信じ切れるようになりました。先程のサッカー選手の彼以外でも、「特性などパーソナリティに関係なく誰でもみんな大事にしたいことが絶対にあり、良い方向に変化していくことが出来る」と確信できたことはとても大きいです。

画像3

-相手を信じ、前を向けるきっかけを創れる人になりたい

-- ミントでの学びをこれから具体的にどのように活用しようと考えていますか?

 個人的には、今報われなさ・辛さを感じている方に対して、「その人を信じて、前を向けるきっかけを創れる人になりたい」と強く感じています。行動を選ぶのはあくまで本人ですので、さりげなくでもきっかけを創っていきたいです。
 本業では、障害を持つ方が健常者と同じような「選択肢を持てる社会を創りたい」と考えています。福祉業界は、どうしても障害を持つ方への対人支援が主になってしまっていて、テクノロジーへの苦手意識が強い方が多くいます。テクノロジーをもっと活用できたら業務や経営が楽になるのではないでしょうか。また、福祉関係以外とのコミュニケーションが増えたら、働いている方も障害を持っている方も、そのご家族ももっとハッピーに過ごせるのではないか、と感じています。MINTで学んだリーダーシップやシステム思考などを全力で活用して、ぜひ事業として成長させていきたいと思っています。


-- なるほど。様々なコラボレーションを起こしていくということですね。
 
 そうですね。現在、本業先では、知的障害をお持ちのコミュニケーションがなかなか上手くいかない方が日中過ごされる事業所さんに対してサービスを提供しています。業界の構造上、賃金が安く仕事が大変ですし、そもそも人材的に採用難が続いている状態です。そうなると、そもそも利用者さんにどう接したらいいのか、知識がない方も多くいらっしゃり、故に現場で起きたトラブルに対処しきれない、ということが多々起こります。また、慢性的な人手不足の影響で、とりあえず初日から現場で働きながら覚えるというような厳しい状況がうまれ、知識がないが故に結局は退職してしまったり、利用者さんへの虐待につながってしまったりする現状があります。私達はその環境を変えるため、基礎知識を学べる短い動画をeラーニングとして提供することで、まずは働いているスタッフの育成を目指しています。知識をつけることで虐待を防ぎ、スタッフ自身が成長を実感できるようにすることで退職を減らしたいと考えています。将来的には、利用者さんやそのご家族へもサービスを展開するも視野に入れて活動をしています。


-- 本業以外、Moonlightingも予定されていますが、どんなことにチャレンジしていきたいですか?

 Moonlighting先との面談はこれから行う予定なのですが、僕個人にとっても、本業でも活かせるようにしたいと考えています。本業先で行っているeラーニングの提供はあくまで業界の入り口になるような基礎的なものなので、これだけでは問題は解決できないと自覚しています。eラーニング以外にも他の研修と組み合わせる必要性を痛感していますので、まだまだスキル不足を感じている人材育成や人の変容・内省に焦点を当てた組織でMoonlightingに取り組めたら、とてもありがたいです。自分自身の言葉でしっかりと説明できるようになりたいので、さらに学びを深めていきたいです。


--これから何を目指していきたいでしょうか?

 個人的には、自分自身が「色々な出会いやきっかけで変わることができ、自分1人では今ここにいられなかった」という実感があります。そして、「人は自分が大事にしたい事を必ずみんな持っているはずだ」と考えていますので、これからの人生を通して、それを1人でも多くの方に実感して頂きたいです。そのためには、「まず1人1人が満たされること」だと思います。自分が満たされることで、周りに喜びを提供していくことが出来るんですよね。「まずは自分が満たされる」ために、僕は「変わりたい!前を向きたい!」と感じた時にきっかけを与えられる人でありたいと思っています。
 本業では、社会に対してまずは働く環境や働く方が満たされるように、そして利用者さんにとっても良い環境になるように活動していきたいです。生まれた環境によって選択肢がないという状況を、少しでも変えていけるように尽力していきたいと考えています。個人でも、本業でも、公私ともに自分自身の想いを実現していきたいと強く感じています。

Fin.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?