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「個人のパーパス」を起点に働くとは? ~ パーパスを見出して変化したこと。8人8通り~ 

「本当に自分がやりたいことを仕事にするなんて、きれい事でしょう」

こんな風に思ったという方は多いのでは?
これは、果たして本当なのでしょうか?
私たちは、それは「実際にやってみないとわからないでしょう」が結論です。

今回のイベントでは、修了生の100%が人生のパーパスを見出し、70%がキャリアチェンジ を遂げた個人向けパーパス・キャリア支援のパイオニア、Project MINTの修了生たち8人が、実際に自身のパーパスを見出し、行動に移し、仕事にやりたいことを意味づけし、変化を遂げたそれぞれの経験談を語ってもらいました!

登壇した8人の修了生と司会を務めたProject MINT創業者の植山(左)
会場の虎ノ門ヒルズビジネスたわータワー CIC Tokyo/Venture Cafe にて

【今回登壇したMINT修了生8人】

黒田さん(MINT0期生)
アカデミア研究者、大手外資系製薬企業人、投資家、起業家、アクセラレーター、メンター、ズンバインストラクター…どの肩書だけでも語れない、情熱に溢れるミドル世代。

幸塚さん(MINT1期生)
大手電子機器メーカー・人材育成担当、MINTでパーパスを見出して、複業からやりたいことを実現していき、本業の中で社内異動を果たす。

原田さん(MINT2期生)
大手広告代理店を役職定年し、MINTでパーパスを見出す。現在は、フリーランスとして、コーチングを通して、他者が自分の本心に気づく場面に立ち合えることに仕事に意義を感じる。

大渕さん(MINT4期生)   
育児、海外駐在帯同等、キャリアブランクを経て、MINTでパーパスを見出し現在は外資IT系企業にてセールスとしてフルタイムで勤務。

藤井さん(MINT4期生)
家族経営の会社役員を経て、新しい人生のチャプターを模索するためにMINTへ。現在はパーパスに合致した仕事として、身体表現を使ったワークショップファシリテーターとして活動中。

石黒さん(MINT6期生)
80社の会社に転職の応募をしていたところ、MINTでパーパスを見出し、本当に自分が働きたい会社で1発で合格。現在は、外資系消費財メーカーに勤務。

鈴木さん(MINT7期生)
外資系IT企業に働きながら、本当に自身のやりたいことか疑問を感じ、MINTを経て自分の人生パーパスを見つけ出す。妊娠・出産後、子どもに楽しい大人像を見せたいなと、パーパスに沿った職を見つけ、この春から転職先で始動予定。

木村さん(MINT7期生)
大手総合商社マンとして働きながらキャリアの後半戦は自分の色で輝きたいと志しMINTでパーパスを見出す。すでに自分の共感者は身近にいたことを知り、本業にますます身が入る。

100年時代。今から「自分軸に動き出す」のは決して遅くない!

まず、Project MINT代表の植山が、大人が、これからの複雑で急速に変化しする時代では「戦略的学習力」(自分が何を学んでいくのか自ら選択して学び続けていくスキル)が重要になってくると導入資料とともに解説していきました。

会場で話す植山(左)
2030年に必要なスキルNo.1の戦略的学習力(植山説明資料より)

そのためには、自分のパーパスを定めて将来自分がどうありたいか、から逆算していき、自分にとって何を学ぶ必要があるのか特定していくことが重要であることを語りました。

当日資料より

パーパスを見出して変わったこと ①:
今の仕事の意味合いを見出すことができた。

そこで、早速修了生たちに、パーパスを見出してから変わったことをパネルトーク形式で聴いていきます。

まず、0期生の黒田さん(タルさん)がご自身の経験を話していきます。

「僕は、自分の原点が、富山の薬売りのお家出身ということもあり、生命の神秘に魅せられた少年だったんです。」

生命の神秘に魅せられた少年だった、と語る黒田さん(左)

「なので、今の仕事で、様々なイノベーションのプロジェクトに関わっていくことで、自分の原点だったパーパスの、あの少年の時のようなワクワクが仕事から見出せるわけなんですね。」

「パーパスを見出す前は、仕事として淡々とこなしていたわけですが、自分の原点をじっくりと見直した後で、今、やっている仕事は本当に自分の生い立ちから持っていた情熱と近しいんだ、というように意味づけができるようになったんです。そこでより主体的に仕事に関わって行ったり仲間に働きかけていくことができるようになったと思っています。」

半径50メートル以内に共感する仲間が実はいたことを知った木村さん(右)

「僕も、パーパスを見出してから、それを徐々に身の回りの人たちに発信していくようになったんです。」7期生の木村さん(キムさん)が語ります。

「僕のパーパスは、"人の可能性を最大限に発揮させることで、笑顔を増やす" そんなベースキャンプを作っていくことなんですが、実はそんな志しを持った人が、仕事仲間の身近な人にいたことに気づいたんです。」

それから、想いを共感する仲間と繋がっていったり、様々な活動を通して新しい仲間も増やしていった。

パーパスを見出す前は、新しい場所に行かないとダメなのではと思っていたけれども、実は、自分の身近にすでに共感する仲間は十分にいて、自分には十分今のポジションでパーパスを体現することができるとわかったそうです。

パーパスを見出して変わったこと ②:
自分の人生は自分で決める "オーナーシップ"を持つようになった。

「私は就職氷河期に社会に出たのですが、当時は大卒でも女性では一般職がまだまだ主流で、そもそも新卒を雇ってくれる企業の選択肢が少ない、という時代だったんです。」

4期生の大渕さん(ひさえさん)が語ります。

パーパスを見出して、自分の人生のオーナーシップがぐっと出てきた、と語る大渕さん(左)

当時、キャリアは、「自分で選ぶ」、というよりかは自分が(企業から)選ばれないとダメ、という風潮だったんです。
自分がキャリアで成功しないのは、「誰か(企業)から認められてないから」というのが、ずっとモヤモヤしてきたんです。自然に、どんどん自信がなくなってきて、「自分が女だから。自分が育休や海外駐在帯同でキャリアブランクがあったから、だから採用されなかったんだ」と、歳を重ねることにどんどん被害者っぽく受け身になっていたように思います。

そんな自分にも疑問を持ち、自分の「軸」を再確認したくなり、パーパスを見出そうと決意しました。そうすると自分にとって大切な価値観が蘇ってきて・・・。そして自分のパーパスを起点に、自分でそれを実現させるんだ、というマインドに変わってきたんです。行動全てが「夫が」とか「子供が」と、主語が他人じゃなく、「自分」が主語になっていく感覚がありました。

「そうやって自分のパーパスを周りに公言していったら、環境も変わってきた。それが原動力になって、フルタイムで憧れの外資系企業に転職することができました。」

4期生の藤井さん(ちかさん)も続いて語ります。

「私もパーパスを自分の言葉で紡いだことで、自分の人生やすべて起こっていることは自分が選んでいるんだ、という実感を持つことができました。」

自分で自分の人生をクリエイトする実感が増えてきた、と語る藤井さん(右)

他者とかメインストリームの社会の中で生きていかないといけない、と意識していた自分がいましたが、人生を自分がどういきたいのか、というのは自分で選択できるんだ、自分のままでいいんだ、と思って楽になったと言います。

「すべての行いが、私がこれを選んでいるから、と納得感を持って責任を持つようになりました。誰かに言われたからやる、ではなく、私がやりたいからやる、ということが増えたんです。」

パーパスを見出して変わったこと ③:
ちょっとずつ行動力が出てくるようになった。

いきなりキャリアチェンジ じゃなくて、小さい行動を積み重ねていったという幸塚さん(中心)

1期生の幸塚さん(ヅカさん)が語ります。

「僕の場合は、他の皆さんのように大きく人生が変わった、というわけではないんですが、ちょっとずつ自分のパーパスの方向に、複業とかやりながら、小さい行動を積み重ねていって、無理なくやっていきながら結果的に元いたエンジニアの仕事から、今は、人材育成の仕事に異動することができました。」

そういう小さい行動の積み重ねができるようになり、(それまでは行動もできなかった)、自分の行動の後押しを、パーパスがしてくれたと思っています。また、行動していて納得感というのもパーパスがあると自分の中で持てるようになると思います。「ああ、これでいいんだ」という感じですね。

"言葉を重ねて、オリジナルの毎日を"とパーパスを持つ石黒さん(中心)

6期生の石黒さん(まゆピンさん)も続いて語ります。

「私のパーパスも、"言葉を重ねて、オリジナルの毎日を"、というものを持っていて、毎日何か重ねていくことでどんどん自分がオリジナルになれる、と信じてるんです。」

パーパスを思い出すと、なんだか背中がシャキッとして、自分より大きい何かのものとつながる感覚がある、と語ります。

「そんな風に毎日ちょっとずつ積み重ねていくことで、どんどん特別な自分になると思ってます。そこで、転職をしようと決意をしていたんですが、パーパスを見出す前は、実は転職活動で80社受けたのですが、パーパスが明確になったら、1社1発で合格し、今では本当に自分がやりがいを持てる仕事につくことができました。」

「私も大きく人生変わったというよりかは、パーパスを発見していく過程の中で、自分が日々大切にしたいことを見出していって、ちょっとずつその方向性を意識して行動するようになりました。」

パーパスを見出して変わったこと ④:
自分の羅針盤、コンパスになるものがもてた。

自分のコンパスに生きるということがこんなに楽しくてワクワクするんだ、と知ることができたと語る鈴木さん(中心)

7期生の鈴木さん(キャメロンさん)は、パーパスを見出して、自分の羅針盤となるものができて、なんだか見る世界が明るくなった、と語ります。

パーパスを見出す前は、社会のこうあらねばならない、とか所属する企業だったりという枠組みでのプレッシャーがどうしてもあった。

「自分のパーパスが、自分のこれからの人生の羅針盤になっていったんです。そうすると、これからの人生は、そうやって社会の枠組みの中から自分を位置付けて他者を意識することなく、自分で決めていいんだ、これが自分の方向性なのよ!と迷わずに決めることができるようになったんです。」

「そのことを悟ったのが、MINT7期生を終えたちょうど去年の春。この桜が咲いてる時期だったんです。桜が舞い上がるようにフワーっと明るく私の中でもワクワクが広がった感覚を今でも覚えています。」

自分のこれからのあり方について、自分で良しと認められるようになったと話す原田さん(中心)

2期生の原田さん(エノキさん)は、役職定年を控えている中で、このままの人生でいってしまっていいのか?と迷いがあった中、パーパスを見出してみたら、実は、このままの自分でいいのではと自信を持つことができるようになったと言います。

「人から嫌われようが構わないで、自分のままでいよう、と自信を持つことができるようになったのも、パーパスのおかげです。これまで以上に自分のことを知って、良しと認めてあげることができるようになりました。」

まとめ : 個人がパーパスを起点に働いていく中で大切なスキル・マインドセットは?

まゆピン:
「やりたいこと」を見つけなくちゃいけない、とハードルを上げずに、パーパスというのは自分の内側で決めることなので、自分で納得できるものでいいんです。小さい選択でも自分で決めている、ということ。それについて自覚的になる、というのが大切かなと思います。

タル:
好きなことを仕事にするべきか?という問題があると思うんですが、仕事や私生活やいろんな課外活動を組み合わせて、自分自身が喜びを感じること、自分もやりがいを感じて社会意義のあること、など多方面で実現していくのも一つの方法だと思います。

キム:
パーパスは自分の北極星だと思ってます。これは自分の大きなライフテーマだ、と思えるものです。だから、すぐに具体的にいつまでにこれをやらなきゃいけない、ものでもないですし、そのパーパスのテーマと関連することを少しずつ仕事の中でやっていけばいい、と自分のなかで焦らずに納得感を持っていくことが大切なのではと思います。

ひさえ:
「やりたいこと」を見出そうとせずに「自分がこうなりたいという状態」を意識して、それができる状態を創っていくようにちょっとずつ行動していくといいのではと思います。すぐに答えや結論を出そうとせずに、人生の羅針盤だから、と安心して自分のペースで前進していくことも大切だと思います。

ちか:
パーパスを見出すのは1人ではできません。誰かに自分のことを話していって理解してくれる人を探していくことが大切だと思います。AIではそれはできないので、誰かと対話をすることをしてみてください。

エノキ:
パーパスを見出す過程で、自分自身と向き合ってもがいてみる内省することが面白いと思います。パーパスを見つけにいく、という作業を人生で一回はやってみてもいいのではと思います。

づか:
パーパスを軸に新しい行動をやってみて、自分がそれをどう感じるかを知ること、新しい行動のサイクルと自分の振り返り方法を知ることが大切かなと思います。

キャメロン:
自分を知る、ということ。そのプロセスをとことん追求する時間・プロセスが必要だと思う。人生はつまるところ「誰と何をして時間を過ごすか」の連続。自分が誰と何をしていくのが、ワクワクして、心地よく、夢中になれるのか。主体的に自分の人生を描いていくことがパーパス起点に生きる(働く)上で大切なのだと思います。

会の終了後、登壇者全員と写真撮影

これからますます進化する8名に注目です!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
またこのような修了生トークイベントを今後も開催していく予定ですのでお見逃しなく!

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