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社員も地域も喜ぶ「遊び」を取り込んだモノづくり企業、剣謙心株式会社

新潟県三条市地域おこし協力隊の松岡です。
今回は、剣謙心株式会社代表取締役の長谷川隆様にお話を伺わせていただきました。
長谷川さんは株式会社坂謙の社員として30年勤務しており、剣謙心の代表取締役でもあります。

代表取締役 長谷川様

剣謙心の成り立ち

元々株式会社坂謙のオリジナル商品の一つでしたが、ブランド性を高めるため会社から切り離し、令和元年の5月に剣謙心株式会社として分社しました。
そして、社内で包丁の知識に一番熟知していた長谷川様が剣謙心の社長に抜擢されたのです。

燕三条の技術が集約されている

剣謙心の販売商品

剣謙心株式会社は自社ブランドの刃物を企画販売する会社です。
自社では工場を持たず、燕三条エリアの工場等に委託しOEM生産しております。
生産の中心となる包丁には、こだわりの装飾、厳選した木材を使用したハンドルが使われております。
玉鋼から鍛造された包丁からは、職人の技術の深さと研磨の時を感じます。
近年では、キャンプギアにも力を入れ、さらにはオリジナルのワインも販売しています。
いずれも、新潟燕三条の個性ある逸品がラインナップされています。

伝統と歴史の積み重ねで誕生する

コロナの影響は?

初期は営業ができなかった為、売上が落ちましたが、営業に頼らないスタイルを模索し、後半は取り返してきました。
会社の商品は、実際の現物を見せることが必要不可欠になっています。
我々はWEB会議を駆使し、今までの営業に代わる対応を実践してきました。

現在の販売先は主に日本国内ですが、アウトドアの展示会やドイツで開催される国際見本市アンビエンテに参加予定で今後海外への事業展開を見据えております。

アウトドアナイフにも力を入れ始めた

バギーの遊び場が誕生

三条市の下田地域「曲谷」という地域に四輪バギー体験ができる施設を開業しました。

坂謙の会長が所有していた別荘が長く利用しておらず、社員で今後のことを見直す時期がありました。
施設近隣の清掃をしている際に、この場所をキャンプ場にでもしようかというアイディアが出てきたのです。
雑草が生い茂る道や周囲を整備しているうちに、「バギーなんてやったら楽しそうだね」なんて話が社員とあり、話がどんどん動いてゆきました。
試しにバギーを走らせてみたところ、起伏ある悪路が功を奏し「これは面白い!」という事で、早速バギー体験を始めることとなりました。

宿泊施設を準備中だ。

2022年の秋から営業を開始し、2023年の春から本格的稼働し、順調に体験者が増えています。
新潟県内から関西の方まで体験していただいています。

1日4クールの体験時間がありますが、シーズンではほぼ予約で埋まる状態です。
今後は、使わない別荘建物部分を修繕再活用し、バーベキューができる宿泊を兼ねた施設運営サービスを考えております。

女性社員から会社の雰囲気などお伺いしました。
動画

動画はこちらから(1分37秒)

長年勤めている女性従業員の声を伺いました。
動画

動画はこちらからどうぞ(1分28秒)


取材後日、バギー体験に行ってきました。
あいにくの雨天でしたがそれがまた楽しい!

初めての体験にドキドキ
安全には注意します
2人乗りなのでお子様も一緒に体験が可能
四輪だから転倒の心配が少ない
別荘内には商品がずらり

70年の歴史ある株式会社坂謙。そして子会社の剣謙心。社内も明るく従業員の皆様も活き活き働いている印象を持ちました。
開発と営業、販売が一括して整っている企業。
遊び心ある企業には、心の余裕と社員への温かな環境。
余白のある思考でユニークな商品開発が可能な企業だと感じました。

今後の動向に注目です。

スタッフと地域おこし協力隊のメンバー

株式会社剣謙心

モノづくり応援企業
株式会社ドッツアンドラインズ

シェアハウスと移住支援
サンクチュアリ株式会社


サポートいただけたら幸いです!ガンバリマス。