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【クルマ編-第14回】Mercedes-Benz E200 《マガジン(レギュラー)》

ビッグマイナーチェンジで新しいブランド意匠や先進装備を採用したメルセデス Eクラス…。最も驚くのは社会対応と走行性能を両立して進化した”新パワートレインの技術コーディネート” ダウンサイズ・ターボの高効率提案。
しかしこれほどの進化を誰が予想しただろう?
ガソリンエンジンの進化は、ついに1.5Lエンジンのプレミアムラグジュアリーを創った。早速その実力を徹底検証しました。

【様々な新商品開発に於ける、企画やブランディングのヒントも数多くあります】

メルセデス Eクラスは、世界のプレミアムラグジュアリークラスのトップベンチとして走り続けてきたが、今回のビッグマイナーチェンジでは、「48Vモーターや多段A/Tと効率的な技術コーディネートを行い、1.5L T/C エンジンで走れる1800kg近いクルマ」を実現し、ガソリンエンジンで驚くほどの進化を見せつけた。
一方、今話題のEV車の進化は「高額で重く製造時に大量のCO2を排出する超大型バッテリーを搭載し、充電時間と電力量に頼り航続距離を延長する」という、バッテリー容量UP以外ここ10年間は目新しい技術進化が無い。

しかし、徹底検証して視るとE200セダンの進化はこれだけでは無かった。プレミアムラグジュアリーとしての乗り心地や走りの質感はそのままに、さらなる進化を遂げていた。 1.5L T/Cエンジンの軽さと車両後部に搭載された小型リチウムバッテリーによる「車両フロントの軽さと、前後重量配分の変化」は、新しい操安性の楽しみやブレーキ性能を造り出していた。

押し出しや威圧感、そして存在感を前面に出す為「メッキ装飾や彫りの深い派手な化粧と5等身のように長い顔、そして寸詰まりの短いリヤエンド」のFF SUV車のようなデザインで「もうセダンは売れない時代」とメディアが書き続け、中古車価格も低迷する国産セダン。
それとは真逆に、空力やセンシング及び前方照射性能などの機能性とブランド意匠進化を”チーター”の様な「無駄のない小さな顔と、長くたくましいリヤエンドや大径リヤタイヤで蹴る力強さ」の造形プロポーションを普遍的に造り続ける欧州プレミアムブランドの代表車、メルセデス E200セダン。
決して欧州プレミアムセダンの販売は衰退してないしAクラスの参入など増えている。
今回はこの辺のデザインについても解り易く解説します。

話は変わりますが…私は、きちんと「プロポーション見栄えの黄金分割配分や空力要件等を織り込み、数多くの寸法を決めた”車両デザイン設計図”」を作成後、造形デザイン部門にデザインを依頼しました。担当デザイナーとはムービングベルト風洞の現場などでも一緒にデザインをしました。
見栄え配分や性能&機能の裏付けあるデザインだから、日産R35GT-RもZ33等も10年後の今でも古臭く見えないし、中古車価格も維持できるのです。
しかし…今の国産車を観ていると「デザイン設計を出来る人がいないし、デザイナーもクルマの各カテゴリーに於ける基本商品デザイン要件」が解らず、そのような事を教えてくれる人もいないように思えます…。

詳しくは本編の動画で徹底検証結果の内容紹介と解説をします。

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