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上に立つ者の人間力(4)-部下育成

9.部下のパーソナリティーの育成

(個性・意思)
様々な個性を持つ部下と仕事や職場内
で向き合い指導する上で各人の個性
(=感性・資質)と思考を上に立つ者が
ある程度までは掌握しておかなければ
人物に見合った適切な指導は出来ません。

ここでは
部下の意思・個性について触れてみます。
日本人は「人の目」人種と言われ、
現在でも、外面や見た目を重視する
体質は変わっていないと思われます。

今の日本人が以前と異なるっているのは、
控えめな日本古来の調和の心「おもてなし」
「奥ゆかしさ」「侘び、寂び」の心の表現や精神、
周りの人達や相手に対する心を表す控えめな
行動や態度が薄れてきている点だと考えます。

接客や接遇サービス上においても、
心よりも見た目や形を先ず優先して意識し、
自然な姿勢が軽んじる傾向があります。

現代社会では自らが自分の
意思決定をする体質が薄れつつあり、
夫々が置かれている環境や周りからの
見た目の外的要素が意思決定や心身の
活動に大きく影響する社会となりました。

これは「人の目」を気にする
日本人独自の体質からと思われます。

少子高齢化の社会環境、生活環境は
「個人」が中心になる個主体の時代に
なっている現在だからこそ個々人が
豊かなパーソナリティーと自らが
キチンと意思決定をし、その表現が
出来るようになる必要があると思います。

部下と自らの「個性・意思と表現」の方法
のステップを以下に記してみます。

パーソナリティーの育成と表現「10」のステップ

対人関係上の個性

第1段階
▶自身を指差し、自分の個性(良さ)を知り認識する。
 ☜自己承認
▶自分は人を引きつける豊かな個性と
 魅力があることを自覚する。

第2段階
▶自ら、積極的に人に触合い、人を好きになる
▶人のことは指差さず、人の欠点に寛大で、
 長所を積極的に探しだす。

第3段階
▶エネルギッシュな活動、ポジティブさ、
 機敏さ、機知に富んだ対人関係を築く。
▶ニコニコ、ハキハキ、キビキビ、
テキパキとした言行と積極的な行動をする。

第4段階
▶約束・時間厳守。(誠実さ、言行一致)
▶特に時間厳守は本人の意識の問題とせず、
 躾と習慣として身に着ける。

第5段階
▶自制する癖をつける。
 (感情・煩悩のコントロール)
▶自制とは行動する前に自らを指差し考えること。

第6段階
▶機知※に富んだ言動に徹する。
▶言葉に出す前、行動する前に、即ち伝達する前に熟考する。
📚【機知】の辞書検索 
  その場に応じて、とっさに適切な応対
  や発言ができるような鋭い才知。

第7段階
▶人の良いところを本気で率直に
 認め、褒め、表現する。
▶認め、褒める活動は、
 相手の心の扉を開くと意識する。

第8段階
▶気遣いと思い遣りの心を持ち、
 態度と言動に表現し伝達する。
 ☜想像洞察
▶常に相手立場で思考し、相手のことを
 一早く察知し気遣いをする。

第9段階
▶清潔感と個性溢れる
 T.P.Oに合わせた身嗜みをする。
▶清潔感のあるT.P.Oに合わせて
 身嗜みの個性を演出し回りにも気をつける。

第10段階
▶以上のことを、先ず行動に移し、
 実行し、常に振返り、見直す。

9-1.自分と部下の「個性」を見出す

📄個性を磨くテキストダウンロード

個性-イメージ図

※この図は、
 自分の個性を見出すためのものです。

毎回オリンピックに、
日本の代表として出場している多くの
アスリートの皆さん、世界中で二刀流と
人間力が素晴らしいと注目を浴びている
大リーグの大谷翔平選手、世界一の記録
を作ったイチロー選手、スケート羽生選手、
サッカーの三苫・岡崎・本田選手と言う
皆さんは、素晴らしい不屈のハートと
輝く個性のあるパフ―マンスの持ち主です。

その彼らの心を支えているのは、
リアル・バーチャルな人々に支援
されている自覚、そして、多くのファン
への感謝の心、明確な目的といえる高い目標、
自分の心身をより強く向上させるための
基本に戻る原点回帰、こういったことなどを
楽しみながら独自の自らの心とスキル、
個性的なフィジカルと「向き合う」活動です。

それによって自分への信頼(=自信)を
持てるようになり、心と身体の今の力が
理解出来、足りない心とスキルに気付き、
前向きにどうすれば良いかを考え、
自身に合った活動をし、果敢に挑戦し
結果を出していると受け止めています。

私達一般人は、彼らのような活動、
活躍する姿を多くの人に見せられません。

しかし、彼らと同じ人間ですから
自分と本気で向き合う」ことは出来ます。

それには、自分の良いところ、
不足しているところ、出来ること、
やりたいことを見付け出すこと
から始めなければなりません。

その良いところ(個性・本質)や隠れた
能力を見付け出したらそれを磨き上げ、
自分の個性を表すパフ―マンスを行うことです。

個性を見つけ出す-教材ダウンロード

まず、上の図を参考に、
自分と向き合う時間を持ち、
日々少しづつ自心を知ることです。

自分と向き合う

👨自分らしい自分をプロデュース


自分をプロデュースするには、
自分を愛し、一番良く理解し、
与えられた命を守り大切にしたい
との思いで日々生活している
“有りのままの自分”心を素直に認め
理解して受容れることです。
そして次のようなことから
自分に合った取り組みをします。
  (ア) どういった目的で行うのか?
  (イ) どんな期間(スパン)でするのか?
  (ウ) どのような自分に成れるのか?
  (エ) そのために必要なものは?
  (オ) 途中で振り返る時期(サイクル)は?

先ず、このようなことを考えて
意思を明確にしておくことです。

これは、誰かに見せるわけではない
ですから自分の本質を素直に見つめ
正直にそして本気で取り組むことです。
 
💖自心(自分)をコントロールするために
 以下のことを常に心掛ける。
  

自分への嘘・言訳け

 🔺自分を偽らない
 🔺自心に嘘をつかない
 🔺自信に言い訳をしない
 🔺自分の行為・気持ちを偽り正当化しない
 🔺その時の感情に支配されない
  
・・・・・など

👫個人面談の項目と内容

会社・組織、店舗では、
対内的にどんな状況にも対処出来る
人間創りや個々の能力の向上が必要です。

特に期末に近づくのこの時期、
人の心と意識を育む絶好のチャンスです。

部下一人ひとりへ【思い遣る心】を持ち、
《個人の心》と《職能のリスクアセスメント》
を行う事により各人の仕事の処理能力・
スキル向上だけでなく、心豊かな社会人
創りに取組むことが出来ると思います。

立派な物を持ち、外見を如何に飾っても、
豊かな心が無ければ《仏作って魂入れず
になってしまいます。
※面談時における仕事の与え方と要点。
 ▶認める、見つけ出すと共に、
  ポジティブな内容と姿勢で取組むこと。
 ▶仕事の目的意識の認識、取組み姿勢と
  効果を対象者のスキルと個性に合わせ行う。
 ▶同時に、以下のような職務遂行
  チャレンジシート作成のサポート・
  アドバイスを同じ目線で積極的にする。

📄目標チャレンジシートダウンロード

🔲チャレンジシート作成の要点

1.目標設定

[いつまでに、どのような目標を設定するのか、
何故目標にするのか、何の為の目標なのか]

2.目的意識

 [どの様な目的(何の為)で行うのか、
  結果(公私)として得られるものは何か]

3.結果、成果

[合格点のレベルを明示する。
 出した結果や成果を認める。
 労い、報いる形や方法…。]

4.重要度のランク付け

[仕事上と個人のスキル、取組み姿勢、人間力]

5.優先順位

 [職務上と個人とに別ける。]

6.仕事の与え方

 [その仕事の目的や重要性を説明する。成果を予測する]

7.期限

[何故期限が必要なのかを説明する。計画を立てる]

8.評価

[出来る限り早い機会に評価をする。評価内容も伝える]

9.育成、成長記録

[現在と将来どの様に役立つかを説明する] 

10.気付きと意識-サポート 

[全て指示しないで自分で考えさせる]

11.利益(会社・個人)

[目的と利益の必要性を伝える] 

12.指示・命令-アドバイス

[明確な根拠と目的を提示する。
 指示する側に訓練が必要となる]

13.フォローの方法-時期

[同じ職務上の仕事であっても、
 時期をみて新しい目標やプロセスを与える]

14.進捗の確認と方法 

[報告は定期的、不定期、随時なのか。
 文書、口頭なのか。面談時或は随時なのか。]

15.フィードバックの内容と時期

 [時期、手段方法、担当者、サポート・アドバイス]

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