見出し画像

【重賞回顧】重馬場+超スロー=?~愛知杯

上位人気4頭が単勝10倍以下、8頭が単勝20倍以下のハンデ戦という元々「臭う」レースではあったし、馬場状態は重ときた。何かが起きそうな予感はあった。結果はともあれ、スタート直後から前半にかけて「何か」が起こったのは間違いなく、それが勝負の行方を左右したのも間違いなさそうだ。

スタートしてすぐ、人気の一角・ルージュエヴァイユが両サイドから挟まれて後方に追いやられた。せっかく前走で位置を取る競馬を実践してみせたというのに。戸崎圭太渾身の関西遠征だというのに。同馬にとって初の遠征、道悪も響いたか。ペースが速くならなかった以上、もはやどうしようもない。

持久力勝負にならなかった。アブレイズが「まさかの」先手を取ったにもかかわらず。重馬場だとはいえ、前半1,000mが63秒9!?第6レースの2,200m(3歳1勝クラス)戦でさえ63秒0。この流れだとヨーイドンだし、前残りになる。1角から2角で先団を形成していた5頭がそのまま上位5着で入線。1着アートハウスは上がり3F33秒9。昨年勝ったローズSの上がりは良馬場で34秒2だったんだけど。

馬場を敗因に挙げる騎手が多かった。馬場はどこまで回復するのか?馬体重はどうなのか?買う側にしてみれば、優先する要素を選びつつも、どこかで決断しないといけないわけだ。アートハウスは午前中は(僅差とはいえ)3番人気だったのに、15時を越えたあたりから大きく買われた様子。結果、1番人気に押し上げられた。みんな馬券うまいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?