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Pro-Career Story 株式会社キャスター取締役COO 石倉​秀明さん

こんにちは、Professional Studio広報担当です。
弊社は、”経営幹部人材輩出のエコシステムを創る”をミッションに掲げ、スタートアップ幹部人材のキャリア支援を行っています。

Pro-Career Storyでは、スタートアップ幹部への転職に成功した方々の、転職に至るまでの経緯や考え方、どのように成功に至ったか、転職後のリアル等を1名ずつ掘り下げてご紹介していきます。

今回は、株式会社キャスター取締役COOの石倉秀明さんへ、株式会社キャスターへ入社されるまで、そして今後の展望や転職のアドバイスを伺ってきました。

石倉​ 秀明 株式会社キャスター 取締役COO
株式会社キャスター取締役COO。(株)リクルートHRマーケティング入社。09年6月に当時5名の(株)リブセンスに転職し、ジョブセンスの事業責任者として入社から2年半で東証マザーズへ史上最年少社長の上場に貢献。その後、DeNAのEC事業本部で営業責任者ののち、新規事業、採用責任者を歴任し、2016年より現職。2019年7月より「bosyu」の新規事業責任者も兼任。

ご経歴/仕事内容

2005年5月〜2008年12月 株式会社リクルートHRマーケティング

2005年5月〜2006年3月
FM営業部でタウンワーク、フロムエーなど求人広告の営業

2006年4月〜2008年3月
FM営業部で営業チームリーダー

2008年4月〜2008年12月

営業企画部兼新規事業推進室リーダー

2009年4月〜2012年1月 株式会社リブセンス

2009年4月〜2012年1月
ジョブセンス事業部長として事業戦略立案、営業、マーケ、カスタマーサポート、サービス開発、事業企画等、などを統括

2012年2月〜2015年3月 株式会社ディー・エヌ・エー

2012年2月〜2013年3月
EC事業本部でMD推進部長としてショッピングモール「ビッダーズ」の出店店舗獲得、広告販売の責任者

2013年4月〜2013年12月
EC事業本部担当役員付きで、新規事業企画立案、事業企画、アライアンス推進等

2014年1月〜2015年3月
HR本部に異動し、人材開発部長。新卒、中途採用の統括の他、新卒育成、配属、組織開発、HRBPなどを兼任

2015年4月〜2016年2月 フリーランスとして複数のスタートアップ支援

2016年3月〜2017年12月 株式会社働き方ファーム設立、代表取締役就任

2016年3月〜2017年12月
スタートアップをメインとしたオンラインでの採用アウトソーシング事業を開始

2018年1月
株式会社キャスターに売却

2016年10月〜現在 株式会社キャスター取締役COO

2016年10月〜現在
営業、人事、広報部門の立ち上げや新規事業立ち上げを主に行い、入社時1つだった事業を11事業まで広げ、事業拡大、組織拡大に貢献

Q. 現職に転職する際、どういった選択肢を考えていましたか?(転職、独立、副業など)

もともと会社をやっていたので転職などは考えていませんでした。
ただ、1人で起業したのでどこまで大きくできるのか、今の状態をどこまで保っていけるのかなど将来のことを考えると不安がなかったといえば嘘になります。

初めての起業を1人で行い、かつ資金調達などもしていなかったので手探りなこともありましたし、事業を伸ばしきる自信もありませんでした。
そのタイミングでチームで経営できる機会をもらえたため、転職することにしました。

Q. 現職に転職することを選択をした理由は何でしょうか?またその際に決め手となる選択基準は何でしたか?

1人で会社をやっている中で、顧客としてキャスターを手伝っており、キャスター代表の中川に誘われたのがきっかけです。

当時は本当に珍しかったと思いますが「自分の会社をやっているままでいいのでウチの取締役もやってほしい」とオファーをいただきました。 キャスターはVCからエクイティでの調達も行なっている中で、ボードメンバーに兼業の人が入ることは株主から反対もあったと思いますが、「●●が最適だ」と通してくれているのを見てJOINを決めました。

2017年には自分で経営していた株式会社働き方ファームも大きくなったこと、またキャスターの事業とシナジーがあることも鑑み、会社を売却することになりました。

Q. 今回以外に、キャリアを選択する際に大事にしている基準や考え方はありますか?

会社員時代は「いかに自分が希少になるか」を考えていました。
希少であればあるほど、キャリアの選択肢が狭まることはないと思ったためです。

加えて、その「希少である」ことが「多くの会社で求められていること」と合致しているかどうかも常に意識していました。
例えば、1万人に1人しかいなくても誰もその経験やスキルを欲しがらなければその経験やスキルは意味がなくなってしまう。だからこの2つのバランスは考えていました。

「希少になるか」を考えた際に、よく100人に1人の項目を3つ作れ、と言われますが自分はそうしませんでした。
どちらかというと「営業」という仕事でもスタートアップや大きい会社、リテールからエンタープライズ、メンバーからマネジメントまでをやるなど「営業の中での深さと広さ」を追求していきました。

そして前提として上記を達成するためには「成長している市場」で「成長している会社もしくはこれから成長する会社」に入る必要があり、その2点は非常に重視していました。

Q. 転職後、今までの経験やスキルが通用したと思うことを教えてください

転職する際に「自分ができること」×「自分が初めて経験すること」の掛け算でいつも考えていました。例えば、リクルートからリブセンスに移った時には「人材の営業はできる」×「IT、少人数スタートアップは初」というようなものです。

そのため、常に入ってすぐ経験やスキルが活かせる領域を持ちながら、初めてのことにチャレンジして希少性を高めていく戦略をとっていたと思います。

DeNAに入社するときも同じで、いくつかのポジションでオファーいただきましたが、もっともいきなり結果の出せるであろう「営業部」からスタートしました。いきなり今までの経験が活きないソーシャルゲームの配属などされてもキャッチアップは大変ですし、反対に入社直後に活躍すると周囲の目にとまり、その後仕事がしやすくなります。だからこそ「自分ができること」×「自分が初めて経験すること」の前者の部分から始めるようにしています。

Q. 転職後、今までの経験やスキルが通用せずキャッチアップが必要だったこと、苦労したことを教えてください

転職する際に「自分ができること」×「自分が初めて経験すること」の掛け算でいつも考えているので、後者の初めて経験することはいつも大変ではあります。

例えば、リクルート→リブセンスに移った時は、ITリテラシーも低いし、PCでの作業も苦手、Webサービスのことなんてほぼわからない、、、という状態だったので1つ1つ覚えていくことやキャッチアップするために週末の時間を過ごしたり、エンジニアとご飯をなるべく食べて話をするなどの工夫をしていました。

Q. 同じバックグラウンドで転職を検討している方、もしくは、同じポジションへの転職を目指している方に向けてアドバイスをお願いします。

COOというポジションは「高給な雑用係」になることが多いです。
他のボードメンバーとのスキルや経験の兼ね合いになりますが、会社で誰もやる人がいない仕事、誰かがなんとか立て直さないといけない仕事、誰かが被らないといけないリスクのある仕事などを担当することが多いとは思います。

その中で大事なのは「初めての業務でもなんとかする力」「前向きに捉える力」の2つです。
「なんとかする」は最大のバリューだと思っていて、そのためには過去やってきたことの全てを抽象化し、体系化し、それを活かして初めての業務で役に立てていくという抽象的な能力、非認知的能力を高めることが重要ではないかと思います。

またマインドセットとして「No.2」になりたいと思っているのであればCOOはやめたほうがいいと思います。確かに会社の法律的な順番だとNo.2に該当することは多いですが、実際は、現場や実務のトップがCOO。そのため、どの領域に関してもCEOよりもリーダーシップを持てないといけないし、責任を取る覚悟も必要だと思っています。

Q. 今後のご自身のキャリアや将来の展望を教えてください

もし「次のキャリア」があるのであれば、社会課題解決には役立つけど儲からないから誰も事業としてやっていない領域の仕事をやりたいと思っています。
もう上場とか自分の成長とかはいいかなと思っていて笑
それよりも、手触り感のある仕事を、小さくてもいいのでできたらいいなと思っています。


株式会社キャスター 取締役COO 
石倉秀明さん 
Twitter @kohide_I

最後に

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
今回のキャリアインタビューいかがでしたか?

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