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「なかったことになる」話(治療記6の2)

どうもトシです。今回は

「言わなければ、人の記憶から消える」話

最近、「トシさんは風邪をひきませんね」と言われました。
実際には風邪はひいています。 …ただ、 (風邪をひいた)と人に言ってないだけなんですよねw

それと同じく、 眼窩底骨折をして 「格闘技復帰なんか 絶望的だ。 ボクサーなら引退レベルだ」と医者に言われ現在治療中なのですが↓

(眼窩底に入れた吸収性プレートが骨に再生するまで 7年かかる )と言われていたのですが、

「俺ボクサーやないし~」といい、


一か月で 練習に復帰。

もちろん (目をぶつけないように) 注意をしてるのですが、それでも多少なり、 かすったり 軽い衝撃が入ることはあります。
その時に 眼窩底・目の下にプレートが入っていると、
そのプレートが衝撃により眼窩内側壁にぶつかり目玉の奥、 頭蓋骨の真ん中あたりで 痛みと炎症が起こり 頭の中身が痛くなります。

この頭蓋骨の中で起こる、かなりの痛みと炎症は2~3日は 続き、頭の中身がうずくのですが、 そんなことを人に言ったところで
(他人が人の痛みなどわかるわけがなく) 、言ってもしようがないので 特に誰にも言ってません。

すると道場で言われだした事があり、

「 あの人は痛みを感じていない」 と言われるようになりました。

もちろん痛くないわけなどありません。

ただ、この二つの出来事を 経験して思ったことは、 現状で「苦しい」とか 「痛みを感じている」とか 言葉にしなければ、
人から見たって[ない]のと同じだし、

僕自身も「風邪をひいてませんね」 と言われて (自分自身が風邪をひいて、そして治したことすら忘れてしまっている)のです。

高杉晋作の言葉に 「苦しいという言葉だけは、どんなことがあっても言わないようにしようじゃないか」 という言葉があります。

どういう意図があってこの発言をしたのか、僕はよくわからないのですが、僕が思うに

(苦しかったこと)や(痛かったこと)ですら

[言葉にしさえしなければ、意識しなくなる]

[意識しなければ、いつのまにか忘れている]

[忘れてさえいれば、苦しかった過去の思い出は(記憶からなくなる)]のではないのか

と思うことがあります。つまり、

嫌な思い出だったり、 苦しかった思い出だったり、というようなことは


 口にしないようにして行けば自分自身でも忘れてしまって、
ストレスがたまらないようになるのではないかと気づいた。 

という話でした。


(続きの話、治療記その6の3↓)



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