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体と心の不調時(PMSや過労時など)

女性の方で「月経に伴って気持ちが不安定になったり体の不調が出てくることがある人」はほとんどではないでしょうか。それは当たり前のことです。体を、生命を維持している限りそれはやってきます。この記事には女性特有の不調を想像して(僕は男)書いてみました。まとめ部分は男女というか同じ環境にいる人それぞれが良い方向へ向かう僕なりの条件を書いています。


1.性ホルモンと体や気持ちの変化

「性徴」。言葉を知っていても字を知っている人って実は少ない気がします。よく「思春期の状態変化」に使われます。あの時、男性も女性も何かが変わったと気がつくでしょう。男性では声が低くなり、女性では月経がくるようになる。時期は違ど一般的にはそうなりますよね。体の変化です。この時気持ちの変化が全くなかった人っていますか?探すのが大変だと思います。
要は「体内で性ホルモンが変化すると体や気持ちに影響が出る」ということ。男性はこの変動が短期間で変わっていくことはありませんが、女性は概ね1ヶ月周期で変動します。

2.月経による不調

僕は男なので月経の時に女性がどのような不調をどの程度感じているのかわかりませんが、大うつエピソード並みに気持ちが沈んでしまったり一日中体が起こせないくらいの話もよく聞くことでしょう。これは1で書いたまんまですね。
で、性ホルモンの分泌が変化するとなぜ不調が出るのか。これは捉え方次第ですが理由は勝手に大きく3つに分けました。


一つ目は「社会が一定すぎて体が変化すると適応できない」
二つ目は「痛みなどの苦痛で現れるのでもちろん脳は"良いこと"とは判断しない」
三つ目は「出産をするための準備ではあるが出産自体を望まない時に不都合」

これでは女性は生きづらすぎますね...

3.誰しも「ひとの辛さはわからない」

2で「僕は男なので月経の辛さがわからない」と書いてしまいましたが、実際わからないのです。足を机の角にぶつけた時の痛みは、みんなやったことがあるから「(なんとなく)わかる!痛いよねー」って。それは「同じ経験をしたから」ではあるけど「なんとなく」なんです。どの程度の強さでぶつけたか、どういった組織の損傷を起こしているか。条件で痛みなんて変わります。それは正直「わかっていないのと同じ」です。
しかし、仲良しの友達や大好きな彼氏彼女が痛みに苦しんでいる時「わからないから」と言って放置しますか?それは別れたほうがいいかもしれないですねw。

だから、わかっていないのなら「わかっていないけど、だからこその対応」が必要でしょう。これは皆同じです。誰を相手にしても。辛い時は辛いのです。

4.性ホルモンの変化は人間の進化

性別は受精の時点で決まっているので、生物学的には生まれる前に「男性の人生か女性の人生か」別れて胎内から出てきます(ジェンダーについては別記します)。出生後、徐々に自分の体の中でホルモンのバランスが変化してき、60歳くらいになってくると多くの男性は最終的に頭がはげ前立腺が肥大し、多くの女性は閉経していきます。全て性ホルモンの影響です。
海外の誰かが言っていましたが「ハゲは最終進化形態」だそうです。霊長類は体毛が多いところからの進化を辿っているので、全身の毛が抜け落ちる頃が最終進化形態なのだと。ちょっと面白い発想ですね。まぁ完全否定はできませんが、30年くらい前のSFで登場する未来人や宇宙人はだいたいツルツル。まぁ...w

若干の冗談はさておき、自分では選べなかった性別ではあるけれど、出生後は自分で道を選んでいかなければなりません。そこに性ホルモンの障壁が出てくるのはある種の「仕方のないこと」に分類され続けてきましたが、ほぼ必ずその道を通ると決まっているのになぜか社会は「通り一遍の今までやってきた対応」しかしない世の中でした。皆「歳をとり進化をしている」のに。
それでは生産性も上がりませんよね。辛い思いをして働かなきゃいけないとしたら、ほとんどの人が労働に前向きになれないですよ。この点については、日本はなぜかすごく対応が遅いです。ずっとそんなやり方だから後進国なんです。

5.変えられない事と変えられる事

2で不調になる根本的な理由を勝手に分類しましたが、結局は不調なのです。
その時
生物学的な特徴を簡単に変更できますか?
変えられるのは「周りの人の接し方」や「社会環境」ではないですか?
出産を強制するような世の中は正しいと言えますか?
出産をしなかったら困るのは誰ですか?

また、ホルモンバランスによる不調は生活環境では簡単に改善できるようなものでもありません。そもそもの体の構造なのですから。

だったらどうしろというのか、という答えは簡単ではありません。ずっと考え続けています。人によってその苦痛の種類や程度が違うので一概に言えるものでもないですし。

ただ、一つ言えるのは男女関係なく「それぞれに大変」ということ。性差による大変の種類もありますが、それぞれに苦労していることは必ずあります。それをお互いが気にかけ工夫していかなければ、絶対にその溝は縮まることはありません。

6.まとめ

ここまで少し女性擁護的に書いてきましたが、別に僕はそういう立ち位置でもないです。例えば夫婦では、同じ家に住んでいることが多いです。夫婦間で収入や労働時間の違い、家事の分担割合など有るでしょう。
その時
・自分ができないことは相手にやってもらうことも大事。しかし強制はできない。
・相手がやってくれたことを批判してはいけない。だったら自分でやればいい。
・それができないから相手にやってもらっている。
というのは有ると思います。

また
・それぞれができないことなら仕方ないとするか、他に方法や工夫がないか考える。
・分担していても相手がしんどい時だけは自分がやる。できなければその時は諦める。
も必要だと思います。

そして
・自分が相手を気遣える余裕があるのなら、全力で気遣う。余裕がないのなら一旦保留(ずっと何もしないわけではない)。

くらいの感覚は皆必要なことではないかな、と思います。
「生理きてるから無理」「残業続きだからきびしい」
絶対ある。
無理なものをやれというのも、自分ができる余裕があるのに相手にやらせるのも、本当に気遣っているというのとは違う気がします。それは家庭でも社会でも同じ。力の分配や負荷のバランスがおかしければ必ず不満が出ます。そんなことが積み重なれば誰だって嫌になるし破綻してしまいます。

本当はできるのに「〜だから」を言い訳にしてやらないのも良いとは思いません。しかしできるんだったらやればいい。「できない/やらない」なら何も言うな。

小学生の時、掃除の時間に先生が言っていました。

単にできるのにやらないのは「ずるい」
単にできないからやらないは「努力不足」
単に気づかないのはそもそも「不注意」

これが全てにバッチリ当てはまるわけではないし本当に正しい事とは思いませんが、部分的に「それはそうだな」と思うこともあります。
大人になったら、どれも「克服せざるを得ない」のだから…

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