Project_H/競馬ライフ

スポーツ業界の界隈にいます。中央競馬の重賞レースを振り返ります。毎週更新を目指します。

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最近の記事

2023-2024 POG 注目馬【中内田充正厩舎】5頭

牡馬シャイニングソード ■父:Frankel ■母:スタセリタ(父Monsun)=仏産。仏オークス、ヴェルメイユ賞などG1を5勝。通算10勝。エクリプス賞最優秀芝牝馬(2011)/本馬は母から生まれた初めての牡馬。 ■馬主:社台レースホース ■生産者:吉田照哉 ■兄姉馬 ・サザンスターズ(牝・父Smart Strike/2013)=スターズオンアース(2022桜花賞、オークス/父ドゥラメンテ)の母 ・ソウルスターリング(牝・父Frankel/2014/藤沢和雄)=阪神JF、

    • 目まぐるしく変わるオッズ~クイーンC~

      最終オッズで単勝1人気に推されたのはウンブライルだった。 しかし、レース30分前まで1人気だったのはモリアーナで2人気はドゥアイズ、ウンブライルは3人気だった。結果的に1人気と3人気が入れ替わった形に。この3頭が常に上位人気を形成していたのは朝から変わらなかったが、3頭が1、2、3人気のすべてを経験するというオッズの入れ替わりが非常に激しいレースになった。 いくらネット投票が増えたとはいっても、馬券が一気に売れるのは本馬場入場、返し馬が終わるスタート5分前から。ここで「大

      • 【重賞回顧】4番人気はむしろ人気している方~AJCC

        岩田康誠のガッツポーズがまた出た。これを見るたびに感情が揺さぶられる。買っていれば安心するし、買ってなければ神経を逆なでされる。今回はどっちだったかはさておいて、これがないと「らしさが出てない」と思える自分がいる。 今年の2勝目が、今年の重賞初勝利。とにかく重賞に強い、無視できない、厄介…というジョッキーではある。 去年は全46勝のうち、重賞で8勝を挙げている。これはとてつもない比率だといえるわけで。しかも、その単勝人気はレースが行われた順番に、6、1、5、7、4、12、

        • 【重賞回顧】ダート先行馬はこのジョッキーで~東海S

          馬柱を見た瞬間、いや、出走メンバーが発表された瞬間に、こんな結果になるんじゃないかと予想できた人は多いのでなかろうか。それは人気にも現れていたように思う。プロミストウォリアは2番人気に推された。 ダート(それも中距離戦)で先行馬にムルザバエフが乗る。これはもはや「黙って買っとけ」のサインだとか。 昨年11月の来日以降、先週まで挙げた7勝のうち芝で2勝、ダートで5勝。乗鞍数がほとんど変わらないことを考えると「ダートでこそ」といえそう。逆説的に芝では大穴をぶち開けることになる

        2023-2024 POG 注目馬【中内田充正厩舎】5頭

          【重賞回顧】キタサンブラックの大物候補また出現か~京成杯

          先週のフェアリーSの結果を見るまでもなく、新馬戦勝ち1戦1勝の馬を買うかどうかは本当に難しい。1番人気に推されていたらなおさら。京成杯はまさにそんなレースだった。1番人気はソールオリエンス。ペースはスローでも、緩むことなく流れていた。 4コーナーを回るときに外にふくれ、まっすぐ走っていなかった。それでも、いざエンジンがかかると他馬を子ども扱いした。キタサンブラック産駒。ちょうどイクイノックスが年度代表馬に選出された日に、3年連続の産駒重賞制覇を早々と決めた。 戸崎圭太で2

          【重賞回顧】キタサンブラックの大物候補また出現か~京成杯

          【重賞回顧】内ラチぴったりからの伸び脚勝負~日経新春杯

          馬場が荒れていたとはいっても、中京の走り方はこうですよ、というお手本を見た気がした。 1コーナーを回って隊列が固まったところで、先頭はアフリカンゴールド。内ラチ沿いでは、そのすぐ後方にキングオブドラゴン(10人気・2着)がいて、さらにヴェルトライゼンデ(1人気・1着)、ヤマニンゼスト(5人気・4着)が続いた。直線に入ってからは大きく広がったが、結果的にこの3頭は上位入線を果たしている。 中京は芝もダートも「椅子取りゲーム」と言われるように、4コーナーをどの位置で回るかがカ

          【重賞回顧】内ラチぴったりからの伸び脚勝負~日経新春杯

          【重賞回顧】重馬場+超スロー=?~愛知杯

          上位人気4頭が単勝10倍以下、8頭が単勝20倍以下のハンデ戦という元々「臭う」レースではあったし、馬場状態は重ときた。何かが起きそうな予感はあった。結果はともあれ、スタート直後から前半にかけて「何か」が起こったのは間違いなく、それが勝負の行方を左右したのも間違いなさそうだ。 スタートしてすぐ、人気の一角・ルージュエヴァイユが両サイドから挟まれて後方に追いやられた。せっかく前走で位置を取る競馬を実践してみせたというのに。戸崎圭太渾身の関西遠征だというのに。同馬にとって初の遠征

          【重賞回顧】重馬場+超スロー=?~愛知杯

          【重賞回顧】ミルファームの光に~フェアリーS

          スタートで外にヨレた。すぐ内にいたハチヤに寄られてさらに外に追いやられた。 控える競馬を指示されていたとはいっても、キタウイングと鞍上の杉原誠人はこれで本当に腹を括るしかなくなったことだろう。それでも、先行集団はかなり前にいて、一気に内ラチ沿いまで持っていけたのはプラスだったのではないか。 追走に手間取るハチヤが地方馬であることを考えれば、道中はいわば「最後方待機」。3コーナー過ぎからスルスルと内ラチ沿いを進出して、直線に向いたころには前から4、5列目までに取り付いていた。

          【重賞回顧】ミルファームの光に~フェアリーS

          【重賞回顧】電光石火の37年連続重賞制覇~シンザン記念

          2023年の中央競馬が始まって1月8日は開催3日目だったし、この日に行われたシンザン記念は重賞として両金杯に続く3レース目だった。そして、武豊にとっては今年の重賞初騎乗。まさに、電光石火での達成といえるものだった。 37年連続重賞制覇とか重賞通算350勝とか、とんでもないことに違いない。簡単にできるものじゃないだろうと、レース前はライトクオンタムを軽視していた。こういうのは産みの苦しみがあってこそドラマだと思っていたからだ(だからといって、買わなかったわけではない)。でも、

          【重賞回顧】電光石火の37年連続重賞制覇~シンザン記念