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5分でわかる「ChatGPT」の何が騒がれているのか?!!

こんにちは。

今、最注目の「ChatGPT」について今回は解説します。
ただ、今更の「ChatGPT」の内容を説明するのではなく、「ChatGPT」について、今、何が世の中で騒がれているのか?」、つまり「「ChatGPT」のどんな話題がニュースとなっているのか」をあぶり出していきたいと思います。

4月、5月の日本経済新聞の「ChatGPT」掲載記事をカテゴライズしてランキングしてみました。

1位 「ChatGPT」の活用方針、活用方法
「「ChatGPT」を新たな技術、ツールとしてビジネスや仕事に活用し、生産性や業務の品質を上げていこう! そしてそれを実現するための検討をしよう!」というテーマがやはり一番話題になっています。

特に「行政への活用」というテーマがニュースネタとしては多いですね。
以下の通りです。

・河野太郎デジタル相、ChatGPT「なるべく早く行政に」
・立民・長妻政調会長、ChatGPTでの答弁作成に理解
・立民・泉代表、ChatGPTの国会答弁活用「十分あり得る」
・松野博一官房長官、ChatGPT「現状、規制する考えない」
・農林水産省、ChatGPT活用へ マニュアル更新など
・横須賀市や埼玉県戸田市、ChatGPTを実証 業務活用模索
・広島県、県行政にChatGPT活用検討 資料作成など
・総務省、ChatGPTを試用 松本総務相が表明
・東京都、ChatGPT活用を検討 専門チーム設立
・省庁でChatGPT活用「検討」相次ぐ 精度など課題
・国会答弁でチャットGPT「将来の補助ツールに」 経産相
・生成AI活用、霞が関の業務効率化探る 機密情報は除外
・新潟県、チャットGPTの活用検討 職員の業務効率化
・石川県、チャットGPTの活用検討 業務効率化
・愛媛県、チャットGPTの活用検討で庁内に勉強会
・三重県知事、チャットGPTの庁内活用を検討

ちなみに、これとは真逆に「「ChatGPT」を活用禁止!」という自治体もあり、「行政の活用」についてはまだ全面賛成というわけではないようです。

・チャットGPT活用、山口県と岡山市前向き 島根県は慎重
・チャットGPT利用 戸田市、横須賀市など先行 慎重派も
・鳥取県がChatGPT禁止 知事「民主主義の自殺」
・北海道知事、チャットGPT「道庁内での使用考えず」

こうした新技術には常に賛否両論ありますが、活用する方針の行政組織が多くなれば、今まで反対していた人たちも活用していく方向に変わっていくと思います。

2位 「ChatGPT」の規制やルールづくり
ちょうど4月29、30日の2日間、群馬県高崎で「G7のデジタル・技術相会合」が行われ、その中で、主要7カ国のデジタル・技術相の会合で話し合われた「ChatGPT」についての「世界標準の規制」のニュースが話題になっていました。

・ChatGPT「欧州で規制広がる恐れ」 データ法制専門家
・AI利用に安全指針を G7デジタル相、国際ルール主導狙う
・EU、生成AIに統一規制論 「メード・ウィズAI」表示案も
・AI政策で司令塔、適正利用へ規制も議論 政府
・AI規制、メタ「政府間で協力を」 G7デジタル相会合控え
・G7、生成AI活用「5原則」で合意 デジタル相会合開幕
・AI活用、難路のルール作り 日米欧「規制」分断恐れなお
・AIのリスク認識共有 G7担当相会合閉幕、安全活用で一致
・政府、ChatGPTなど活用 検討チーム設置へ

また、民間でも「「ChatGPT」についてルールを設けよう!」という動きが出てきています。

・学校のChatGPT指針、「文科省が策定」 松野官房長官
・ChatGPTのOpenAI社長、AIのルール決め「全員参加を」
・チャットGPT 活用へルール「設けるべき」67%
・実効あるAI国際ルールの構築へ知恵を
・ディープラーニング協会、生成AI利用のガイドライン発表
・ChatGPTなど生成AI 今夏にも学校向け指針公表
・対話型AI、我が社のルールは? MIXI「社外秘も入力可」

3位 「ChatGPT」の活用事例紹介
皆が興味があって、使ってみたいけど、どのように使ったらいいの?という声に応えるように、先行者の活用事例紹介のニュースがよく記事になっていました。

・リーガルオン、ChatGPTで契約審査業務を効率化
・生成AIで新規事業、業務効率化 PwCが支援サービス
・ChatGPT・Whisper・Otter・DeepL、海外取材で効果大
・ソルブレイン、物産と資本業務提携 チャットGPTも活用
・BASE、ChatGPTで商品説明文 ECサイトを支援
・ChatGPT活用しLINE接客 エボラニ
・セルフ、内容限定し会話生成 対話型AIと連携
・note、ChatGPT連携機能を一般公開 文章表現の改善提案
・パナソニックHD、国内全社に対話AI導入 約9万人が対象
・ChatGPT・バーチャル店舗… 街の本屋に先端IT
・メルカリ、米国でフリマにChatGPT おすすめ提示
・ベネッセHD、ChatGPT並みAI解禁 自社専用で漏洩防ぐ
・就活のエントリーシートにChatGPT、注意することは?
・三菱総合研究所、社内のリポート作成にChatGPT
・ChatGPTで企業財務分析 ジュリオ

こうした活用事例の紹介は今後もどんどん増えてくると思われます。それに合わせて、これまで二の足を踏んでいた組織も活用していこう、という機運がでてくることでしょう。

4位 「ChatGPT」の未来社会への影響の大きさ、そして警鐘
「ChatGPT」という新しい技術が世の中にでてきてまだ間もないため、記者や有識者が、その社会への影響の大きさを話題にしています。
それは社会や人に対して良い面もあれば悪い面もあります。
そして「ChatGPT」の悪い面、たとえばセキュリティや著作権などの問題が改善されない場合に大変なことになると警鐘を鳴らしています。

・AIは21世紀の「電気」 3000万人使うNotion、共生促す
・ChatGPTの衝撃 米労働者の8割に影響も
・生成AIとは ChatGPT・Bard…コンテンツ量産に期待
・ChatGPTと考える 少子化ニッポンの成長の道
・[社説]功罪ふまえたAI規範へ冷静な議論を
・ChatGPT後の会社の姿は 社員の覚醒が競争力に
・生成AI登場「産業革命に匹敵」 太田・東大副学長に聞く
・ChatGPT×日本のものづくり(佐々木明子)
・AI進化、人類の真価問う 比類なき言語能力10年で獲得
・科学者に近づくAI、自由な発想の獲得なるか
・ChatGPT、OSの出現上回る革命 人間の優位は創造性に
・「AIネーティブ」揺れる教育 人づくりの未来どう開く
・「ChatGPT」は広告どう変える 電通デジタル社長に聞く
・日本は生成AI天国か 著作物「学び放題」に危機感も
・競い合うAI、分断生む 世界の虚構も生成
・近づく戦争への活用、AI競争力が覇権左右 問われる倫理
・AI研究の第一人者がGoogle退職 生成AIに警鐘

この「ChatGPT」と前後して、イーロン・マスク氏が「AIは文明破壊につながりかねない」と繰り返し警告していたり、米国の研究機関の起こしたAIの開発停止を求める署名運動にマスク氏が賛同することが大きな話題となっており、こうした流れも「ChatGPT」に対する警鐘につながっているのかもしれませんね。

5位 「ChatGPT」のセキュリティの課題
「ChatGPT」を活用するためには、「ChatGPT」が機能するためのインプットを入力することが大事と言われています。そのインプットの中には個人情報も含まれているということから、こうした個人情報に対するセキュリティがきちんと担保されているのか、というセキュリティ上の課題が話題となりました。

・ChatGPT、情報漏洩を防ぐには? データ専門家に聞く
・ChatGPTなどの安全性確認、AI企業に責任 米大統領
・OpenAI、対話AIの安全策公表 欧米での批判受け
・ChatGPT、イタリアが一時禁止 米では差し止め要請
・OpenAI、イタリア当局にチャットGPTの改善策
・ChatGPT開発のOpenAI、バグ発見者に最大270万円
・イタリア、ChatGPTに個人情報保護対策 月内に要求
・AI利用に安全指針を G7デジタル相、国際ルール主導狙う
・ChatGPT、履歴残さず利用可能に OpenAIが設定追加
・イタリア、ChatGPTの一時禁止を解除 使用条件満たす

上記のように、イタリア政府が個人情報の課題を解決するまでは「ChatGPT」を使用禁止すると公言したことが、この話題に目を向けるきっかけとなりました。
最終的には「ChatGPT」側もセキュリティ対策を講じることを約束しました。

6位 「ChatGPT」等のAIを開発、提供するIT業界側の激しい動き
「ChatGPT」は新しい技術のため、それに伴う付帯技術や、さらには競合による同様の技術開発は目まぐるしく進んでいます。「ChatGPT」はその親会社であるマイクロソフトやGAFA、そしてイーロン・マスク氏も加えたIT業界全体を今後変えていく大きなトレンドになる可能性があります。

・マイクロソフト社長「生成AI、開発の手ゆるめず」
・対話型AIを業務で安全利用 スタートアップが知恵絞る
・NVIDIA、対話AIの誤回答防ぐ技術を外部提供
・脳内の言葉文字化するAI、米大学開発 ChatGPTと同手法
・中国センスタイムが対話型AI ChatGPTに対抗
・Amazon、生成AI参入 自社クラウド経由で提供
・マスク氏、AI新会社を設立 ChatGPTに対抗か
・マスク氏、独自AI「TruthGPT」開発へ ChatGPT対抗で
・画像生成の英スタビリティーAI、文章にも参入
・Google、AIの研究体制を再編 DeepMindと統合
・Microsoft、対話型AI検索を公開 ChatGPTより最新情報

7位(番外編) 「ChatGPT」と政治
さて、番外編としてニュースとなっていたのが「ChatGPT」について語る政治家です。ちょうど4月にChatGPTのCEOであるサム・アルトマン氏が来日した時に政治家たちと会って説明していたことで、政治家の「ChatGPT」に対する発言が話題となっていました。

・「ChatGPT」の企業CEO、10日の自民党会合に出席へ
・「ChatGPT」CEO来日、個人データ保護「政府に協力」
・岸田文雄首相、「ChatGPT」の企業CEOと面会
・「公明・山口氏は存在せず」 自身でChatGPTに質問
・国民・玉木代表、ChatGPTルール作り「日本が先導を」
・ChatGPTの開発元トップ来日 日本が好機を生かす方法
・生成AI「開発規制、望ましくない」 松本総務相
・バイデン政権、先端AIで技術流出阻止を検討 対中念頭
・米政府、AI規制と技術革新でバランス探る AI4社と会談

まとめると、「ChatGPT」に対して世の中では以下のことが騒がれていました。
1位 「ChatGPT」の活用方針、活用方法
2位 「ChatGPT」の規制やルールづくり
3位 「ChatGPT」の活用事例紹介
4位 「ChatGPT」の未来社会への影響の大きさ、そして警鐘
5位 「ChatGPT」のセキュリティの課題
6位 「ChatGPT」等のAIを開発、提供するIT業界側の激しい動き
7位(番外編) 「ChatGPT」と政治

今日の新聞などのニュースでも「ChatGPT」の話題は尽きません。
「ChatGPT」フィーバーはいつまで続くのでしょうか。

それでは。

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