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ついに来るべきものが来た中国

1. 立派な専門家

こちらの呉氏は「中国疾病予防コントロールセンター(CDC)疫学首席専門家」という肩書の、日本でいえば政府顧問の尾身会長の立場の方です。現地の百度(バイドゥ、中国版グーグル)で百度百科(中国版ウィキペディア)に当たりましたら、米UCLAで流行病学の博士号を取得した医師で、学術論文450本以上という大変に立派な方でした。
もっとも今回の発言は冒頭の画像(NHKの報道)のような公式の記者会見で述べたものではなく、「微博」(ウェイボー、中国版ツイッター)で発信した内容だそうですので、現在は見られるものの、後から当局の意向で消されてしまうかもしれません。

2. 死者数の推定

これからの話ではなく、すでに全土でおよそ14億の総人口のうちで約11億3千万人が感染したということになります。これを前々稿(下記note記事「死者の激増と…」参照)に示した比率で推算すれば、致死率を医療水準の高い独・仏の実績並みの0.5%とした場合の控えめの見積もりで、高齢者を主体とする死者数は約565万人で、これは筆者が前々稿で5百万人はいくと予測したとおりになりました。ただし、より医療体制が粗放で健康保険制度が劣悪な米・印並みの1.1%とすれば、驚くべきことに約1,243万人が亡くなることになります。

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