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自社PRキャラクターのぬいぐるみを作った話

前回の記事で、弊社PRキャラクター「プロたん」の誕生から現在までを書きましたが、今回はそんなプロたんのぬいぐるみを作った話です。




01. なぜぬいぐるみを作ろうと思ったのか

結論から言うと、SNSのフォロワーさんから「ぬいぐるみが欲しい!」という声がとにかく多く、かくいう私も「プロたんのぬいぐるみが欲しい!」とずっと思っていたからです。フォロワーさんも欲しいって言ってくれてる、私も欲しいし、もしそこまで売れなかったとしても、広報用としてあっても良いのでは?というノリで企画しました。

ぬいぐるみ系のグッズを企画するのはこれが初めてではなく、2021年にぬいぐるみストラップ制作を企画し、発売していました。(現在もオンラインショップにて絶賛発売中です。)

約10cmのぬいぐるみストラップ。様々なところにつけやすいサイズ感です。

色んなところにつけて持ち歩きやすく、手のひらに収まるサイズ感がとても愛らしいです。

ぬいぐるみは作る大きさによって監修の大変さ、かかるコストなど全然変わってくるかと思います。
先程「そこまで売れなくても広報用としてあってもいいのでは?」と書きましたが、会社の経費を使って作る以上は企画書をしっかり作り、上層部に承認してもらわなければなりません。当たり前のことですが、「ぬいぐるみ?需要あるのか?」なんて思ってるかもしれない層に「ぬいぐるみを作ることでこういう効果が見込めます!」とプレゼンする為に、入念に準備を始めました。


02. ぬいぐるみを作るにあたって

まず、どんなぬいぐるみを作りたいのか考えました。
ぬいぐるみと一言に言っても、大きさ、フォルム、生地、手足の付き方、刺繍orプリントなのかなど決めることは沢山あります。そんな時、迷ってしまわないようにと今回作りたいぬいぐるみのテーマを決めました。

おすわりしていて(自立する)、ぬい撮りがしやすいぬいぐるみを作る

これが私の決めたテーマでした。
そのテーマに沿って決めていくと、

  • 大きさは座高15cm~20cmくらい

  • デフォルメしつつも普段のイラストの「プロたんらしさ」は維持

  • 色んなところに持ち歩いても汚れにくく、お洗濯で綺麗になる素材

  • 手は動かせるように稼働領域を広めに確保、足はおすわり状態でしっかり固定させて安定して立つように。

  • 顔( ´-` )は刺繍に。(白くて汚れが目立つかもしれない=お洗濯を多めにするかも?=プリントではかすれていってしまう恐れが)

こんな感じにまとまりました。
そして大雑把にですが、ぬいぐるみの三面図を用意。

顔から腕が生えちゃってますね・・・。

大体の作りたいぬいぐるみのイメージや仕様を決めた後は、これを作ることによってどんな効果が期待できるかということです。

ぬいぐるみというと子供のもの、大人が持っていては恥ずかしいと思う人も少なからずいらっしゃると思います。ですが、今では「オタ活」「ぬい撮り」という言葉が浸透してきたように、大人でも推しのぬいぐるみを持ち歩く人が増えてきました。

「#ぬい撮り」関連の検索結果

Instagramのハッシュタグ検索では、ぬい撮り関連の投稿がこんなに沢山あります。ぬいぐるみは家族、自分の分身だととても可愛がっていたり、色んなところへ連れて行ってあげたり・・・そんな愛のある投稿が沢山見受けられます。

プロたんはプログラフ株式会社PRキャラクターという肩書きですが、PRキャラクターという枠にとらわれず活動してほしいと思っています。人気キャラクターのようなポップアップショップやイベント、コラボカフェだっていつかやってみたいと夢見ています。そして皆さんに「プロたんが推し!」と言ってもらえたら・・・。(そしてついでに弊社のことも知ってもらえたら・・・)

ぬい撮りイメージ

ぬい撮りしやすいぬいぐるみを作ることで、プロたんファンの方はぬいぐるみを色んなところに連れて行きたくなる=ますます愛着が湧いて好きになり、プロたんを知らない方もプロたんファンの方が撮ってくれた写真をどこからか見て「こんなキャラクターいるんだ~」と知ってもらえたら。それだけでもぬいぐるみを作る意味はあるのではないかと考えました。

元はぬいぐるみというグッズを作る、という企画ですが、一種の広告宣伝のような形でも捉えられると思います。


03. ぬいぐるみを作ってくれる業者を探す

仕様、デザイン、コンセプト(完全に後から決めてましたが)を決めた後、いざ提案!・・・ではなく、もう一仕事です。
それは、ぬいぐるみ業者を探すこと。会社によってはフランクに「ぬいぐるみ作りたいんですけどどうですかね?」みたいな感じで上司に聞くというパターンもあるかもしれませんが、承認してもらう際の判断材料として費用感はマストだと思いました。

ぬいぐるみ業者を探す上で気を付けたこととしては、

  • 仕様書を作ってくれて、こちらのイメージと違いないようすり合わせてくれる。

  • 量産前に試作品(実物)をチェックでき、2,3回程度であれば見積金額内で手直ししてくれる。

  • 良品、不良品の認識がこちらと合っている。

  • しっかり検品してくれ、納品後こちらが確認して万が一不良品があれば交換対応してくれる。

などです。沢山あるぬいぐるみ業者から上記条件に当てはまる業者を選び、さらに実績写真を見て大体の価格を把握、2,3社くらいまでに絞りました。その後は私の作った簡易的な仕様書を見てもらい、ロット数と納期を伝えて見積書をもらいました。クオリティ、価格、対応の早さ、納期など様々な点から最終的にひとつの業者を選びました。

余談ですが、見積書をもらう段階で送料を入れていない修正費を入れていない、というものもありました。ぬいぐるみは大体海外で量産することが多い為、個数にもよりますが2,3万程度送料がかかってしまう場合があるので、そこは前もって確認しておくのがオススメです。
修正費に関しても、もらった見積書から金額が変わることがないか、変わる場合はどんな場合かなどを前もって聞いておくと安心です。

ぜひぬいぐるみ作りを検討されている方へ、業者選びのポイントとして参考になれば幸いです。

そして仕様、デザイン、コンセプト、業者、費用感がまとまったらいざ上層部へ提案です!

私「・・・こんな感じでプロたんのぬいぐるみを作りたいのですが、いかがでしょうか?」
社長「うん、いいんじゃない?」

あっさり一発OKでした・・・。(よかった・・・)
こうして中の人監修によるプロたんぬいぐるみ製作が始まりました。


04. ぬいぐるみ発注から発売までをSNSでもオープンに

今回見積書をもらった段階で、過去に発売したぬいぐるみストラップより販売価格は2,3倍跳ね上がってしまうことは想定していました。そもそも大きさなど仕様は全く違うので当たり前ですが、中小企業のPRキャラクターのぬいぐるみに何千円も出してくれるのって余程好きじゃないとなかなか難しいです。しかも、既存のプロたんファンのフォロワーさんも納得のいく仕上がりでないと、気持ちよくお金を出せません。

そこで、ぬいぐるみ発売決定(発注)の段階から修正、発売までの道のりをSNSでオープンにしていくことにしました。

この発売告知の投稿にはとても沢山の反応があり、「絶対買う!」という嬉しいメッセージも頂きました。

発注からサンプル製作、量産までの流れは大体そこまで業者によって大差ないと思うので省きますが、修正に関しては計4回行いました。

1回目は写真でサンプルを見て修正をお願いし、その修正後のサンプルは実物で確認しました。そのサンプル確認の動画を撮り、フォロワーの皆さんに「どこが気になるか」「どこを直してほしいか」などの意見を集めました。

すると、私も気付かなかったような点をご指摘いただきました。もちろんすべてを取り入れるということはできなかったのですが、ぬいぐるみ業者と相談の上、現在の型から大きく変えることなく理想のプロたんフォルムに近付けるべく、修正を重ねました。

そうして最終サンプルまでこぎ着けました。
最初のサンプル動画でフォロワーさんからご指摘いただいた点を合わせて修正したところ、一気にプロたんのイメージにぐっと近付きました。

今までは商品が完成してから発売告知をする流れでしたが、今回のように発売が決定した(発注する)段階から告知をし、修正もフォロワーさんの意見を聞くことで、私がひとりで監修するよりもはるかにいいものが出来たと思います。
フォロワーさんみんなで作り上げたプロたんぬいぐるみです。

そんなおすわりプロたんぬいぐるみは8月29日(火)お昼12時~PROGRAFオンラインショップにて発売開始です!

数量限定となりますので、どうぞお早めにお買い求めください!
(販売開始お知らせメールの受信設定をオススメいたします。)

200Pのプロたんメモパッド

ノベルティとして、ぬいぐるみ一体ごとにプロたんたっぷりメモパッド(非売品)を一冊お付けいたします。
3mmの方眼デザインで、右下にちょこんと体育座りしているプロたんが大変キュートです。

合わせて、こちらのステーショナリーグッズも発売します。
(最終サンプルの動画で、こちらのアイテムを紹介しております。よろしければ合わせてご覧ください。)

目に優しい色です・・・。

現在発売中の一部のプロたんグッズと一緒に撮ってみました。

今回は自社PRキャラクターのぬいぐるみを作ってみたお話ですが、弊社のミッション

これを具現化することで、これからもすべての人にとって有益な企業であることを目指したいと思います。

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