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ACAO OPEN RESIDENCE #5 はじまりました!

2021年からスタートしたPROJECT ATAMIですが、今年度ラストのオープンレジデンスを、2022/1/22(土)〜2/20(日)の土日祝(2/6は除く)の10日間限定で開催しています。

PROJECT ATAMIは、「ACAO ART RESIDENCE」と、年に一度の「ATAMI ART GRANT」を二本柱としていますが、「ACAO ART RESIDENCE」は、アーティストがACAO SPA & RESORTに実際に滞在し、“熱海”というフィールドをキャンバスとして、滞在中に見つけた魅力をアートで表現するプロジェクトです。

今年度は1ターム4人のアーティストを、5タームにわたりお招きしてきましたが、このタームでは、石毛健太、Keeenue、丹羽優太、BIENの4人のアーティストが参加しました。

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こちら(と表紙の)写真は、Keeenueさんの作品です。彼女は普段は絵画作品を描いていることが多いのですが、今回は、普段しないような取り組みをしたいということで、このような作品が生まれました。空間の境目にありながらも両面の空気が伝わる「のれん」を通じて、自分を向こう側を隔たりつなげたりといったあり方、自分を分解しながら再構築していくようなあり方が伝わってきます。

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BIENさんもまた、普段は平面の作品やインスタレーションをつくることが多いですが、今回は、部屋全体をつかっての環境的な作品を二つ制作しました。うち一つは部屋を利用しての展示ですが、窓のエリアに膜をはり、やわらかな光がこちら側に伝わるようになっています。いつも以上に、波の音もありありと感じます。

「光に依るところ」というテーマの作品で、アカオに滞在して感じた大きな自然と、光のもとでは全てが平等だという感覚を、部屋自体を一種の舞台のように制作されています。

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石毛健太さんもまた、光に注目して作品をつくりました。一つの部屋では、ピンホールカメラを用いたビデオインスタレーションを、そして、メインダイニングでは、「旋回する光」映像自体がまわるビデオインスタレーションを展示しています。ピンホールカメラを用いた部屋では、目が慣れるまで少し時間がかかりますが、だんだんと闇の中から、まわりの光景がじんわりと身体に感じられると思います。

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そして、15Fの航の間では、丹羽優太さんの作品がご覧になれます。丹羽さんは、アカオに残る、明治生まれの森素光さんの作品とコラボレーションし、二人展を企画しました。二人とも(丹羽さんは平成生まれ)時代を超えて、ニューアカオ館に滞在し制作しています。森さんの作品の隙間に丹羽さんの作品を展示し、リスペクトしながらオマージュをしていて、ぐっとくる空間構成になっています。

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アカオに残された金屏風に、新たに筆をおろし、ヤマタのオロチの絵も描きました。土砂災害をしずめたという言い伝えもある物語です。こちらもお見逃しなく。

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そして最後に、7Fにて、ATAMI ART GRANTにて生まれた、髙木遊キュレーションによる企画展「Standing Ovation」のアーカイブルームも今回できましたのでご紹介します。企画展についてはこちら

こちらにレポートも掲載されています。

10,000人以上の来場を集めた本展の、痕跡が展示されていますので、ぜひ味わっていただけた幸いです。チケットの購入はこちらから

詳細はこちらをご覧ください。みなさまのおこしを、お待ちしております。

(写真:花坊 / 一部、石毛健太)(文責:伊藤)


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