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Pro-Career Story 株式会社イングリウッド 取締役兼CHRO 上河原 圭二さん

こんにちは、Professional Studio広報担当です。
弊社は、”経営幹部人材輩出のエコシステムを創る”をミッションに掲げ、スタートアップ幹部人材のキャリア支援を行っています。

Pro-Career Storyでは、スタートアップ幹部への転職に成功した方々の、転職に至るまでの経緯や考え方、どのように成功に至ったか、転職後のリアル等を1名ずつ掘り下げてご紹介していきます。

今回は、株式会社イングリウッド 取締役兼CHROの上河原 圭二さんへ、株式会社イングリウッドへ入社されるまで、そして今後の展望や転職のアドバイスまで伺ってきました。

上河原 圭二 株式会社イングリウッド 取締役兼CHRO
2005年に関西大学商学部卒業後、株式会社セプテーニ入社。名古屋支社立ち上げや子会社経営、社長室室長を経て、2013年2月にコミックスマート株式会社を設立、同社取締役COOに就任。
2018年、株式会社セプテーニ・ホールディングス グループ執行役員に就任。2019年4月、小売業に特化したDXソリューションカンパニーである株式会社イングリウッドで取締役兼CHROに就任、戦略人事・広報を管掌。

ご経歴/仕事内容

2005年4月〜2009年9月 株式会社セプテーニ

2005年4月〜2005年6月
大阪支社アカウントプランナー

2005年7月〜2006年12月
名古屋支社アカウントプランナー

2007年1月〜2009年9月
名古屋支社長

2009年10月〜2011年12月 株式会社Vasara

2009年10月〜2011年12月
代表取締役

2012年1月〜2013年1月 株式会社セプテーニ

2012年1月〜2013年1月
社長室長

2013年2月〜2018年12月 コミックスマート株式会社

2013年2月〜2018年12月
取締役COO

2018年1月〜2018年12月 株式会社セプテーニ・ホールディングス

2018年1月〜2018年12月
グループ執行役員

2019年4月〜現在 株式会社イングリウッド

2019年4月〜現在
取締役兼CHRO

Q. 現職に転職する際、どういった選択肢を考えていましたか?(転職、独立、副業など)

当時35歳で、勝手ながら私は40代が最もビジネスでパフォーマンスを発揮できる年代と考えていました。「体力」「経験」「自信」、そして「仲間」、これらが全て揃う、それが40代。40歳までの5年間を、新卒から務める会社で引き続き勤め続けるべきなのか、そんな葛藤がありました。

正直自分は恵まれていたと思っています。新卒から執行役員まで上がると、年収や待遇、自分の希望や社内からの信用貯金があり、人間関係も風通しが良く、居心地が良い環境でした。
しかし、一方で、マーケットや世間からの評価とはズレているかもしれない、自分の実力を試してみたい、井の中の蛙で終わらず自分を勘違いせずに生きたいと思っていました。

そして40代をできるだけベストな環境で挑むために、もう一回泥臭いことを含めて大きなチャレンジができる環境を求めました。
実際には、独立・起業するつもりで退職し、登記をし、自身の会社を設立しました。
(イングリウッドの取締役就任にあたり、現在は休眠会社となっています。)

その後、友人の紹介をきっかけに当社代表・黒川と出会い、

・自身の会社をゼロからグロースさせるか
・ベンチャー企業で既に土台のあるイングリウッドへ入るのか

どちらが自分の強みを生かしてよりスケールのある経験ができるか、といった問いの中で現職を選択しました。

Q. 現職に転職することを選択をした理由は何でしょうか?またその際に決め手となる選択基準は何でしたか?

選択基準は大きく3つあります。

1つ目は、ベンチャー企業であることです。
自分の過去を振り返っても、大手ではなくベンチャー、本社ではなく支社の立ち上げ、主軸事業よりも子会社経営、既存事業よりも新規事業など、未完成な組織に身を置いて、それを拡大させていくことに仕事の醍醐味や成長を実感することがありました。
それがまさに生きている感じを味わえ、単純に面白いと思いました。

2つ目は、ECを含む有形商材のモノを売る市場とその成長性です。
前職では、広告代理事業を7年間、マンガコンテンツ事業を7年間、それぞれ経験しました。
前者は企業のサポーターとしてBtoB、後者はコンテンツなど無形商材で生活者の心を動かすBtoC。
次なるチャレンジの場として、有形商材で心を動かすモノを売る市場で経験したいと思いました。日本のEC化率はまだまだ7%、しかも当社ではOMOを実現するためにリテールにも参入するビジョンで、150兆円市場を目指せる。
また、幸いにも当社はBtoCとBtoBを両面で事業展開しているので、仕事で経験できる視野がさらに広がることも決め手となりました。

そして3つ目は、HRという職種であること。
自分自身、過去に経営やマネジメントの1パーツとしてHRを経験していましたが、HRをコミットしてやるのは当社に入って初めてでした。
自分のキャリアを考えている中で、30歳を過ぎたくらいからHRには関心がありました。

それまでの私のビジネスキャリアは事業としてBtoBを7年間、BtoCを7年間それぞれ経験してきました。それらで未熟ながらも獲得できたタグは「営業」「マネジメント」「事業責任者」「経営」「新規事業」です。
過去の経験で得たこれらのタグを眺めながら自分の未来を想像した時、自分なりの市場価値を発揮できる1つの共通項がありました

それは「チーム」でした。

自分は決して優れた営業マンではありません。周りがあっと驚くクリエイティビティもありません。
面白い未来を創造するビジョナリーな起業家でもありません。
ただ、社内外問わず「みんなが自分らしく前向きにチャレンジできるチームを作る」ことには少しだけ自信があります。
これまでの事業・経営経験を活かしてHRにコミットすることで、また新しい自分に出会えることにワクワクしました。
当社代表・黒川も、事業経験のある者をCHROとして起用したいという想いも重なり、ご縁をいただきました。

Q. 今回以外に、キャリアを選択する際に大事にしている基準や考え方はありますか?

「何をやるかは大事、誰とやるかの方がもっと大事」ということです。

仕事は大体のことが思い通り行かない。
状況の変化を捉え、変化し続けることが生き残るため、さらに、勝ち続けるための最低条件だと思ってます。
人間そんなに強くないと思うので、みんながみんな自燃できるタイプではありません。
周囲のメンバーや気迫に刺激を受けて燃える他燃のタイプもいます。
どんな仲間と挑んでいくのか、それが大事だと思っています。

また、市場価値があるというのは生活者や企業に価値を感じてもらえているということです。
さらに、価値を感じてもらうためには彼らの課題解決をし続ける必要があります。
その課題は決して一人では解決できることは少なく、周囲の仲間にオープンマインドが前提で、問題を共有し、課題を模索し、意思決定し、即行動することが重要です。
そのためには、「挨拶・マナー・礼儀」を大事にし、如何にクリーンな関係性であるかということが重要だと考えています。
そういう人々が集まっているかどうかがキャリア選択する上で最も重要だと考えています。

Q. 転職後、今までの経験やスキルが通用したと思うことを教えてください。

新卒で入社したセプテーニは当時150名ほどで、14年間在籍し1,500名まで成長しました。
組織が大きくなる過程で、当事者として経験したこと、周囲の仲間や先輩上司が経験したことなど、自分の目・耳・心で感じたこと全てが自分の血肉になっています。

組織成長に向けた施策、成功・失敗体験、踊り場を迎えた際の緊迫感やメンバーのコンディション、組織のモメンタムなど、これら五感で感じたことを踏まえ、今度は経営メンバーの一員としてより主体的に、同じ150名規模のチームをどのように成長させていくか、を考えています。
タイムマシン経営ではないですが、過去の経験で得たイメージを元に取り組んでいます。
経営陣が仲良くすること、経営メッセージを発信し続けること、社員総会や集う場で活躍を称賛したり、社内のノウハウや情報の流動性を上げ続けることなど、日々工夫しています。

Q. 転職後、今までの経験やスキルが通用せずキャッチアップが必要だったこと、苦労したことを教えてください。

ベンチャー企業に新卒で入って育ってきたので、スピード感や意思決定の速さ、情報収集力や事業推進力など、自分はベンチャーマインドを持ち続けているものだと思っていました。
しかし、前職も規模が大きくなり、自分の役割もレイヤーが上がることにより、自然と自分が気が付かないうちに鈍っていました。
本当の意味でベンチャーで挑戦することにアンラーニングし切れていなかったのはあります。

社長や他の経営陣、既に働いている社員のメンバーとの対話、他社のスタートアップやベンチャー企業の人たちからのインプット、あとは覚悟のようなものは3倍くらい不足していた気がします。

Q. 同じバックグラウンドで転職を検討している方、もしくは、同じポジションへの転職を目指している方に向けてアドバイスをお願いします。

前提として、過去の自分を振り返りいつのどんなシーンで自分が力を発揮できたか、ビジネスで活躍したかを細かく分析すること必要です。
その上で、それら自分の過去データを整理して、WILLとCANに振り分けていきます。

さらに、

①好きで得意なこと
②好きかどうか別として得意なこと
③好きだけど得意でないこと
④好きでもないし得意でもないこと

に区分けの4象限に分け、②が何であるかと明確にします。
おそらく②が評価されることになるので、市場価値も上がる役割だと思っています。
これらは好きでなくても、評価されると好きになっていくものだと思います。

そのために、やるべきことは1つ目は、とにかく短いサイクルでPDCAを回すことです。
3ヶ月単位より1ヶ月単位、1ヶ月単位より1週間単位、1週間単位より1日単位、1日単位より1時間単位、1時間単位より1挙手1頭足。
とにかく、何が良かったのか悪かったのか、どうすればさらに向上し成果に繋がるのか。自分のデータを蓄積し分析することです。

2つ目は、労力対効果を見極めることです。
自分が投じた労力に対して、想定以上の効果が出たのか、むしろ下回ったのか、ということです。
前者が恐らく、上記の②になっていくと思うので、それに合う役割を見つけることが重要だと思います。

Q. 同じポジションへの転職を目指している方に向けてアドバイスをお願いします。

CHROは経営人事です。
CHROの仕事は、経営チームと社員の間に入り、経営者として未来を描きつつ、社員の想いや事業の状況の理解しながら、未来と現在の差分を「ヒト・チーム・カルチャー」の観点でどのように埋めていくかだと思っています。

そのため、とにかくいろんな役割や仕事を経験し、多くの失敗や苦悩を逃げずに経験し、立ち向かっていくことが必要だと思います。
特に事業経験は必須です。
仕事をいただく大変さと喜び、1円を稼ぐ難しさ、採用や組織開発に失敗しチームが混沌とする空気、社員の心が動くシーンや動機が上がるシーンなど。
その事業での経験をイメージしながら、逆算して戦略的に人事施策を仕掛けていくことが必要だと思います。

また、人事にとってのクライアントは社員です。
その社員たちに対して、攻めと守り、感情と論理をバランス良く、組織のモメンタムを把握しながら、時々によって最適なポジショニングで動くかは大切だと思います。
転職活動においては、やはり「何をやるかは大事、誰とやるかの方がもっと大事」なので、経営陣や社員たちを直に触れ合って、「何があってもこの人たちとやり切る」「どんな状況でもこの人たちのために全力を尽くす」と感じることが大事だと思います。

Q. 今後のご自身のキャリアや将来の展望を教えてください

もともと仕事とプライベートを分けるのが下手なんですが(笑)、年を重ねて仕事のレイヤーが上がると共に、会社の目標が自分個人の目標と重なってきています。
そのため今は、イングリウッドが、本当の意味で社会から必要とされ続ける会社になることを考えています。

我々は小売DXソリューションカンパニーです。
世の中に無数にある小売事業者様に対して、当社が介在することでその事業が少しでも前進し、成功するに近づける。人事目線では、当社で働くメンバーが社内外で活躍する、社会で活躍する優れた人材の登竜門にしたいです。

晩年は、経営や人事での経験を生かして、世の中の多くの会社やチーム・団体が人や組織、カルチャーの観点でエンパワーできる存在を担いたいです。個人理念でもある「人のために、未完の想いに共鳴する」を体現し続けたいと思っています。
※個人理念は、サインコサイン社の加来さんと一緒に作ってもらいました。

【採用強化しています】

当社は「OMOにより商品とユーザーの関係をデジタルで滑らかにする」をビジョンとする小売に特化したDXソリューションカンパニーです。

「商品企画・開発」「広告・PR」「販売」「物流」「カスタマーサクセス」といった様々な工程で関わりつつ、蓄積してきた商品販売のノウハウとデータ、テクノロジーを掛け合わせて、イングリウッドは小売業界のDXを推進しています。ここから3年以内に、売上1,000億円・営利100億円を達成するために、さらに優れた人材を採用していきますので、少しでもご興味ある方はぜひお声がけしてください!

■会社概要


■採用募集職種
・ECコンサルタント
・WEBマーケター
・EC店舗運営
・CS/フルフィルメント
・WEBデザイナー
・エンジニア
・新規事業開発
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上河原 圭二 株式会社イングリウッド 取締役兼CHRO

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最後に

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
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