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ドイツ発のアクションRPG「ATLAS FALLEN」クリア&評価、こんなサクサク動けるゲーム見たことない!!

こんにちは。



先日、新しいアクションRPGゲーム「ATLAS FALLEN」をクリアしました。
メインストーリー、クエストだけでなく、サイドクエストやミニゲームもほぼ全てやりきったので、80時間くらい使ってしまいました。

実はこのゲーム、日本ではあまり話題になりませんでしたが、昨年2023年の8月欧米を中心にリリースされており、少し遅れてセガが日本語化を行って、2023年12月、ついに日本語バージョンがリリースとなりました。
私がプレイしたのは、その日本語版となります。日本語化といっても、吹き替えではなく、すべて英語表記を日本語表記に翻訳し、字幕が日本語で読めるレベルです。

この「ATLAS FALLEN」を開発したのは、ドイツのDeck13というゲーム会社で、過去には日本の「DARK SOULS」にインスパイアされて開発した「Lords of the Fallen」(Fallen好きですねw)やSF版ダークソウルと騒がれた「The Surge」などを開発して、リリースしているようですね。



さて、まずは「ATLAS FALLEN」の評価と業績を調べてみました。

まず、評価としては、ゲーム業界で有名な「Metacritic」では64点、75点以上が良ゲーとみなされるため、それほど高い評価ではありません。


また、セールスも昨年2023年8月の発売段階では20000本程度とそれほど伸びなかった模様です。

それでも、そんな裏情報をぶっとばすほどtrailerがめちゃくちゃ格好良い!
まずは一度ご覧になってください。



砂漠、砂に埋もれた古代の遺跡、巨大なモンスターや神との戦い、
そして驚きの砂上サーフィン?!

このキーワードとスタイリッシュな映像を見せられたら、冒険とロマンを求めるプレイヤーとしてはプレイしたくなりませんか? なりますよね。

そして、実際プレイしてみても、「ATLAS FALLEN」は期待通りの、まずまずのクオリティーだったと思います。

「Metacritic」での64点というのは、各社が出しているスコアの平均点になるようです。Metacriticのレビューワーの一つである有名なゲームレビューサイト、XGNは「ATLAS FALLEN」に85点をつけてました。
私もプレイしてみて、個人的な評価としては70点以上が妥当と思います。

まずは「ATLAS FALLEN」を簡単に説明します。

主人公は、とある惑星の住民で、放浪民のキャンプのような場所からスタートします。
そのキャンプの近くで、主人公が腕にはめる手袋のような古代の遺物「ガントレット」を発見したところから物語は進行します。
主人公はその「ガントレット」の所有者であるニャアルという超自然的存在から話しかけられます。
そして、その「ガントレット」は不十分なもので、100%の機能を発揮するためには、各地に埋没している「ガントレット」の部品(ピース)を集めるように言われます。
そして、最終的には、この世界を荒廃させてしまった神セロスを倒して欲しいと言われます。
主人公は「ガントレット」を完成させながらバステンガーの門を開き、バステンガーから沈没都市、そして太陽の都に行き、最終的にセロスの住むブラックアルムズへと向かいます。

「ATLAS FALLEN」はこのストーリーに合わせて、全部で4つの大きなエリアがあります。
各エリアはストーリーが進行すると行けるようになります。
最初の砂漠
バステンガー(街)と沈没都市
太陽の都とその周辺
ブラックアルムズ

ストーリーは物語そのものであるメインクエストとゲーム内でNPCを助けたり、報酬をもらうサイドクエストの2種類あります。また、サイドクエストの軽微なものはお使いと言われています。

戦闘をする際にその戦闘スタイルや戦闘力を調整することができます。
以下のような要素を調整します。
武器の種類(3種類からメインとサブの2種類選ぶ)
エッセンスストーン(主人公の戦闘特性やアビリティーを決めるもの、3つのレベルがあり、合計11個セットできる)
偶像(ベースとなる体力回復パターン)

エッセンスストーンの設定画面


敵は妖霊と言われるモンスターです。決まった場所に行くと現れるものとストーリーに合わせて現れるものがあります。特に大型のモンスターは一度倒すと次からは出てきませんが、一部の雑魚だけその場所を通ると何度も現れるものもあります。

妖霊



それでは、いよいよ「ATLAS FALLEN」の評価をします。

まずは、いつものように良かった点を挙げたいと思います。

1. 主人公の動きが信じられないくらい早くサクサクしている

この「ATLAS FALLEN」には広大な砂漠のマップがあるのですが、実際に主人公を動かしてみると、その広さを忘れるくらいサクサクと高スピードで動かすことができます。
主人公が動く手段は、歩き、走り、そして砂上サーフィン、さらにはジャンプ+ダッシュの4つがあるのですが、後者の2つがメチャ速いです。

サーフィンは、砂地の部分であれば、ものすごいスピードで滑りながら移動することができます。
そして、それよりも驚いたのがジャンプ+ダッシュです。一度ジャンプボタンを押して空中に浮いた後、すぐにダッシュボタンを押すと、空中を高速で飛んで移動することができます。

しかもダッシュは最高で連続3回まで可能なので、ジャンプ+3回ダッシュでとんでもない距離を「飛ぶ」ことができるのです。
例えば、数百メートルも離れているような崖から対岸の崖に楽々飛べるのです。
初めて崖を飛べた時は興奮しましたね。特にジャンプ+ダッシュはあまりの気持ち良さに感動しました!

実際、ストーリーや戦闘をやるより、フィールドをガンガン飛び回っていた方がめちゃくちゃ気持ち良いゲームです。こんなに楽しく動き回れるゲームシステムは今まで見たことがありません。




2. 広大なマップを探索するワクワクさが半端ない

このゲームは、そんな信じられないくらいの距離をサクサク移動できるため、ストーリーとは関係なく、マップをくまなく探索できます。もちろん、序盤だと、ストーリーが封印されている場所もあるのですが、序盤も未開拓の場所はワクワクしながら探索して楽しんでいました

そうして探索していると、気がつかない場所に宝箱があったり、イベントポイントがあったり、またメインストーリーだけでは絶対気づかないクエストを受注できたりします。
また、ストーリー終盤になると、ガントレットの新しい力が解放されるため今まで開けられなかった場所や宝箱を見つけることができ、そして、今まで歯が立たなかった妖霊(モンスター)を簡単に倒すことができるようになります。

その意味で、前半の未開拓地へのワクワク探索と、後半終盤のアイテム回収、妖霊(モンスター)ハンティングの探索と2回楽しめますよ。

エリアも、以下のように大きく4つあり、すべてのエリアをくまなく探索していると、相当時間がかかるような気がします。
砂漠(カラドリアス禁断の地)
バステンガーの地下の街と沈没都市(モンサラー)
太陽の都がある広大な台地(モンサラー荒野)
セロスの拠点であるブラックアルムズ



3. マップのいたるところに簡単なパズルなどがあり楽しめる

「ATLAS FALLEN」にはメインストーリーを進めること、そして妖霊と言われるモンスターと戦闘をすること以外に、広大なマップに散りばめられたパズルがたくさんあります。
その種類を挙げます。
封印のトーテム
セロスの祭壇
トレジャーハント
宝箱(地面に置いてあるものと砂に埋まって発掘が必要なものとあり)
忘れられし道

特に、封印のトーテム「ATLAS FALLEN」機動性を活かしたパズルであり、マップに散在するトーテムを順番に起動させて光線で繋いでいくものです。具体的には、時間内に該当するトーテムを決められた順番でつながなければいけないパズルです。簡単なものから、結構、高低差があって時間内にたどり着くのが難しいもの、また、事前に地形を変えておかないと到達できない難易度の高いものもあります。


セロスの祭壇はセロスを祀った円柱を壊すのですが、円柱の高い場所にある部分を攻撃する必要があるため、周りのオブジェクトを利用するパズルです。

トレジャーハントは文字通り、地図上にでてくるトレジャーの位置をマーキングして、その場所で重要なお宝を発掘するものです。
また、それ以外に無数の宝箱が隠されており、中には砂の中に埋もれている宝箱を発掘するものもあります。

また、後半のパズルとしては、エリア各所に忘れられし道という装置が埋まっていて、その装置を起動すると、空中に道や階段が生まれて一定時間内に移動ができ、大抵は隠された宝箱に誘導してくれるものです。

このようなパズルが広大な5つのエリアにそれぞれ存在します。私も途中まではまめに探索していたのですが、後半はとても時間がかかるので、今の所、全部はできていません。


4. 戦闘時の良い点

戦闘時は良い点と悪い点(後述)とありますが、まずは良い点を話したいと思います。

妖霊との戦闘時に一番気持ち良かったのは、パリィを決めた時粉砕という大技を決めた時です。
まず、パリィは大抵のアクションゲームに用意されているシステムですが、相手の攻撃に合わせて、それを弾くようなアクションを起こすと相手にダメージを与えるシステムです。

「ATLAS FALLEN」パリィは相手の攻撃(打撃、遠隔攻撃など)と同時に行うと、敵が短時間、結晶化してその後の攻撃を無条件に入れることができます
このパリィを連続して決めることができると、相手に結構なダメージを与えることができるのです。

「ATLAS FALLEN」は普通に避けながら攻撃するよりも、相手の前に立って相手の攻撃をパリィして攻撃、パリィして攻撃を繰り返すスタイルを推奨しているようです。
そのためには、相手の攻撃パターンを何度かやって覚える必要があるのですが、何度も組み合って覚えてしまえば、確実に倒せる戦闘スタイルとなります。



次に粉砕という攻撃です。「ATLAS FALLEN」では自分のゲージでHPとは別に、躍動力というゲージがあります。これは相手に攻撃をヒットしていくと上昇し、相手から攻撃を受けると下がるものです。この粉砕を使った時の圧倒的な火力とビジュアルエフェクトがメチャ気持ち良かったですね。

相手に攻撃を何度か連続で当て続けると躍動力が高まっていくことになります。そして躍動力が一定のレベルに高まるとエッセンストーンでセットした特殊攻撃を繰り出すことができます。

この特殊攻撃のうち一番強力な攻撃が粉砕です。粉砕は躍動力のゲージに合わせて3段階のレベルがありますが、1段階目の粉砕だけでも、敵にかなりダメージを与えることができます。
こんな便利な粉砕ですが、一度使うと躍動力が一旦ゼロになってしまいます。したがって、プレイヤーとしては、この粉砕という技を使うタイミングを考えながら行うことが戦闘の醍醐味になります。

次に悪いと感じた点について説明します。

1. ストーリーが単純

「ATLAS FALLEN」のメインストーリーは、ガントレットという神の遺物を拾った主人公が、その武器を使って、騎士団とともに世界を荒廃させたセロスというもう一人の神を倒して、世界を取り戻す話です。

そして、主人公の敵は、メインストーリーを進行するにつれて、各所に現れる妖霊と呼ばれる巨大モンスターになります。これ以上でもこれ以下でもないため、最初から決まっているストーリーをなぞっている感じになります。

ストーリーで言うと、FFやELDEN RING、また、最近プレイしたAC6などの和ゲーと比べても、ストーリーの面白さや意外性があまりありません。もう少し意外性のあるストーリー展開があった方がプレイヤーが楽しめたのではないかと思います。


2. キャラクターに感情移入できない、記憶に残らない

海外ゲームだからなのかわかりませんが、登場キャラクターに対しての関係性が非常にドライなような気がします。
そのため、ほとんど感情移入はできずに、単なるNPCとしか感じませんでした。このあたりは人間関係を重視する和ゲーとの違いかもしれません。

特に最初の難民キャンプで一緒だったトラッカー、途中で倒れているところを助けられたアリフ、騎士団の司令官のケンドラなどは主要人物なので、もう少し関係性が深まるクエストなどがあればよいと思いました。
また他のキャラクターはあまり記憶に残りませんでした。記憶に残ったキャラはガントレットの主人のニャアルくらいでしょうか。


3. 戦闘スタイルが1対1でない、常に雑魚とセットとなる

こちらは「ATLAS FALLEN」の戦闘での悪いところです。すべてのボス戦において、ボス以外に雑魚が自動召集されて、セットで出てきます。
「ATLAS FALLEN」の戦闘システムは、このように常に雑魚+ボスのセットと戦うようです。

こうしたアクションゲームのプレイヤーは、やはり強いボスであればあるほど1対1で戦うことを好みます。雑魚がいることによって、ボス戦が常に乱戦になります。ただ後半になると、こちらも割り切って、雑魚は無視して、ボスのみと戦うようになりました。
雑魚は倒しても、またボスが復活させるため、やるだけ時間の無駄になることがわかりました。後半になると、雑魚の攻撃は大したことなくなるせいかもしれませんが。


4. 攻略サイトがない、ゲーム内での説明も不十分、日本語字幕が小さい

そして、この「ATLAS FALLEN」日本語版をプレイしていく上で、一番困ったことは、誰も日本語での攻略サイトを用意してくれていないことでした。
大抵のゲームはゲーム専門サイトが、基本的なストーリー展開や気をつける点、ゲームをプレイしているだけでは分かりづらい点を説明してくれています。

ところが「ATLAS FALLEN」は欧米のゲームで、日本でのマーケットが見えないためか、大手のゲーム専門サイトは攻略サイトを作っていません。そのため、ゲームシステムについては、やりながら自分自身で理解していくしかありませんでした。

ゲーム初見の本来の姿かもしれませんが、システムがわからず、結構、戸惑った時も多々ありました。例えば、エッセンスストーンなどの戦闘システムなどの重要な部分も、やりながら、後半、ようやく理解することができました。

また、今回、セガが日本語化をしていますが、ゲームの制約なのか、日本語字幕のフォントがものすごく小さくて見づらいものでした。もう少し文字のフォントが大きければ楽だったような気がします。
以上のように良い点、悪い点、どちらもありました。

ただ、全体としてみれば、良い点のほうが印象に残り、楽しくストーリーや戦闘を最後まで進めることができました。攻略サイトがないこともあり、特に後半はゲームのシステムが理解できたので、より面白くなってきたこともあります。

「ATLAS FALLEN」、個人的には特にサクサク動ける起動性などは他のゲームにはないところなので、ぜひ機会があれば一度プレイしてみることをお薦めします。
あまりの爽快感に結構感動しますよ。飛ぶぞ!

それでは。







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