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< プレミアムプラン特典>【対談編-19回】中村敬佳さんとの対談-そのⅢ... これからのカーボンコンポジットの世界

< 翼など 大型で高精度なカーボンコンポジット製品は、カーボンコンポジットの製造型でしか造れない…本質論>

カーボン製品の技術開発と製造のパイオニアであり、エキスパートの中村敬佳さんとの真実の対談もいよいよ最終回です…。
今回はクルマから少し離れて、様々な分野で使われるようになったカーボンコンポジット製品についてと、今後のカーボン製品の展望について語って頂きました。
第一回の対談で話していただいた通り、最初は手作りのレーシングカーのパーツ製作からスタートした中村さんのカーボンコンポジット製品の技術は、今や 航空機、新幹線、そして船舶など、あらゆる分野で使われています。それは製品開発の技術だけでなく、製造技術とセットになって実現してきたものです。

金属では造れない、高精度で大型のカーボン部品は、
カーボンコンポジット製の製造型でしか造れない

例えば…航空機の翼など 超大型で高い精度を要求されるカーボンコンポジット製品の製造は「一般に行われている 鉄やアルミで作られた製造型は熱膨張の変化があるためダメで、カーボンの製造型」でなければ、精度の良い製品は製作できません。
カーボン製品の全ての技術を知り尽くしている中村さんだからこそ、それを造るための製造型をカーボンで造れますし、カーボンの製造型ができたから航空機の大型部品もカーボンコンポジット製でできるようになったのです。 

しかし、カーボン素材は鉄やアルミなどの単純な材料とは違い「強度と剛性、脆さと柔軟性、大きなコスト差」などの素材の特性と「糸(繊維)の選定とクロスの織り方、重ね合わせるクロスの種類と使う方向、使用する接着剤の仕様と塗布量、焼き付け温度と時間、加圧力と真空度…」等、無限の組み合わせを使いこなす技術と、機械的な強度や加工する技術の両方を熟知した技術により製造型は造られるため「マニュアルにならない特別なノウハウを持つ人」にしかこのような製造型の製作はできないのです。

これらはほんの一例ですが、カーボンコンポジット製品を「新幹線の先頭のノーズに使う場合の特別な条件や、船舶に使う時の留意点、そして航空機に使う時の破損やサービス補修性の為の工夫」など、あらゆるノウハウや知見を駆使し、様々な要求に応えて造られている話はとても興味深いものがあります。
そして今後のカーボン製品の展望についても最後に語って頂きました。

実際に新しい製品を生み出した方の、きっかけや歩んだ道、そして本質を知ると新たな商品の開発や提案の貴重な参考になります。
皆さんもビジネスの一助として、活用して下さい。

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